azzurriのショッピングレビュー

azzurriのショッピングレビュー

僕が買ったもの、観に行った映画・ライヴなど、要は金を払ったものに対して言いたい放題感想を言わせてもらおうというブログです。オチとかはないです。※ネタバレありまくりなので、注意!

「Ryuichi Sakamoto | Opus」ネタバレ有り感想。それはまさに「映画」!!

念願の「Ryuichi Sakamoto | Opus」を観に行きましたー!

いやこの映画、ホントに観たかったですからね。この映画以外は今年はもう観なくてもいいくらいに思っていたくらいですから(実際はその前に一本既に観ていましたが)。

前回観た「Ryuichi Sakamoto Playing the Piano 2022+」はライヴでしたが、今回の「Ryuichi Sakamoto|Opus」は映画です。

というわけで、新たな気持ちで観に行ったのですが、やはり「映画」でしたね。



予告編

youtu.be

今回も109シネマズプレミアム新宿!

場所は以前と同じ、もはや教授映画の本拠地と言っていいでしょう、109シネマズプレミアム新宿でした。お値段はバカ高ですが、それも納得のラグジュアリー映画館! 今や僕が一番好きな映画館となってしまいました。

映画館に着いて、ウェルカムドリンク&ポップコーンは後回しにして、窓の下に見えるTOHOのゴジラに挨拶をしてから7番スクリーンへ。

前回「Ryuichi Sakamoto Playing The Piano 2022 +」の時、最後列の左端に座ったら、教授のド真っ正面だったことに味をしめ、そしてもっと前に行ったら臨場感も増し増しになるのでは、と思ってCLASS S席に近めのF列左端に陣取りました。

しかぁーし! 今回はえらい端っこ感が出てしまった…。

角度の問題を忘れていたんですねw 後方へ行けば行くほど角度が広くなるのです。盲点だったァー!

それに、音を堪能するには(どの席からもちゃんと聞こえるよう調整されているらしいのですが)、やはり真ん中が良いんですよね。そういった意味で、今回は座席的にはちょっと失敗した感じですねー。

ただ! やはり教授は左側に来ることが多く、ド真っ正面から教授と相対することはできました。

上映前に幸宏が…!

で、本編の前には当然予告編なのですが、なんと、幸宏の映画「Saravah Saravah!」の予告が! もう、泣きそうになりました…。それに、やはり音が良い。

続いて、上映前に教授からのご挨拶。このライヴを撮影した時に撮られたものでしょう。改めて、こういうのまで撮ってたんだ、と驚きました。それほどまでに、この映画館へ情熱を注いでいたことがわかります。

youtu.be

映画

本編が始まると、先ずは教授の後ろ姿から。徐々にアップ。背中越しに楽譜、そして鍵盤、更には手、というようにカメラは捕らえていく。皺だらけの手は、それでいて無骨。

映画は、基本的には焦点が合っているところが見せたいところだと思います。ただ、たまに焦点が合っていないところを見て欲しい場合もあったりするので、一概にはわかりません。だからこの時も、焦点の合わなくなった楽譜の方をやっぱり見せたいのかな、と少し考えてしまいました。でも多分、この場合は焦点が合っているところが見てほしいところなのでしょう。そう思うことにしました。

それから、一曲目中盤も過ぎて、ようやく教授の表情が映されます。

やはり、今回は「映画」として作っていると思いました。この冒頭の演出などは、溜めて溜めて、そして表情、という、いかにも映画的のように思いました。

また、曲の部分によってはダンパーの音がやけに大きく、まるでバスドラのように響きます。音にも演出を加えているようにも感じました。そういう「演出」は「Playing The Piano」にはなかったと思うからです。

音楽だけが音楽じゃない

今回はそういったピアノ以外の「音」が特に聞こえる気がしました。

以前、教授はベルトルッチと仕事をした時、最初はシンセサイザーで音を作ったそうなんです。そしたら、ベルトルッチに「演奏者の椅子のきしむ音がない」みたいなことを言われ、割と喧嘩になったこともあったそうです。

ただそれから、おそらく教授も変わったのでしょう。ベルトルッチからの影響か、そういった音符以外の音も重視するようになったのでしょう。そこにこそ、実は音楽的な響きがある。

そもそも、教授は若い頃からジョン・ケージにも影響を受けていました。ジョン・ケージもそういった環境音の重要さ、作られた人工的な「音楽」だけが音楽じゃないことに気づき、それを提唱しました。年を重ねるごとに教授もそういった考えを益々強くしていった感があるのだと思います。

今回のライヴも、ピアノは十分に音を伸ばし、ゆったりと演奏する。近年の隙間を音符で埋め尽くすヒステリックな音楽とは真逆です。

今回僕は僕以外の他の観客のいる映画館で観たわけですが、教授の伸ばした音は減衰し、音量がなくなっていきます。そしてその隙間には、館内の環境音。座る位置を変えた椅子の音だったり、飲み物やポップコーンを食べる音だったり、観客の息遣いだったりが聞こえてくるはずです(現実はマナーということもあり、そういう音は幸か不幸かほぼ聞こえなかったのですが)。

