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僕が買ったもの、観に行った映画・ライヴなど、要は金を払ったものに対して言いたい放題感想を言わせてもらおうというブログです。オチとかはないです。※ネタバレありまくりなので、注意!

「メイドインアビス」最終回ネタバレ有り感想。リコとミーティとボンドルドは同じ!?


メイドインアビス」の最終回を観たのですが…、いやー、参った!

最後の最後にとんでもないものを見せられた気がします。

なんつーかねぇ、イライラが止まんなかったw

言っちゃうと、ボンドルドですねw あのやろう、マジでイカつく。

まぁ、そんな感じでアニメ観てここまでイカつくことは実に久々だったのですが、そんな中にあって、希望じゃないんですけど、なんというか、強く生きるというか、それ以前に、そもそも「生きる」っていうことを強く表現した作品でもあるように思いました。

ちなみに、最終回は47分で、多分本放送では1時間スペシャルだったのでしょう。だから、第13、14話ブチ抜き企画って感じなのだと思います。

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ミーティ

前回の「ミーティを殺して欲しい」という衝撃のラストからの続きから始まるのですが、案の定レグは火葬砲の副作用でぶっ倒れていましたw それからナナチとミーティの過去についての回想となります。

ナナチは元々は北の地方に住んでいた孤児だったらしいのです。この時のナナチは、現在のようなウサギの獣人的な姿ではなく、まだ普通に人間の男の子の姿をしていました。

その孤児院の元に、ボンドルドという白笛の男がやってきて、みなさんを探窟家にします!みたいなことを言います。これがホント、悪魔の囁きですね。

アビスに憧れていたナナチは、当然のことながらその誘いに乗ります。いや、乗ってしまいます。そしてアビスの街に来るのですが、そこで出会ったのがミーティです。

そしたら、そのミーティがめちゃめちゃ可愛い! ここで一つイラつきポイントができます。

「あの」ミーティがこんなに可愛かったということは、こんなに可愛いミーティが「ああいう風」になるということです。

そんなひどい仕打ちがこれから行われることが確定なわけです。陰々滅々としてくる上、そんな非道なことをする奴(大体想像はついている)が出てくるわけだから、そりゃイライラしてくるというものです。

ミーティは、その服装からして、おそらくは南国の出なのでしょう。内気なナナチとは真逆の外向的かつ、あまり深くは物事を考えないような楽天家です。

色々と対照的な二人ですが、二人には共通点があるように思うのです。それは、他の子供から疎まれやすいということです。

ナナチは、臭いからあっち行け、と故郷では同年代の子に小突かれるし、ミーティもアビスの街で似たような扱いを受けていました。

そんな二人がコンビを組むようになったのは必然であったのかもしれません。天真爛漫に見えるミーティも、ナナチと同じような傷を抱えていたのだと思います。だから共鳴したのではないでしょうか。

呪いと祝福

非常にショッキングと言うか、いや案の定だったと言うか、第五層まで送られる子供たちは、結局アビスの呪いの事件の被験体に過ぎなかったんです。

子どもたちは日が経つにつれ、一人、また一人といなくなります。そしてある日の夜中、ミーティがいないことにナナチは気づきます。ミーティを探しに行ったナナチが辿り着いたのはとある実験室のような部屋でした。

そこにはボンドルドがいて、そしてミーティはガラス張りの電話ボックスみたいなものに入れられていました。

電話ボックスは二つあって、一つには子供、そして多分、もう一つには何か他の動物を入れていたっぽいんですよね。そこで、ミックスさせていたのかもしれない。「The Fly」のような感じでしょうか…。

しかし、今回、ナナチがたまたま現れたので、ボンドルドの思い付きで、人間二人での実験となったのです。いや、こいつホント余計なこと思いつくな。悪の天才ですね。

一つの電話ボックスにはナナチ、もう一つにはミーティ。ということはつまり、ナナチはミーティが苦しむ姿を目の当たりにしなくてはならないことが、ここで視聴者は知ることとなるのです。

そして、電話ボックスは一気に第六層まで落とされます。そこで二人見たものは、二人の前に被験体となった子供達であろう異形たちだったのです。

そして今度は第五層まで一気に上昇。二つの電話ボックスは、一つの側にアビスの呪いを押し付けるというのです。それはミーティの電話ボックスでした。

ミーティはリコが受けたような状態になり、更に形が崩れていって、今のミーティになってしまうのです。

一方、ナナチはウサギのような見た目、つまり現在のミーティの姿に変わっていきます。その間、ナナチは電話ボックスの中で何もできず、ただただミーティを見ていることしかできない。

その後、ミーティはボンドルドの拷問と言える実験の中、何をやっても死なない体になったことをナナチに教えます。

ミーティは実験ボックスの中にいる時、ナナチに、アビス信仰にあるように、死んだら魂となって星の底へ還り、命を願った者のところへ形を変えて旅に出る、ということを願いました。

でも、死ねなくなったミーティはそれすらできなくなったということなんです。

探窟家になる夢に溢れたミーティは、こんな形で夢を潰され利用され、挙句魂の旅に出ることすらできない。

もう、ホンット、ボンドルドに対する怒りは頂点に達しました。

そしてナナチはミーティを施設から連れ出し、逃げ出したのです。

火葬砲

だから、ナナチはレグにミーティを殺すよう頼んだんです。

死ねなくなり、傷も直ってしまうミーティですが、彼女の左目はボンドルドが使った火葬砲とよく似た武器で潰されて以来、再生しない、ナナチは言います。だから、火葬砲を見た時のナナチは「ようやく見つけた」思いだったでしょう。

