azzurriのショッピングレビュー

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僕が買ったもの、観に行った映画・ライヴなど、要は金を払ったものに対して言いたい放題感想を言わせてもらおうというブログです。オチとかはないです。※ネタバレありまくりなので、注意!

NO NUKES 2013はどてらYMO!!


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NO NUKES 2013に行って参りました。去年の夏の開催から一年経たず、今回は春フェスとして、3/9、10の開催でした。スパン早ぇな。

 

残念ながら、今回は規模を縮小しての開催。場所はZepp Divercity。ただ、こういうイベントは続けていくことが大事だと思いますし、今年は今回以外にも色々な「NO NUKES」が開催されるそうです。

 

さて、NO NUKES 2013なんですけど、今回も素晴らしいフェスでした(^^) 今回も二日間参戦したので、それぞれの日のそれぞれのアーティストの感想を述べたいと思います。

 

3/9

 

Acidmanのステージは熱く、ノリのいいステージですね。見ている方も、こう、グッと気持ちが入るというか。そして、今回は教授とのコラボ! 教授とスリーピースのロックバンドの共演という、言わば異種格闘技のような組み合わせで全然想像つかなかったのですが、まぁ、割にオーソドックスにピアノのバッキングでの参加でした。あんまりピアノの音聞こえなかったなぁ(^^;;

 

そして、細野さんなのですが、なんと今回は細野さんのピアノ弾き語り! これは意外すぎて焦りました。そして、細野さん、ピアノ上手い! そりゃ教授なんかと比べるとテクニックはないんでしょうけど、さすがに名ベーシスト。勘所が良いというか、実にワビサビを捉えた良ぃ~いピアノでした! 一芸に秀でる者は多芸に通じますね。さすが天才・細野晴臣です。個人的には「Gradated gray」にものすごく感銘を受けました。原曲と全然違う雰囲気で、最初はわからなかったくらいですからね。アメリカンポップスのスタンダードかな、って思ってしまいました(^^;; 特に新しく作ったであろうベースラインが秀逸でした。

 

細野さんの後は教授バンド。大友良英Sachiko MASA-CHANGとの前衛バンドだったのですが、教授のこういう音楽はホント、つまんない。完全自己満ですねェ~。そもそもやることのパターン決まってきたもんなぁ。ピアノの弦を直接叩いてみたりとか…(^^;; 予定調和な前衛ほど下らないものはない。

 

教授の後はユキヒロと鈴木慶一のユニット、The Beatniks。今回も「Left Bank」聴けた! ホントにこの曲は痛くていい! でまた綺麗な曲なんだ。最近はこの曲聴く機会が多くて嬉しいです。あと、「Barbara Ann」を高野寛など、バンドのメンバー全員でアカペラで歌ったのがすごく良かった。やはり底力のある人たちなんですね。あと、やはり今回も全体的に硬い雰囲気のフェスだったのですが、ユキヒロとk1の掛け合いは和みますね(^^)

 

そしてそして! 細野さん、教授、ユキヒロが同じフェスに出てこれがないことはあり得ない! YMOの登場です。今回は急遽決まったことなので、2曲。しかも、同期なし、生演奏! 最初はピアノ、ベース、ドラムでKRAFTWERKのカヴァー、「RADIO-ACTIVITY」、2曲目は何と、「RYDEEN」!!! しかもどてらバージョン! まさか生演奏の「RYDEEN」を生で聴けるとは夢にも思わなかった! もう、最っっっ高!!! それしか言葉がない!!!

 

トリはアジカンです。ゴッチのトークは熱かったですねぇ。普段からゴッチはツイッターなどで原発のことや震災のことを熱く語っているのですが、それが今回は肉声で伝わってきました。自分がある種政治的な発言をすることへの悩みや葛藤は凄まじいらしく、ちょっと弱音を吐くようなところもありました。でも、個人的に言わせてもらえば、ロックのアーティストが思ったことを言わないなんてナンセンス! そんなもんレコード会社に雇われただけの会社員だ。あー、会社員を否定してるわけでは全っっっ然、ないですからね。ただ、アーティストに関しては、やっぱり独立した存在であって欲しいです。そんな感じでトークはまぁ、ガッチガチではあったけど、演奏はノッリノリでした。

 

で、丁度この頃色々とモヤモヤしたりイライラしたりすることが多かったのですが、Acidman聴いた時思ったんですけど、やっぱギターの音って、日常のモヤモヤを吹き飛ばすパワーありますね。やっぱロックっていいなぁ、って思いました。この日は初めてロックに救われたかもしれない。

 

あと、細野さんと幸宏のボーカルの違いもちょっと感じました。二人の声って割に似てるんだけど、細野さんって、力を入れるべきところは入れて、後は抜いている。その加減がすごく絶妙。流れの中で歌ってる感じ。一方ユキヒロは全体的にカチッと歌って、全体的に力を入れてる感じ。そういう違いはある。ある意味似てて対照的だから、二人でハモッた時すごく良いんでしょうね。

 

あと、この日は確保した場所が良すぎて、逆に動けなかった(^^;;

 

3/10

 

青葉市子は正直期待してなかったんだけど割に良かった。こういう人いる、と思いつつもやはり何か独特。そして堂々。でも、天才ではなかったなぁ。

 

9mmは前回よりかはリラックスしてたと思います。今回もギターライディーンやってくれた。めっちゃくちゃカッコ良かった。

 

教授・Afla・元ちとせいとうせいこうのコラボ。最初は教授とAflaでなんと「Tibetan Dance」! スッゲエかっこ良かった! その後、元ちとせは「死んだこども」を歌唱。こちらも前回よりリラックスしていた。素晴らしいパフォーマンスだったと思います。で、教授とAflaの前衛コーナー。案の定つまらない。そして、いとうせいこう登場。この人はさすがに言葉の力ある。

 

斉藤和義はギターの音が痛かったかな。「ずっと嘘だった」をやってくれなかったのは残念だったけど、逆に良かったかも。このフェスが存続するためには原発だけにしばられない楽しいフェスになる必要があると考えるからです。そのためにはあまり脱原発を前面に押し出すのは逆効果かな、とも思います。

 

そしてトリは岡村靖幸!! 岡村ちゃんは超前の方に攻めていきました。前から二列目!! 岡村ちゃん、カッコ良かったぁ~。超・超ノリノリで楽しめた。岡村ちゃん原発関連の発言はなし。でも、それが良かった。変に説教臭くならず、最後は楽しい雰囲気で終われた。硬い雰囲気を吹き飛ばした。

 

このコンセプトの元、単純にみんなが集まって、基本的に楽しいコンサートにする。それが大事。続くことが大事。