azzurriのショッピングレビュー

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僕が買ったもの、観に行った映画・ライヴなど、要は金を払ったものに対して言いたい放題感想を言わせてもらおうというブログです。オチとかはないです。※ネタバレありまくりなので、注意!

映画「銀魂2 掟は破るためにこそある」は役者のパフォーマンス最高!!

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銀魂2観てきました! 前作も良かったけど、個人的には今作の方が好きだったかな。真選組動乱篇というのも大きいけど、役者の演技が素晴らしかったです!



特に菅田将暉中村勘九郎柳楽優弥吉沢亮が良かったんだけど、何と言っても鴨太郎役の三浦春馬が良かった! もう最高!

三浦春馬は役を研究して、非常に掘り下げているのがよくわかる演技でした。さすがに子役出身のことだけあって、演技も上手い。声の感じもアニメに寄せつつ、それでいて声優ではない実写の演技となっていたと思います。

中村勘九郎も素晴らしかったです! 前回はあまり近藤さんのイメージではなかったこともあり(近藤さんと言えば『デカい』。ゴリラと呼ばれているくらいですから)、特別な印象はなかったのですが、今回は素晴らしかった! やはり演技力で持っていきましたねぇ。こちらも声の感じをアニメに寄せつつ、自分のものとしていたと思います。声の調子でグーッと観客の感情に訴えるところはさすがですね。本当に素晴らしい熱演でした。

他には、土方とトッシーという極端なキャラを演じ分けた柳楽優弥も素晴らしかったし、新八のツッコミがすっかり板についた感のある菅田将暉もさすがの芸達者ぶり。菅田将暉のツッコミは能年玲奈主演の『海月姫』を観た時から上手いと思っていたけど、更に磨きがかかった感じ。

そんな感じで、役者のパフォーマンスが本当に良かったと思うのですが、この映画の役者陣は舞台用の演技をしているのではないか、と思います。ほとんどの出演者が舞台経験抱負な役者で、中村勘九郎に至っては本業は歌舞伎俳優です。監督の福田雄一も最近は舞台演出も多くこなしているので、監督がそのような演技指導をしていたかもしれません。

しかし、こういったアニメを強く意識した実写映画で演技を「舞台的」にするというのは非常に的を射ているように思います。なぜなら、声優の技術のほとんどが舞台技術を流用したものだからです。

アニメと舞台の共通点は「大袈裟にしなくてはいけない」ということだと思います。方や絵、方や劇場。生命のない絵に命を吹き込まなくてはならないし、広い劇場の隅々にまで観せなくてはならない。表現を大袈裟にしなくては観客に届かないんです。その点が役者に超接近できる通常の映像作品と違うところでしょう。今回のスタッフはそのことに意識的だったのではないか、と思います。

エピソード自体も面白ければ、それを演じる役者陣も見事に応えた。また銀魂ならではの楽しく、下らないシーンも満載で、むしろ前回以上に攻めていたかもしれません。そこは福田監督の手腕がいかんなく発揮された点でしょう。これほど原作を愛し、忠実に再現しつつ、実写の魅力も兼ね備えた映像化作品も珍しいのではないでしょうか。

 

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