また、ナナチはミーティを殺す毒を開発するため、何人もの探窟家を殺していたらしいんです。ナナチの家の周りには夥しい数の墓標があるのですが、それらは全てナナチが殺した探窟家のものと推察されます。

そしてレグは逡巡した挙句、ミーティを殺す決心をします。最後、ミーティの周りにはナナチの作ったヌイグルミや、草で作ったアーチ、花が飾られていました。最後の手向け、ということなのでしょう。それが一層悲しさを際立たせていて、もう何というか、やりきれないというか…。

そしていよいよ火葬砲を…というところで、ナナチは最後にもう一度だけ、泣きながらミーティを抱きしめます。そして今度こそ、本当に火葬砲を打つのです。火葬砲とはよく言ったものだな、と思います。そして、ミーティは完全に消えてしまうと、ナナチは更に号泣するのです。

リコとミーティとボンドルド

火葬砲を打った影響で例によって機能停止したレグが目を覚ますと、楽しそうに料理するナナチとリコの姿が目に入ってきます。ミーティが消えたのとほぼ時を同じくしてリコは目を覚ましたようです。

するとレグは、リコは死産していたがアビスの呪いで動き出した、というようなことをナナチに告げます。リコの前でとんでもないデリカシーのないことを言い出したのですが、言わんとしていることは、なんとなくわかります。

ナナチはそのことを途中で遮りますが、やはりミーティの魂はリコになったのではないかと解釈したい。

そして、リコは夢の中でミーティに会っていたらしく、ミーティは自分以上に怖がっていたと言います。そう、ミーティはずっと怖がっていたのです。人格がないと思われていたミーティでしたが、怖がっている、ということは人格はあったということではないでしょうか。

それに、最後にナナチがミーティを抱きしめた時、ミーティの瞳にはナナチが映っていました。瞳に映る、ということはアニメ表現では「認識している」ということです。認識とはつまり、人格があるということです。

だから、逃げ出したナナチと暮らした時間は、ナナチ一人の時間ではなく、ミーティと二人で暮らした時間だったと、俺は解釈したいです。

そして思うに、リコとミーティはアビスへの強い憧れという点ではすごく似てると思います。

そして、その憧れの強さという点では、あのボンドルドも同じかもしれない。それが強すぎると、ああいう化物になってしまう。ナナチは自分たちは成れ果てだと言っていますが、ボンドルドこそ、成れ果てだと思うのです。あれはもう人間ではない。

探窟家の中でもボンドルドのやっていることには否定的な者もいるようで、実際ボンドルドに抗議する人もいました。それを考えると、ボンドルドのやっていることは探窟家全体の意向ではないのだと、思いたいです。

リコの強さ

そして今回、またしてもリコの強さを目の当たりにする思いでした。

左腕に傷が残り、しかも親指しか動かなくなってしまったリコ。そのことを謝るレグですが、リコはこの傷はレグが自分を助けてくれた絆の証だ、と高々と掲げてみせます。

普通、女の子は自分の体に傷がついたらショックだと思うし、またそれは当然のことだと思うのですが、リコはそのことを、レグに気を遣っているでもなく、本気でそう思っている節があるんですね。

前向きに捉えるとか、そういう次元ですらない。本気で証だと思ってる。

これはめちゃめちゃ強いことだと思います。

相変わらず料理はうまいし、リコがますますカッコよくなっていく。

見事なエンディング

今回は辛いし、イカつくし、色々と思うところのある回だったですが、箸休めとなるような楽しく、ほっこりするようなシーンもまた多かったように思います。そこらへんのバランス感覚もすごいですよね。

あと、リコが最後にナナチを、自分たちの冒険の旅に誘うのですが、察していたのか、何のてらいもなく即答するナナチがまた良かったですねぇ。

最後に家を出る時、あの家はミーティを模したものだったことが今更ながらわかりました。遅いですよね、いい加減俺もw あの家はナナチのミーティへの愛に溢れた家だったんですね。

ボンドルドに対する怒りがある一方、ナナチのミーティに対する思いが、そういう細かいところ(細かくないか)からも感じられた回でありました。

そして、その気持ちの深さは、ひょっとしたら孤独の深さの表れでもあるのかもしれません。孤独が深い分だけ、信じたその時は、すがるようにその気持ちも深くなる。

そして、街に届ける手紙がアビスを上昇していく時、総集編的にやっかいだった動物や第二層の人たちが登場するエンディングも秀逸だったと思います。それらは善も悪もない、普通にアビスに生きるものたちであることが良い。

そしてあの手紙は一体何だったのでしょう? 見事な最終回にして、次回以降も期待大な最終回だったと思います。

魔法の料理

また印象的だったのは、ミーティを失くした後、リコの作った料理をナナチが食うシーン。

ナナチは涙を流しながら、美味しい、と言って食べていました。

辛いことがあった後、美味しい料理を食べて、ほだされるように泣くというのは、なんというか、真理な気がします。

あと、それまで(ナナチが料理が下手なこともあり)ナナチが美味しい料理を食ってこなかった、というのもあったのでしょう。それを思うと、ちょっとした人物の癖のようなものが、後々の伏線になっている、上手い作りだと思います。

あと、個人的には、どことなくBUMPの「魔法の料理」を彷彿とさせました。あの曲で描かれていることは、今回のシーンとイコールというわけではないけれど、どこか似たようなところがあると思うのです。

 

 

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「メイドインアビス」第10~12話ネタバレ有り感想。いやコレとんでもないアニメだ!!


