azzurriのショッピングレビュー

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僕が買ったもの、観に行った映画・ライヴなど、要は金を払ったものに対して言いたい放題感想を言わせてもらおうというブログです。オチとかはないです。※ネタバレありまくりなので、注意!

「ボヘミアン・ラプソディ」ネタバレ有り感想。フレディの魅力溢れるライヴ映画!!

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ブリティッシュロック好きの端くれのワタクシとしましては、やはり外せなかったのが『ボヘミアン・ラプソディ』。

ただ、こういうロックの伝記物って、特に演奏シーンって絶対に必要になってくるから、微妙なものが多い印象なんですよね。やはり映画に音楽を絡めるのってすごく難しいと思うんです。なぜなら、音楽は生き物だから、映画の中で管理するのはすごく難しいんですね。

だから、最初は行く気はなかったんですけど、えらい評判だったし、何より生粋のクイーンファンが騒いでる。これは観た方がいいんじゃないかということで観に行ったら最高でした。

フレディ以外のメンバーも強力!

物語はやはりフレディを中心に進んでいきます。というよりフレディの伝記的な側面が強く、他のメンバーについてはほとんど語られません。

ただ、メンバー間の強い絆は全編を通して描かれていました。一度フレディが脱退気味にソロになるのですが、その後「ケンカをしない家族はいない」と言って復帰するんですね。このシーンは逆に人間的な結びつきを強く感じさせるエピソードでした。

レコーディングでも、確かにフレディが強力な推進力にはなっているものの、発言権は平等だったんですね。合議制に基づいて運営されてました。

全員が一丸となって、既存の価値観念を打ち破り、新しいものを作ろうという意欲に満ち溢れて、非常に手作り感がありました。また四人とも非常に頭が良く、有能なミュージシャンであり、結局メンバーチェンジは行われなかった。観ててビートルズを思い出しました。なんか、非常に似てますよね、バンドとしての在り方が。

強力なライヴシーン!

ただ、この映画の一番の見所はやっぱりライヴシーンでしょうね。確かブライアン・メイが監修したと思うんですけど、さすがですねぇ。

実際のライヴを観ているかのごとく、ノリノリで、迫力満点でした。ラストのライヴエイドのシーンでは涙がこみ上げて来た。素晴らしい音楽映画でした。

やっぱりフレディ・マーキュリー

映画全体としては、さっきも言ったように、やはりフレディについてのドラマ的な要素が強いです。

フレディの強さと弱さ、特に後半は弱さを描いているのですが、そこがまた人間っぽくもありつつ、並の人では体験しないような孤独感を描き出していて、逆にそこに強さをも感じる。

でも、よくよく考えたら、この映画での描かれ方では、家族にも愛されていたし、メンバーからは家族のように思われ、後に親友になる女の子の恋人もいたし、フレディは非常に愛されていたんですね。よくよく考えたら、全然孤独ではないんです。

でも、それでも満たされないマイノリティとしての孤独や、承認欲求が強かったのでしょう。人って、なんか、本当に難しいですね。

それにしても、すごいことを成し得る人は、何かが足りない、満たされない、そんな人が多い印象です。そういったシーンでは、ジョン・レノンを思い出してしまいました。

この映画を感動的たらしめているのは、強力なライヴシーンはもちろんです。それがやはり基盤にはあると思います。絶対条件と言ってもいいかもしれない。でも、やはりフレディの人間臭さと人間的魅力に拠るところが大きいと思います。またそれをデリケートに演じたフレディ役のラミ・マレックの力量も当然大きいと思います。

家に帰ると偶然に

映画観た後、ウチ帰ってテレビを見ていたら、偶然にもフレディとダイアナ妃の交流についての特集やってたんですね。「ボヘミアン・ラプソディ」のヒットにあやかってだと思うんですけど、映画観たばっかだったから、すごく驚くやら嬉しいやらで。

フレディとダイアナ妃は役者の友達二人と四人でお忍びでよく会っていた、っていうんですね。知らなくて全然。びっくりしました。

ある日、ダイアナ妃が自分もクラブに行きたい、ってフレディにせがむんですね。そしたらフレディは一計を案じて連れて行くんです。普通に考えたらパニックになる。

何したかって言うと、ダイアナ妃に男装させたんですね。スゲエな!(笑) 結果、特に騒ぎにならずにクラブを楽しんだといいます。

頭が良く、人の良さそうなフレディらしいエピソードだし、何よりフレディとダイアナ妃が仲が良かった、というのが嬉しかったですねぇ。

それに、映画ではフレディの辛かった面が強調されていたので、このテレビではフレディの楽しく暮らしている側面が垣間見られ、なんだかホッとたところもありましたねぇ。

偶然とはいえ、とても嬉しい映画とテレビの巡り合わせだった。ちなみにこのエピソードはミュージカル化もされたそうです。