そういった環境音も感じて欲しく、教授はゆったりと弾いたのかもしれない。なんとなく、むしろ、アンビエントのように思う。

そして僕はと言えば、コロナ渦を経て、久しぶりに映画館で映画を見た時、以前はあれだけ嫌いだったそういう映画館内の環境音を「ライブ感」として楽しめるようになっていたことに自分自身驚きました。

「みんなで観てる」という妙な一体感。これがまた楽しいんです。だから、マナーはもちろん大事だと思うけど、行き過ぎは良くないのではないか、とも今は思います。たまには笑ったり、お茶をすすったり、ポップコーンを美味しく食べたりしてもいいのではないか。そんな風に思います。

指揮

そして、教授の息遣いも時に大きく聞こえます。また、教授は弾いている最中に、指揮者のように手を振ります。教授の敬愛するグレン・グールドも演奏中、たまに指揮棒を振る仕草をしました。あと、鼻歌も歌っていました。教授も影響を受けているのかもしれません。

演奏が終わる時は、ほぼ毎回、指揮するように手で締めて、ダンパーを切ります。ここで面白いのは、手を鍵盤から離しても、ダンパーは踏んだまま。音を慈しむように伸ばし、そして最後にハーモニクスを出すようにしてダンパーを切る。その余韻の感じが面白い。

絵の工夫

やはり「映画」なので、ピアノ演奏という、楽器の中でも特に動きのない楽器の撮影ということで、様々なところに工夫があったと思います。視点のこだわりがその一つでした。

教授の座る椅子はもちろん、マイクなどの機材をアップにしたり、ピアノの蓋に映る楽譜を写したり、教授の眼鏡に映った楽譜まで映していました。

教授をシルエットにする時も、背景に照明を強く当てて、教授を影のように浮き上がるようにしたり、そうかと思えば逆光にして、あの見事な綿帽子を光らせてみたり。その時、無精髭も顔の形に浮かび上がって、それもまたカッコ良かった。そんな感じで、とにかく工夫がすごかったです。

それを見て、教授とスタイリストの人との対談記事を思い出してしまいました。そのスタイリストの人の話では、教授はピアノを弾くとき座っているから、できるだけ上半身に動きが出せるスタイリングをするのだそうです。例えば、シャツが照明に当たった時、綺麗に皺が出るようにする、とか。

動き

しかし、こうして映像をよくよく見ると、実はピアノ演奏にも結構動きがあることがわかります。指の動きはもちろん、体の方も結構動いています。そもそも表情があります。演奏家は、一流になればなるほど表情があるように思うのです。

明るい曲調である「水の中のバガテル」の時は、教授もこころなしか楽しそうな表情でした。

続けて「美貌の青空」を演奏するのですが、インプロビゼーションのところで演奏が止まります。緊張が走る。何度も確かめるように弾き直し、演奏終了。そして「もう一回やろうか」の一言。

どうやら、ライヴのアウトテイクだったらしいのです。今回は「Playing The Piano」では演奏されなかった曲も多くありました。「Playing The Piano」では全部で14曲。そして今回の「OPUS」では20曲。6曲多いわけです。プリペアードピアノも前回はなかったのですが、この曲がまたカッコよく、どこか東南アジアの民族音楽を思わせるものでありました。

映画

ただ、NHKのドキュメンタリーを観た後だと、かなり違った感じに見てしまいます。相当辛かったと思います。途中、休む場面も二回ありました。

1回目の休みの時は辛そうな表情を浮かべていたのですが、2回目の時は東風の練習をしていました。イントロのところを何度も間違えていました。

そういった、ライヴの裏側、教授の人間的なところも映し出していたのです。こういったところ、やはり「映画」という感じです。

「映画」とは、人間を見るものなのかもしれない。それは、例えば動物紀行ものとかでもそうだと思います。多分、そういう映画でも、見ている人はそこに自分自身の似姿みたいなものを見ているのかもしれない。スクリーンに登場する人物を見て、そこに自分を見る。映画とはそういうものかもしれません。

「ライヴ」か「映画」か

前回の「Playing The Piano」を「ライヴ」としての完成形と見るか、この「Opus」を曲数も多く、教授を「描いた」「作品」としての完成形と見るか、なかなか難しいところだと思います。

個人的にはどちらも大好きです。

今回の映画では、「音の演出」も踏まえた上で、今回の映画で改めて教授のピアノの音の綺麗さを堪能したし、楽曲の素晴らしさ、美しさも堪能したし、演奏する姿も堪能しました。

あとやはり、この映画はこの109シネマズプレミアム新宿で観るべき作品だと思います。やはり音が良い。誰かが言っていたのですが「正しく無音」である。これはなかなかできないと思うんです。音がホントにクリア。余計なものがないというか。

そんな感じで、座席は少々失敗したかもしれないけど、十二分に堪能し、この余韻に浸ろうと、ウェルカムドリンクのアイスコーヒーとポップコーンをラグジュアリー空間で楽しもうと思ったのですが、なんと開演前限定だという。

映画自体は堪能したけど、ラグジュアリー映画館は残念ながら堪能し切れなかった…。やはり下調べは大事です。思い込みは良くない。



 

azzurri.hatenablog.com

azzurri.hatenablog.com

azzurri.hatenablog.com

azzurri.hatenablog.com

azzurri.hatenablog.com

azzurri.hatenablog.com

azzurri.hatenablog.com

azzurri.hatenablog.com

azzurri.hatenablog.com

azzurri.hatenablog.com

 

「ダンジョン飯」第10~12話ネタバレ有り感想。加速するエグみと、パーティが見せた新たな顔!!