テレビアニメ「メイドインアビス」全話感想。今回は10~12話の感想ということで、いよいよ佳境に入ってきたわけなのですが…。

遂に! 「メイドインアビス」が牙を剥いてきました!

いや、大げさじゃないんですよ! 本当に「牙を剥いてきた」という表現がピッタリなんですよ!

いやー、参った…。

もう、とにかくね、すごいアニメです!

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第10話

俺の友達曰く、「全ての感情を垂れ流す」というその10話です。

マジでビビッた。というか、参った。

物語は、いよいよ危険度が更に増すという第四層に入ったのですが、危険なんてもんじゃなかった。

いきなり、速い、賢い、デカいが揃った、見た目ライオンみたいな不気味なバケモノが襲ってきます。というより、忽然と、気配を消して現れました。

しかもこのライオンバケモノ、上記の三拍子の他に毒まで持ってやがる。その毒の矢がリコの左手を貫通したのだからもうヤバい。この毒で100人以上の探窟家がやられているといいます。

万事休すの二人だが、レグがリコを抱えて上の方へと逃げることに成功。だが、第四層の上昇負荷は死に至るという。しかもそれが極めて惨たらしい。

そしてこのアニメは主人公だからと言って都合良くそれから逃してくれません。この時のリコの描写が極めて酷い。見ててホントに辛くなるくらい。

あまりに辛いので、画面を小さくしようとしたんだけど、仕様上小さくはできないよう。Amazonの余計な気の使い方が仇となってしまった。なるべく画面から遠く離れて見たのでした…。

ここでも、描写が実に丁寧。丁寧な描写をすればいいってもんじゃない、ということを思ってしまいました。

ただ、リコは「動く死体」であるという疑惑があります。しかし、これだけ痛がり、苦しみ、辛い目に遭ってるリコは、とても「死体」なんかには見えない。

「痛みは生きてる証拠だぜ」というとんでもないクサいセリフをギャグ的に吐かせた漫画を以前読んだことがあるのですが、これはガチでそういうことなのでしょうか。

やはり、このアニメは「生きる」ということを徹底的に描こうとしているように思えます。

そんな感じで、もうこれは完全にダメで、最終回を待たずして物語は終わった、と思いきや、EDに出てきたウサギ獣人みたいなのが出てきて助けてくれそうになります。この展開は予想通りではあったのですが、もっと早く来てくれても良かったのではないか。

絶体絶命のピンチに都合良く救世主が現れる展開に難色を示す最近の「自称眼の肥えた」視聴者もいるようですが、しかしそういうシーンって、新キャラをどうやって登場させるか、ということが主眼のように思います。

主人公のピンチを救うことで視聴者の支持、感情移入を得ることができるのではないか、と。今回のシーンもそんな気がします。

それにしても今回は見ていて辛かったです。なんでこんな可愛い絵を見て、こんなに辛い思いをしなきゃならんのだ、という理不尽な思いに駆られ、観終わった後、友達にLINEを送ってしまいました。

その後、楽しいラジオ(PONTSUKA!!)を聴いて、歯を磨いて、気分を落ち着かせました。

第11話

今回はナナチの家でリコの看病をする回、といったところ。

ナナチは「可哀想だから助けた」と、半ば愚弄するような言い回しをしたんですけど、前回、二人を物陰から見ていた時、自分も仲間を心配するようなシーンがカットバックされました。

そして今回、リコが手にした白笛を見たことも描かれていました。色々と事情があったからこそ、他人事とは思えなかったからこそ、助けたのだと思います。

しかしそもそも、「可哀想だから助ける」というのは、実に人道的な、真っ当な理由だと思うのですが、どうでしょう?

その後、ナナチは、リコを助けるための材料をレグに取ってこさせるのですが、その大半が晩御飯の材料だったりしますw 良いように使われるんですねw ナナチ曰く「チョロい」。

しかしそれもまた、ナナチは付きっ切りでリコを看病しているわけだから、やはり理には叶っているように思います。

なんとなく、ナナチは偽善的に見えて、実は偽悪的な感じがします。

また、ナナチは、どうも元は普通に人間だったらしく、どうも探窟家だったのではないか、と予想されます。

そして、割と不気味な生物が同居していたのですが、その生物も元は人間だったそうです。六層から戻ってきたら、人間性を喪失してしまうらしいんですね。そして、そのような姿は知らされることなく、死んだことにされているらしい。

人間性を維持したまま「成れの果て」になったのがナナチらしく、この姿で探窟家に会ったら、何をされるかわからないから、人目にはつかないように気をつけているらしいです。

