pupaのライヴを観て、非常に良かったんですけど、今度はCDです。「デビューアルバム」ですね。2nd.はあるのでしょうか(^^;; タイトルは「floating pupa」で、pupaとは「蛹」という意味らしいです。
最初聴いた時は、特に好きな曲は二、三曲くらいで、後は非常に地味な印象で、正直パッとしないなー、という印象でした。でも、まぁライヴ観て、すごく良くて、それから何度か聴き直してみると、なかなかの名盤でした。後からじわじわと良さがわかるというか、聴いてて気持ち良くなるアルバムですね。
pupaのメンバーは非常に声に魅力のある人が多く、その点に非常に自覚的であるように思います。まさか高田漣があんなにいい声してるとは思わなかったもんなー。大抵の曲で二人以上ボーカルが入ってるし、多い曲ではAメロで二人、Bメロでまた別の二人が歌っています。で、一人原田知世という女の子(「女の子」だっ!)の声が入っているのが結構効果的だと思います。
で、ソロで活躍してるメンバーがそれぞれ楽曲を提供してるんですけど、ソロ作をそのまま持ってきてる感じというか、非常に「顔の見える」アルバムだと思います。幸宏の曲は幸宏節満載だし、高野寛は高野寛節炸裂してます。で、それを全体的にエレクトロニカというかフォークトロニカっぽくまとめているのが幸宏と権藤知彦だと思います。そういった意味で、楽曲的には割にバラバラっぽいんだけど、全体を通して聴くと、非常に統一感がありますね。
あと、歌詞は日本語詞と英語詞が混ざっていて、全体的にエコ。オーガニック(?)。スローライフ。そういえば、高野寛って音楽的に非常にポップセンスのある人だと思うけど、この人、歌詞もいいんですよねー。「tameiki」の歌詞はすごくいいと思います。あと、「Laika」の歌詞が結構泣けた。これは多分幸宏の詞だと思います。
幸宏と言えば、僕は幸宏のドラムがすごく好きなんだけど(と言って、ドラムの音聴いただけで「幸宏だ!」ってわかんないけど(^^;;)、このアルバムでは3曲しか叩いてくれてなくて、それはすごく残念。