山崎まさよし 、3年ぶりの新譜「ADDRESS 」を買ってきました。ぶっちゃけ、シングルの曲が多いんですが、それを差し引いてもなかなか充実した内容になっているように思います。
「いい曲を作る人だなぁ」というのが聴いた時の感想です。普遍的にいい曲を作る、メロディだけでもいい曲だとわかる、そんな曲を作ろうとしているかの如くです。「月とキャベツ 」という映画を観て、「One More Time, One More Chance 」を聴いて、初めて山崎まさよしの存在を知りました。映画も良かったんですけど、その曲がすごくいい曲で、名前を覚えておきました。それから全国的にその名が知られるようになるまで時間はかからなかったですね。ひとえにこの曲が普遍的な力を持ってるが故だと思うのですが、山崎まさよしにはそういう普遍的な曲を作ろうという意識が他のアーティストに比べ、殊の外強いように感じます。このアルバムはそういう意識を強く感じさせる曲が何曲か収録されています。
また、曲のタイプもバラエティに富んでいて、ロックもあればポップもあるし、ブルース風もあればレゲエ風もある、といった具合です。PS2のゲーム「ロマンシング サガ 」のテーマ曲も書いてて、しかもちゃんとそれっぽい曲に仕上げているあたりは守備範囲の広さを感じさせます。しかも、色々なジャンルの音楽を節操なく寄せ集めた、というのではなく、そのどれもが山崎まさよしの曲になっているところが素晴らしいです。
あと、この人ならではといったところだと思うのですが、このアルバムでもほとんどの楽器を一人で演奏しています。クレジットを見てみると「programing」も山崎まさよしと書いてあるので、MIDIを使った打ちこみもできるのかもしれません。聞いた話では「8月のクリスマス 」という曲では自分でストリングスのスコアも書いたそうです。すごいですねぇ~。常に成長してる音楽マニアという感じがします。どの楽器もうまいのですが、特にアコギがうまいですね。ただ、ドラムはもうちょっと…と言った印象は受けるのですが(^^;;
とにかく、聴きごたえのあるなかなかの名品だと思います。スキップするような曲がなく、CDかけたら最初から最後までそのまま聴ける、そんなアルバムだと思います。