探窟家の闇らしきものが立ち上がってきたようなエピソードですね。

また、ナナチの家の裏で、レグは過去の記憶らしき幻を見るのです。それはどうも、リコの母親との記憶らしい。

そういえば、リコの母のメモと思しきものの中には、レグらしき人物との交流が記されていました。やはりレグはリコの母親と何らかの関係があるのでしょうか。

また、ナナチの同居人が、ラストに意識を失ったままのリコに近づきます。ひょっとして、リコの母親なのかもしれないし、父親なのかもしれない、と思いました。

また今回、リコの探検にかける思いが極めて強いことが、改めてわかりました。リコという登場人物が、回を追うごとに強く見えてくる。

第12話

前回、ひょっとしたらリコの母親か父親じゃないか疑惑が立ち上がったナナチの連れ、ミーティなのですが、どうやら全然そんなことはなかったようです。

そもそも、リコと同い年くらいらしい。そして、ナナチは命からがらこのミーティを助けたっぽい。そしてその状況は、今回のリコとレグに似ていたのだと思います。だからこそ、ナナチは二人を助けたのでしょう。

また、ミーティには解毒能力があるらしいのです。それでリコは助かったと、ナナチは言います。

また、昏睡したままのリコの上にミーティはずーっと乗っかっている(リコの顔を舐めてヨダレでベトベトにしている…)のですが、どうも精神世界で交流があるっぽい。

夢の中らしい場所で、リコと思しき、これまた割と不気味な風体の女の子は、「窓っぽい目」と相対します。

この目は、おそらくミーティであろうと思われます。両者の目は見つめ合い、最後は目と目が触れてしまいます。

このシーンはなんなのか?

夢の中のリコのあの風体を思うと、やはりリコは「動く死体」なのでしょうか?

そして今回、アビスの呪いの謎が解けてきます。ナナチ曰く、透明な薄い膜のようなものが何重にも連なっているらしく、それがアビスの呪いだというのです。

上から降りてくる分には問題ないのですが、上に行こうとすると負荷がかかり、その負荷を突き抜けた時に一気に負担が襲ってくる。それは、アビスの中心に行くほど強くなる。

だから、ナナチの家もシーカーキャンプも、アビスの中心からは離れたところにあるのです。しかし離れても、弱くなっているだけで、この物質はあるにはある。だから、この島にいる間はこの物質の影響を受け続けているのではないかと思います。

今回、孤児院のキウイが誕生日の日に体調を崩します。この島では誕生日の日に子供が亡くなる事例が多いらしいのです。キウイは海に停泊している医療船で治療を受けることになるのですが、島を離れた途端、ケロッと治ってしまいました。

多分これは、あの「アビスの呪い」と呼ばれる「物質」(?)の影響から逃れたからだと思います。

一方、レグはナナチの指示を仰ぎつつ、あの巨大毒ライオンを撃退することに成功。その際黒笛のおっさんを助けるのですが、そのおっさんに言伝を依頼します。それは、自分たちは旅を続けていることを孤児院に伝えて欲しい、というものでした。

そしてラスト、ナナチから衝撃の一言が。レグの火葬砲でミーティを殺してほしい、と言うのです。安楽死ということなのでしょうか…。ホントにとんでもないアニメだ。

 

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「メイドインアビス」第7~9話ネタバレ有り感想。とんでもない事実発覚!!

 

色々なところで色々と話題の「メイドインアビス」。現在TV第2シリーズも好評放送中。そろそろ、そっちの方も佳境に入っている頃でしょうか。

というわけで、僕の方は第1シーズンの感想を書いていきたいと思います。

今回は第7話から第9話の感想です。

いや、とんでもない新事実が発覚しました! いやあ…、スゲエアニメだ…。

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第7話

2メートル超の女(オーゼン)、僕の予想に反して闇まみれでしたねw いわゆる悪属性の人、っていう感じでしょうか。悪人と称して問題ないと思います。

リコみたいな小さい子をブン殴って(指先で弾いただけだけど、それだけでも十二分な威力のあるほどのパワー)血まみれにさせるわ、レグをボッコボコにするわで極めて暴力的(ただ、レグはかなり頑丈らしい)。

極めつけは、黒笛のおじさんが危惧していた「籠」の話をリコにしてしまったことです。ここでとんでもない事実が暴露されます。

リコを地上まで運んできた「籠」は死んだモノを「動かす」箱らしい。それもまた深界の遺物らしいのですが。

リコが夜中に見たバケモノはオーゼンが久々に「籠」を出したので、試しに調理に使った肉を入れてみたものが動いていたものだったそうです。

オーゼンが言うには、リコは死産だったらしく、そのリコを「籠」に入れたら動き出した、ということらしいのです! つまり、リコは「死体」らしい…。それ、言うべきことじゃないでしょう!

