azzurriのショッピングレビュー

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僕が買ったもの、観に行った映画・ライヴなど、要は金を払ったものに対して言いたい放題感想を言わせてもらおうというブログです。オチとかはないです。※ネタバレありまくりなので、注意!

坂本龍一のピアノソロコンサートはマジ最高!!

前から二列目でした!

 

ピアノソロツアーは自身初となる坂本龍一 の"PLAYING THE PIANO/05"。もう、最っ高でした! 席は前から二列目。しかも、ほぼド中央! いやー、こういうのは以前にも一回あったけど、やっぱいいですよね。ライヴは前の方で見るもんだなーと、改めて思いました。今回はチケットがS席とA席に分かれていて、S席の方が千円くらい高かったんだけど、S席の方を頼んだんですね。やっぱ良い席で観たいなーと。でも、まさかそんな良い席で観れるとは思わなかったんで、チケットを思わず確認してしまったほどです。もう、ホンットに近くて、スピーカー以外にもピアノの生音まで聞えてきて、うわーすげーとか思って。リズムを取る教授の足の音まで聞えましたからね。まぁ、使ってる楽器がピアノだけだったからっていうのもあったとは思いますが。

 

そういえば、教授のピアノコンサートは一時期年末恒例になっていたこともありましたが、その時はピアノとチェロとのトリオ編成でした。教授というとピアノというイメージがありますが、意外にもピアノソロでのツアーは初めてだったんですね。バンドでのライヴの時も教授のピアノソロのコーナーがあったりするのですが、僕は教授のピアノソロが好きなので、「もっとやってくんないかなー」と思っていたのですが、今回は全部教授のピアノソロ! いやー、非常に嬉しかったですね。

 

最初の三曲くらいは蝋燭の明かりが三本とピンスポだけという非常に暗い照明でスタートしたのですが、その後はちょっと照明も増えたり、ステージ後方のスクリーンに映像が写されたりしたのですが、蝋燭の明かりだけ、という方が何かこう、雰囲気がありましたね。教授の硬質なピアノの響きと相俟って、すごい緊張した空気が流れてて、素晴らしかったと思います。全編蝋燭だけでも良かったかな(^^;; まぁ、そんなわけにもいかないんでしょうけど。

 

曲はやはり「/05」や「/04」からの曲が多く演奏されました。今回のライヴ用に若干リアレンジされていました。特に「undercooled」はかなりアレンジされていたように思います。聴いてて思ったんですけど、教授の音はホントに綺麗だなーって思いました。まぁ、プロで金取ってコンサート開いてるんだから当たり前っちゃあそうなのかもしれませんが、一つ一つの音がホントに綺麗。和音を弾くにしても全然バラつきがないし、縦の音の配列というよりは、その塊で一つの音、という感じでした。計算された和音というよりは、感情の装置としての一つの音というか。音と音の間や、強さなど、ホントに的確というか、綺麗だなーと思いました。

 

ステージに置かれたピアノは二台で、前半はピアノ一台で、中盤はもう一台使って「擬似連弾」。多分MIDIで同期させてクリック聞いてたと思います。で、最後はまたピアノ一台、という構成でした。こういうピアノコンサートって普通は全体を通してもうちょっとアンプラグドっていうか、アナログなものになるんですけど、そこは教授、「機械音楽の申し子」です。こういうコンサートでもきっちり機械を使ってきました。それにしても、教授は同期に強いというか、普通は機械と一緒に演奏する場合、機械にドラムなりベースなりリズムを任せることが多いんですけど、今回の教授は部分的に自分がベースパートを弾いていたりしてました。これはすごいですね。クリックにきっちり合わせてきて、尚且つグルーヴも出して。主旋律を弾いてるコンピュータを「歌わせてる」ような印象さえ受けました。普通、機械と一緒にやると、どうしても「機械に合わせる」という感じになってしまうのですが、さすがは同期音楽の先駆者ですね。また、「+33」という曲があって、これは元々ピアノ八台使って作った曲なのですが、今回はそれを二台で表現していました。でも、これがすごかった。さすがにピアノ八台用に作った曲をライヴ会場の音で聴くと壮麗でしたね。

 

えー、そんなわけで、今回のピアノコンサート、もうホンット、堪能しました。

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