azzurriのショッピングレビュー

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僕が買ったもの、観に行った映画・ライヴなど、要は金を払ったものに対して言いたい放題感想を言わせてもらおうというブログです。オチとかはないです。※ネタバレありまくりなので、注意!

アニメ「ダンジョン飯」第1~3話ネタバレ有り感想。設定も作画も丁寧、キャラも魅力爆発!!


ある日、「PONTSUKA!!」を聴いていたらですね、「ダンジョン飯」がアニメ化されるにあたり、BUMPが主題歌を担当することになった、という話が出てきまして。

「へー」なんて思って。「ダンジョン飯」自体は知っていたのですが、なんとなく異世界ゆるゆる生活系のまったりした、毒にも薬にもならない感じの、最近流行りのそういったものなのだろう、と全く興味がなかったんですね。

でも、BUMPのメンバーは全員が大ファンだという。ふーん、だったらまぁBUMP主題歌だし、主題歌のチェックだけでも損はないから観てみるか、と思ってたんですね。

そしたら、僕の友達みんな知ってて。しかもみんな面白いっつってる。

なんかすごい悔しくて。俺だけ完全に置いてけぼりにされてる感じで。

これはイカン!と思い、早速アマプラで観てみたのですが、なるほど、これは面白い!

PV

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第1話

先ず思ったのが、意外と(失礼!)異世界、ダンジョンの世界観がしっかりと作り込まれている、練られている、ということですね。

ここらへんの作りがしっかりしていると、物語の世界を割とリアルなものとして感じることができるので、物語に入っていきやすい。そして登場人物とかにも感情移入しやすい。

そうなってくると、登場人物と一緒に、なんかちょっと異世界を「旅している」感覚にも浸ることができて、ちょっとしたアトラクションのようにも楽しめて、実に楽しい。

で、ダンジョンって結構危険なものじゃないですか。名うての戦士じゃないとおいそれとは近づけない、みたいな。でも、この作品って、もちろんそういう側面はあるのですが、割とポップにダンジョンに潜っていくんですねw その軽い感じが、逆になんか、良い。

というのも、そういう軽いノリでみんな入っていくから、ダンジョンの中にも街みたいなものが作られて、文化が形成されているんですね。文化が形成されるということは、生活が生まれるということです。

この物語の肝は「ダンジョンの中の食生活」、しかも「自給自足」です。だから、そういった生活感を醸し出すことが必要不可欠だと思うんです。そういった状況設定、世界作りも非常に抜け目ない感じがするし、やはり「異世界」を、なんというか肌で感じることができる(いや、実際もちろんできてないですよw でも、そんな気分に浸れる)。

そして、物語中にも言及があったのですが、魔物なりの生態系も形成されているんですねー。自給自足、ってことは狩りということです。キャッチアンドイートを観る者にリアルに感じさせるためには、魔物といえど生物、その生物がどんなものなのかを細かく設定する必要があるはずです。

なぜなら、どういった魔物(生物)であるかによって、調理法、そして味や触感まで決まって来るわけです。だから、ここの設定が「ざっくり魔物調理しましたー」では面白味がゼロになってしまいます。こういったところを丁寧に作り込んでいくところが、実に素晴らしい。

そしてあとは、キャラの魅力ですね。一話にして(これから増える可能性も大ですが)メインキャラ四人がそれぞれキャラ立ちまくり。やっぱり面白い作品はキャラクターですよね。

で、第一話の方なのですが、冒頭でいきなり魔物(レッドドラゴン)にやられてしまうので、夢オチ冒頭か、と思ったんですけど、そんなことはなく、主人公の妹がいきなりそのレッドドラゴンに食われてしまいます。

こりゃ一大事!となるところで、実際そんな感じではあるのですが、しかし割とポップに蘇生できる世界観らしく、緊急事態と言いつつ、のんびりした空気が漂っています。消化されるまではまだ余裕あるかー、といった感じw …どんな世界観だw

でも、そののんびりした感じが結構良かったし、やはり調理の感じが実に良い。作画も丁寧だし、料理場面もすごく美味しそう!(魔物だけど)

設定が細かく作り込んでいる上にキャラも立ってる。そして作品の雰囲気も良い。そんな感じで、今後の展開が楽しみになってきたので、継続視聴することに決めたのでした。

第2話

今回は、基本的には、キャラの魅力が炸裂したような話でした。もちろん、このアニメ(漫画)の肝でもある料理の魅力は言わずもがな、なのですが。

今回は前後編に分かれておりまして、前編はマルシル、後半はチルチャックがメインのお話し。そこへセンシが絡んでくる、という展開ですね。

先ず、マルシルなんですけど、基本的には金髪エルフでエメラルドの瞳を持つ美人です。大体9割方辛い目に遭っていますw 性格的には真面目だけど明るく外交的ですごく可愛い。僕、この人大好きです。