そう思うのが黒笛のおっさんをはじめ、良識ある大人の判断だと思うのですが、残念ながらこのオーゼンは良識ある大人ではなかった、ということなのでしょう。

ちなみに、動き出した死体は皆、アビスの中心を目指すらしい。思えばそれは、現象面だけを見れば、リコも同じではあります。ただ、リコの場合は自分の意思で、冒険をしたいという意思でアビスの中心を目指しているのだと思うので、同じとは思えないのですが…。ただ、そのリコの意思もまた、「籠」の影響下にあるものである可能性もあるとは思います。

その後、レグが火葬砲撃って機能停止している間、マルルクが他のオーゼンの弟子を連れてきてくれたそうで、オーゼンの暴力をなんとか止めてくれたようです。で、そこから「タネ明かし」的な話になります。

どうやら、オーゼンの暴挙は言ってみればテストだったようです。この先の深界に行ってもやっていけるかどうかのテストだったらしいのですが、オーゼンの話では残念ながら不合格だったようです。

しかし、テストとはいえ、弟子の一人が言ったようにやりすぎだし、間違いなくリコやレグに対する怨恨はあったと思います。

そしてテストは続き、次回からは生存訓練という、ジャングルに子供二人を放り出すという、単なる暴挙その2が始まるという…。

ちなみに、どうやらオーゼンにはリコの母親に対して、やはり思い入れみたいなものがあるようです。おそらくそれは、リコの母が子供の頃に、オーゼンの頭を称して「カッコいい」と言ったのが始まりらしいです。おそらく、オーゼンの頭の形は、オーゼンなりにコンプレックスを感じていたのでしょう。これは、何度も探窟を繰り返した結果だそうです。しかしリコの母曰く、そんなになるまで何度も深淵に挑んだ証。そして、自分の師匠になるに相応しい、としてリコの母はオーゼンの弟子となったのです。

ちなみにオーゼンはどうも齢70は軽く越えているらしい。そうは見えませんが。

そして、とんでもないパワーを有しているのは、全身に、なんか、遺物を埋め込んでいるかららしいです。あと、最初から気になっていたのですが、足の形もアトムみたい。これはあまり関係ないですかね。

そして、ナレーションの真綾ちゃんは、やはりリコの母の声でしたね。そして、リコの母はオーゼンの回想の中で「度し難い」と発言していました。その言い方は、レグの口癖と同じです。この二人の間にも、何か関係があるのでしょうか。

また、気になるセリフとして、オーゼンが言った、この辺りの人間は神を信じない、というものがあります。その代わりに、アビスを信じているらしい。

人は不可解で超常的なモノに信仰を寄せるという。なるほど、と思いました。

また、一部の遺物は見つからないんじゃなくて、「持ち帰らない」のだそうです。持ち帰らない方がいいものもある、という。どうもそれがレグらしい。

第8話

今回は生存訓練ということで、二人にどんな試練が襲い来るか、と思っていたのですが、そこは割とそうでもなかった感じでした。

いやもちろん、あんな子供なのに葉っぱや木を組んで寝床をイチから作ったり(市販のテントを使う、昨今流行りの自称・自然が大好きな『都会派キャンパー』とはえらい違いw)、巨大なカバを倒したりと、よく考えたらすごいんだけど、冒険アニメと考えると、まぁ、そうでもないかな、と。

それよりは、オーゼンとリコの母親の、かつての関係性の回顧録、といった趣だったように思います。

どうもというか、やはりというか、オーゼンはリコの母親のことが好きだったと考えるのが妥当のような気がする。その、謂わば『恋敵』とも言える男の子供なわけだから、そりゃオーゼンはリコを嫌いますよね。

あの、行き過ぎた『テスト』は、やはり私情が絡んでいたのです。そうでなければ、あんなに暴力的にはならない。

そして、結婚して子供まで産んで「しまった」リコの母親を、変わってしまった、と捉えたらしく、「そんなあんたは見たくなかった」と密かに嘆いていました。

「そんな」風にしてしまったリコの父親に対して、だから恨みを抱いたのかもしれない。その子供となれば、当然嫌いになるでしょう。言いがかりだけど。

そして、リコの母親は、リコが「動く死体」かもしないことを肯定的に捉えていました。それも含めて、リコは奇跡的な存在なのだと言うんです。

そして、リコにも冒険をして欲しいと願っているようでもあります。そして、その言い方が、やはり坂本真綾なので、FGOダヴィンチちゃんを彷彿とさせてしまいますw

そしてまた、オーゼンは孤児院の紫笛のリーダーを弟子にしようとしていたらしいんです。でも「殲滅卿(リコの母親の通り名)の方がいい」と、あっさりフラれてしまったようです。

しかしオーゼンに見込まれるくらいなので、あのリーダー、なかなか相当な逸材なのかもしれないですね。

そしてそして、意外にもオーゼンはリコとレグを買ってるようなところもあるらしいんです。二人の良い所は「訓練」を通してグイグイ伸びていく、というところだそう。

また、自分の知っている深界についての知識をリコとレグに対して惜しげもなく披していきます。やはりこの人、どういう人なのか今ひとつ解せない。それこそ度し難い。かなり一筋縄ではいかない、複雑にしてひねくれた心根の持ち主のようです。

しかしやはり、自分の大好きなリコの母親がこれ以上はないくらいに愛したリコを、やはり見守りたい気持ちはあるのかもしれない。

第9話

今回は、まぁ割と「普通の」冒険回だったように思います。

大断層という延々と続く巨大な縦穴を下っていくのですが、その横にある小さな縦穴を潜っていく。そこにはネズミのようなウサギのような可愛らしい動物がたくさんいるんですけど、この動物に対しての、リコたちの扱いがひどいw

食うのはもちろん、プテラノドンみたいな怪獣の目を逸らすための囮に使ったりもしますw いや、実に容赦のないサバイバルですねw そういった意味ではリアルな行動でもあるとも思います。

また逆に、そんな動物たちに酷い目にも遭います。プテラノドンみたいなのに襲われたり、食料になる実の匂いを出す動物(キモい。食虫植物みたい)の罠にハマって胃袋に飲み込まれたり。

その胃袋をナイフで突き破って(!)脱出すると、今度はその食虫植物みたいな動物が出す実のような匂いが着いてしまったため、それを常食とするネズミのようなウサギのような動物に食われそうになったり。挙句、第一話で登場した巨大なクジラのような空飛ぶ蛇(同個体らしい)が再び襲ってきたり、もう散々。

それまでは食料にしていた動物に、今度は逆に捕食されそうになってしまいます。そういった意味でも、自然界の厳しさ怖さを表現していたようにも思います。食う側だったのが、ふとした拍子に食われる側に回ってしまうというか。

また今回、火葬砲を撃ったレグが機能停止してしまい、途中からリコは一人でサバイバルしなくてはならなくなる、という試練の回でもありました。

リコはレグを引きずったまま坂道を上らなくてはならなくなります。深界では「上昇」が殊の外危険なんですね。しかも、第三層なので上昇はかなりキツいです。

そのキツい上昇の影響で、リコは幻覚まで見てしまいます。その幻覚、夢と言い換えてもいいかもしれませんが、そこでいかにレグが自分にとって大切な存在であるかを再確認します。

もちろん、それまでもレグのことはこの上なく大事に思っていたのですが、そのことを改めて思い知るというか。

レグはレグで、自分が意識のない状態でリコに守られていたことを知ります。それまでは自分がリコを守っていたという意識があったと思うんですけど、実は守られてもいたことを知る。そもそも、料理を作ってくれていたのはリコですしね。

お互いの信頼関係が更に強固になった回とも言えるでしょう。

 

 

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「メイドインアビス」第4~6話ネタバレ有り感想。嵐の前の静けさか?!


色んなところで色々と話題の「メイドインアビス」ですが、前回第3話までの感想を書いたんですけれども、不穏な空気感はあるものの(笑)、今のところは可愛らしい冒険モノといった感じで進んでおります。

しかし、僕の友人が「中盤までは割と普通に冒険モノだよ」という指摘(忠告?)があったので、まだまだ序盤戦、ジャブすら打っていない間合い地獄といったところでしょうか。

思えば「魔法少女まどかマギカ」も、確か第3話までは割と可愛らしい魔法少女アニメでした。そして存分に裏切られることになるわけですが(このアニメも、どういったアニメか、前情報として知ってはいましたが)。

そんなわけでこの先どうなるのか? 要注目の感想となります! 今回は第6話までの感想となります!

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第4話

意気揚々と探検の旅に出たリコですが、初日にして深淵を指すというコンパスを失くします。これまたいきなりの展開ですねw 割と大事なものだと思うのですが…。

深界二層までは、探窟家でしょうか、孤児院でしょうか、ともかく逃げた者を連れ戻すため、追っ手が来ます。そして、二人はあと少しのところで追いつかれそうになってしまいます。

早々にしてもうダメか!と思いきや、リコの馴染みのおじさん、ハボさんでした。ハボさんはリコの友達の男の子二人に頼まれて、使いにやって来たのです。ただ、アビスの遺物であるというレグを見たい、という好奇心の方が多分に大きかった模様w

また、二人に深淵症みたいなものに対する薬も届けてくれたのです。やさしい。そして、深界二層のゲートキーパーみたいな人のことが気になっていた模様。このゲートキーバーは、リコを母親共々深界から連れて来てくれた人で、白笛らしいです。

その人に会えるということでリコは喜ぶのですが、その時、おじさんは二人をグッと抱きしめます。なにやらただならぬ様子。リコには辛い現実が待っているのかもしれないことを想像させます。

そして、レグは二層までしか追っ手が来ないということに、ここにきて初めて違和感を覚えます。それは、この二層より下は極めて危険だ、ということの証だと気付いたのです。

第5話

「助けて」などの人の断末魔の声を真似して仲間の人間を呼び寄せ、食うという相当アコギな鳥がいきなり出てきます。そして、いきなり探窟家を食っていた…。

その描写が、なかなか生々しい。そしてリコがさらわれてしまいます。深界での急激な上昇は危険であるらしく(やはり深海を模している世界観なのでしょう)、リコはゲロを吐いて気絶してしまいます。この描写も生々しい。

なんかこのアニメ、見た目は可愛い100%の絵柄なのですが、描写がかなり生々しいんですよね。いや見た目の可愛さが、かえってエゲツなさを引き立ててもいるようです。

リコが巣に持ち帰られ、絶体絶命のところをレグの火葬砲(リコの命名。この名前も物騒である)が第1話以来覚醒。凄まじい威力でリコを助けます。

なんとかリコは助かるのですが、探窟ノートをさらわれた時に落としてしまいます。羅針盤といい、リコはやたらと物を落としますねぇ。物語上、何か意味があるのでしょうか。何かの象徴というか。なんか、ありそうな気がします。

そして、レグがやっつけた鳥を調理して食べるのですが(リコはサバイバルな料理がやたら上手い)、さっきまで人を食っていた鳥の肉ということでレグは食べるのをためらいます。