でも、役割としては、リアクション担当w そして、なかなかのポンコツw 金髪エルフで真面目で明るいのにリアクション担当にしてポンコツw しかし、そこが良い! そこがツボ! それに、設定的にはすごく強いらしいし。

で、このマルシル。真面目なだけでなく、多分優等生だったんでしょうね。多分魔法学校みたいなとこがあって、そこで成績優秀で、だから強くもあるんだろうけど。

このエピソードでは、野菜が欲しいということで、引っこ抜くと金切り声を上げて大変という草(名前忘れた。確かハリポタにも出てきたと思う)を取らなきゃいけないんだけど、そんな感じで普通に引っこ抜いてしまうと大変なことになってしまいます。

だからマルシルは参考書の通りにやろうとするのですが、急のことなので準備が足りない。そこへセンシが叫ぶ前に狩ってしまって、バンバン取っていく。その方法は正規の方法ではないのですが、センシは逆にマルシルと違って、多分叩き上げ。経験に裏打ちされた合理的な方法で効率良く事を進めていきます。

そんなセンシに焦ったマルシルは大蝙蝠を使って引っこ抜こうとします。引っこ抜くこと自体には成功しますが、なんせコウモリは飛びますからねw 運悪くマルシルの元に飛んできてしまって、マルシルは金切り声をまともに浴びてしまいます。

でも、その後の展開がなかなか良くて。結局、切らずに引っこ抜いたマルシルのものの方が美味しかったんですね。それ見てセンシが、自分は合理的に過ぎたかもしれない、と反省するんです。

教科書通りの優等生なマルシルの方が遠回りながらも質の良いものを提出し、叩き上げで経験豊富なセンシの方が合理に走り過ぎてしまって量は取れたものの質は下がってしまった。

この対比って、普通は優等生と叩き上げが逆のようにも思うのですが、よく考えたら、こういうこともままあることなのかな、とちょっと思ってしまいました。

で、後編はチルチャックが主役回って感じだと思うんですけど、より変態性が前面に出てくるのはセンシの方だったりします。

チルチャックはハーフフットということもあり、見た目一番子供ですが、本人曰く子供ではないらしいです。鍵開けや罠を見破るスペシャリストですが、その風貌とは裏腹に、実はすごい職人気質。自分の仕事に口出しされるのを極度に嫌います。

しかし、センシの食に対する貪欲さ、変態性はチルチャックのそんな気質を凌駕してしまいます。その押しの強さに折れるチルチャック。しかしこのセンシは本当に変態です。なんせ罠の仕掛けを使って天ぷら作ろうってんですからw

そんな感じで一見するとチルチャックが押されまくってこの回の主役の座を奪われてしまったようにも見えますが、チルチャックはその風貌とは裏腹に、このパーティではツッコミ担当の毒舌ガイの皮肉屋。そんな料理変態・センシに対し、ツッコミまくり毒づきまくり。まさにチルチャックの本領が発揮されていると言って良いでしょう。

そんな感じで今回は三者三様、それぞれの立ち位置でその存在感を存分に発揮した変態回でありました。

第3話

今回は一話ブチ抜きのワンエピソードでした。今回の主役はこのアニメの主人公でもあるライオスです。これまでも主役ならでは存在感を発揮してきたのですが、今回はライオスの回です。

もうね、ホント変態www 一番のバカwww これで結構強くて、ダンジョンに対する知識も経験も豊富ってのがまたツボ。いや素晴らしい。

だって、鎧食おうとするんですよ! 鎧ですよ、鎧。鉄ですよ、テツ!

アホでしょwww さすが変態パーティリーダーwww

ただ今回、ライオスの変態性も炸裂し倒してて、そこも面白いのですが、個人的に一番ツボだったのは魔物ですね。

なんせ今回の魔物は「動く鎧」と思わせといて、実は「貝のような未知の魔物」!

どういうことかというと、鎧を貝殻に見立てて、それぞれの個体(軟体動物)が各々人間の体の部位を担当して鎧を動かしてたってんですから。だから、言ってみれば、貝とヤドカリを混ぜた感じなんでしょうかね。

この発想力はすごいと思います。少なくとも、僕はこんな創造上の生き物、見たことありません。

なるほど、考えたなぁ。

そして、当然調理するのですが、もちろん貝のようで、めちゃくちゃ美味そう!(このアニメ、料理シーンが本当に秀逸です!)

基本的には牡蠣ですかね。お吸い物とかも作っちゃったりして、魚介類が大好きな僕としては、それはそれはもう美味しそうで、たまんなかったですね。

思わず自分も食いたくなっちゃったんですけど、絶対に食えないんですよね。だって、あれはアニメの中にしかいない生物だから…。

でも一瞬、自分も食べたい!と思わせるくらい、設定も作画もしっかりしていて細かい。

いや、ホントよくできてるな、このアニメ。


 

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