しかし、リコは街に住んでいた時も深界から持ち帰った動物の肉を日常的に食べており、その動物は当然人間を食っています。

そうやって食われた人は、その動物の糧となり、その動物を街の人が食うことによって、その食われた人は街の人たちのエネルギーになっている。それは確かに自然の摂理であり、人間の、動物としての、本来の原始的な形がそのリコの、ひいてはこの世界の住人の考え方にはあるように思います。

言ってみれば、それだけギリギリの生活なのかもしれませんが、「本来の生活」と言えなくもないと思います。

そして、リコのそういった思想に「強さ」を感じてしまます。

サバイバルな料理に長け、生物としての人の強さを自然に身につけているリコに、それまで感じなかったカッコ良さを感じてしまうのです。

そして二人は第二層の基地に辿り着くのですが、その前の逆さ森で、寒さを感じたリコにレグは自分のマントを貸します(イケメン)。その際、ヘルメットの液晶(だと思う)が光り、文字が浮かぶのです。

リコには読めない文字だったのですが、また謎が一つ増えた形になりました。なんかちょっと、オーバーテクノロジー気味ですね。未来か宇宙か。そんな感じがするような気がします。

そして基地に辿り着いた二人なのですが、基地からはゴンドラが降りてきません。その基地内部には、例の、ハボさんが話していた白笛の男(だと思う)と助手らしき可愛い女の子がいました。

そして白笛はこんなことをつぶやくんですねー。

「あのガキ、まだ生きていたか」

非常に捨て置けないセリフです。それは、レグに対してのものなのか、リコに対してのものなのか。

第6話

冒頭のナレーション(坂本真綾)で、この世の闇で一番深い闇は人の闇だ、みたいなことを言っていたが、初めはそれはゲートキーパーの白笛(女だったw ちなみに2メートル超)だと思っていたんです。

やたらリコに辛く当たるし、非常に感じが悪いし、何よりなんこう、暗い感じというか、闇がある感じなんですね。

でも、よくよく考えたら、赤笛が第二層にいることを鑑み、臨時で青笛を貸してくれたり、住居や食料を提供したり、行動だけ見ると、やさしい。

そして、一人になるとリコから奪ったライザ(リコの母親の名)の笛を見つめ、何やら思い出に耽っている様子。相当、彼女にしてもライザには思い入れがあるらしい。

更にリコに、おまえの母親はもういない、というようなことを告げるけど、なんだか嘘っぽい。リコに危険な深層に行って欲しくないのではないか、と勘繰ってしまいます。

更に、第二層のゲートで働いている女の子と思しき子(マルルク)は、実は多分男の子疑惑が浮上。つまり、前回観た時のオーゼン(2メートル超の名)とマルルクの性別の認識は丁度逆だったわけですw 両方とも間違ってしまいましたw

そして、冒頭のナレーションはこの子のことを言っているのではないか、と思いました。

人と隔絶されたところにいると闇は更に深くなる、とナレーションにありました。それはオーゼンにも当てはまるけど、マルルクにはもっと当てはまるような気がします。

オーゼンは、その職種上、シーカーキャンプだけに留まっているわけではないと思いますが、マルルクはずっとシーカーキャンプに留まっているらしいからです。

更に、夜中にリコが見たバケモノじみた生物(だと思う)はこの子と関係しているのではないでしょうか…?

あと、どうでもいいけど、演出的にリコに吐かせすぎだと思うのですが、しかしそのことが、アビスの危険性と、またリコが「生きている」ことを視聴者に感じさせる効果があるように思います。

ただ、リコに寝小便させるのは如何だろうか。しかも、レグの寝床に潜り込んで。


 

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「メイドインアビス」第1~3話ネタバレ有り感想。めちゃくちゃ丁寧なTVアニメ!!


遂にですねー、「メイドインアビス」を観始めましたよー!

あの、各所で名作、問題作との誉も高い、あの「メイドインアビス」ですよー!

今回は、1話から3話までの感想を書いてみたいと思います。

まだまだ序盤なのですが、早くもそこはかとなく不穏な雰囲気がそこかしこに漂っているように思います。

PV

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第1話

めちゃくちゃ丁寧に作ってある印象ですね。例えば、登場人物の一人が外から二階の窓にいる子供に声をかける際、その下の側溝に水が流れているんですね。これによって、動きと奥行きをもたらすことができていると思うんです。

ここ別に、背景は止め絵でもいいっちゃ、いいところではあると思うんですよね。その方が色々とコストはかからないと思うし。でも、こういう細かいところの演出って、結構重要なんじゃないかなー、と個人的には思います。

また、教室の机が壁にかけられているのも印象的。これにより、一風変わった世界観を演出できてもいるし、急な坂の土地に建てられた街なので横に広げる土地を確保することができないことを表しているんだと思います。そして、この町の人たちは、横よりも縦の概念で生きているようにも思えます。

また、壁に机が備え付けてあることから、どうしても上の方は高さが出て危険だと思うんですね。でも、そんなところに子供の机がある。あるということはつまり、あまり子供が大事にされていないのかもしれない、ということを勘ぐってしまいます。

それと、あまり広くもない街に、そこそこの大きさの孤児院が建てられているということは、即ち、それだけ大人が死んでることの表れでもあって、つまり「探窟」がいかに危険か、ということもわかると思います。

更にはその孤児たちを「探窟」へとかり出してもいるんですね。やはり子供は労働力、資源としてしか考えられていないのではないか、とも思ってしまいます。

物語的には、冒頭から、普段なら鳴いてる虫が全然いなかったり、深いところにしかいない巨大な蛇(空飛んでた)が浅瀬に来てたりと、なにやら常ならぬ異常なことが起こりつつある、ということを説明することなしに暗示しています。この感じがいいですよね。観る者を自然に物語世界に誘導するというか。

また、主人公の女の子・リコの母親は深界の深いあたりで、どうも行方不明になっていること、そしてリコが頑張っているのは母親を探すためであることも暗示されていきます。もちろん、説明一切なし。でも、ちゃんとわかる。

そして、遺物を掘り出している最中、祈る形の骸骨が出てくるのですが、それは結構頻繁に出てくるものらしい。ひょっとしたらこの「穴」、つまりアビスは、墓場であったかもしれないし、或いは供物として人が生き埋めにされたかもしれないことまで想像させます。

そしてこの物語最大のキーワードになりそうな『ロボット』・レグが何者なのか、どこから来たのか。

アビスの中からかもしれないけど、ロボットが倒れている側に生えていた木のテッペンが焼け焦げていました。ということは、空から降ってきた可能性も、なくはない(可能性めちゃ低いけど)。

色々と伏線張りまくりで謎だらけで、実に丁寧に作っていると思います。

作画、キャラデザもすごく良いですが、実は音楽が良いんですよねー。劇伴というか。

第2話

アビスは縦穴の洞窟ではあるのですが、イメージとしては人体に与える影響などを鑑みると、深海をモデルにしている感じですね。

そして今回、リコの母親からの「手紙」が発掘されます。そこには15年前のものにも関わらず、図鑑にもない遺物のスケッチが多数。

そして、「深淵で待つ」的なメッセージと思しき文章までありました。それは誰に宛てたかはわからないのですが。

母親が行方不明になったのはリコが2歳の時なので、リコには全然母親との思い出がなく、だから母親の遺物が発見されても悲しくもないというのは、なんだかリアルな心の流れのように思います。

その一方、普段元気なリコが裏路地で一人、今回持ち帰られた母親の白笛を手にして、それを眺めているのは、やはり思うところがあるのでしょう。

そこへリーダー(紫笛)がやってきます。そしてリーダーはリコの母親の弟子(彼はまだ赤笛だったので、距離はあったらしいのですが)だったことがわかります。そう繋がってくるか、という感じですね。

またリーダーの話だと、リコの母親はかなり、めちゃくちゃで、破天荒な人だったらしいことも判明。でも、そんな彼女をリーダーは敬愛していたようです。

また、リコの父は黒笛だったらしい。黒笛ということは、父親の方も極めて優秀な人だったことがわかりますが、階級としては母親よりも一つ下。ここらへんは現代の世相を反映している感じですね。

そして、リコが生まれたのは深海四層という深い場所で、母親は貴重な遺物を捨ててまでリコを地表に連れ帰ったらしいこともわかります。つまり、リコは深淵の生まれだったんですねぇ。

その意味で、特別な子供、とうことで主人公らしいキャラ立ちを与えられた感じ。そしてそのことが、今後物語にどう絡んでくるか、要注目ですね。

そして、やはり世界観が超俺好みです! なんとなく、以前観たNHKの番組で、南米のすごく高い所にある街に似てる印象。坂が多い、という点では、どことなく尾道も思い出してしまいます。

あと、童謡風なED、良い曲ですね。

第3話

母親からの「手紙」のメッセージに触発され、リコは早くも深淵に向かうことを決意します。

展開が少し早すぎなんじゃないか、と正直思ってしまいました。もっと、青笛、紫笛、と出世していくのかなー、と思ったら、いきなり、家出同然で向かってしまいます。

ただ、1シーズン13話なので仕方がないと思うし、特に最近は展開が早すぎる、と感じるようなものが受けますからね。それが時代のテンポ感なのかもしれませんね。

リコの友達の男の子が、明らかにリコのことが好きなんですけど、それを一切説明しないんですね。でも、表現でわからせる。そこがやっぱ良いですよね。ホント、すごく丁寧に作ってある感じ。

また、ロボットであるレグが怪談話を怖かったりするところ、実に人間味がありますね。本当にロボットなのかどうか、という疑いも少し出てきたような気がします。

一方、アビスに潜っても何ら体調が変わらない点は、やはりロボットっぽいですかねぇ。アビスに潜ると普通は「アビスの呪い」というものを受けるらしく、一緒に探窟していた男の子も、帰り道に吐いたりしてました。

そして、その男の子はリコが深層に行くことに反対しますが、最終的には彼の手引きで、管理の薄いスラム街から深層へ向かうこととなります。ここは辛いでしょうねー。本当は行って欲しくない好きな子に、深界へ行かせるための手引きをするわけですから。でも、それが好きな子の望みなんだから仕方ない。こうして、男の子って、大人になっていくんでしょうね(←)。

彼はスラムの出身らしく、将来はスラムに孤児院を作るのが夢なのだとか。やはり孤児は多いのでしょう。それだけ危険な街、探窟が危険な作業ということが、改めて浮き彫りになります。

そして、リコとレグは深層へと旅立つのです。

 

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