毎回楽しみにしている「ダンジョン飯」。

竜に食われた妹を救出する、という切実なミッションのためにダンジョンに潜っているはずのパーティなのですが、毎回どこかのほほんとした、レジャー的雰囲気も漂っていたりもします。

しかし、今回感想を書く第10〜12話は、そういったこれまでの「味」を踏襲しつつも、シリアス面が顔を見せはじめ、そしてキナ臭さも濃くなってきました。

PV

youtu.be

第10話

いきなり巨大ガエルとの遭遇というキモ展開w

しかも、チルチャックが巨大ガエルに『咥えこまれて』半分食われかけるという更なるキモ展開! ぐえー! チルチャックは、暫定でここまでの話の中で一番の災難ですねー。チルチャックに幸あれ。

しかし、チルチャックは機転を利かせ、元々その場に仕掛けられていた罠を利用して巨大ガエルを撃退。こういう頭脳戦(と言ったら言い過ぎか?)での勝利って、やっぱりカッコいい。

しかし次の階層へ行くには毒性の植物テンタクルスが繁茂する階段を降りなければならなりません。が、カエルはこのテンタクルスが繁茂する階段に生息していました。どうやらこの毒に対する耐性があるらしい。

そこに目を付けたライオスが、カエルの皮を剥ぎ(キモい)、それを縫って防御服にして進むことに。さすがは魔物マニア。朴訥としているようで、ここという時に機転を利かせますよね。

でもこの防御複、見た目は割と可愛いんだかマヌケなんだかわからない感じなのですが、よく考えたら着ぐるみなどではなく、生きていた巨大ガエルです。実は実写とかにしたらめちゃくちゃキモい品物なのかもしれません。つーか、キモいでしょ。

ライオスの防御服作りと同時進行で、例によってセンシがカエル料理を作ります。そういえば、以前飲み屋でカエルの唐揚げを食ったことがあるのですが、見た目もあまりカエルカエルしてない感じで調理してくれたこともあってか、めちゃくちゃ美味かったことを覚えています。

味は丁度鶏肉と魚の真ん中って感じでしたね。まさに両生類だなぁ、って思いました。だから、今回の料理は特に美味そうに見えてしまいましたねぇ。スパゲティとニョッキはニンニクと鷹の爪が和えてあって、絶対に美味いやつだと思います。

そしてこのアニメには珍しく、突然の視点変更。前回登場した考古学者と島主の食事会の場面に変わります。

元々は、今ライオスたちが潜っているダンジョンは、エルフの管轄だったらしいのです。しかし、ドワーフとのいざこざがめんどくさく、エルフが(多分)トールマンに丸投げしたものらしいんですね。そしてあのダンジョンを作ったのは、そのエルフの可能性が高いらしいです。

でも、西のエルフは、迷宮は我々の遺産なので返せ、と言ってきてるらしいんですね。今になって、なんでそんなことを言いだすのか、という感じですが。

で、その理由なんですけど、考古学者の話では、不死の術をエルフが欲しがっているから、ということになるらしいです。前回の話に出てきたやつですね。魂を肉体に固定する、という迷宮にかけられた術です。

これはかなり禁断の術のような気がしますし、かなり陰謀めいた感じになってきました。なんだか、いよいよ話がキナ臭くなってきましたねー。

そしてまた、その術をかけたのは迷宮の主である「狂乱の魔術師」だというのですが、なんとなくリック・フレアーとアブドーラ・ザ・ブッチャーを混ぜたようなネーミングに感じてしまいます。ブッチャーは呪術師だし。

それにしても、この考古学者と島主の話から類推すると、どうもこの作品の中でもエルフは偉そうな感じなんですね。だとすると、マルシルはエルフとしてはかなりイレギュラーな存在なのかもしれないなー、と思ってしまいました。なんか、全然違いますもんね、マルシルって。

そして視点はライオスたちに帰ってきて、元のダンジョンに戻ります。テンタクルスの階段を抜けると遂に第五層、レッドドラゴンのいる階層に到着。いよいよファリン救出と相成ります。

しかし、そのレッドドラゴンの痕跡はあるものの、どうも様子がおかしい。普段寝てばかりいるはずのレッドドラゴンが徘徊しているようなのです。しかも、狭いところを好んで通ろうとしている。

しかし、それはそれとして作戦を立案し、いよいよレッドドラゴンとの対決という段になるのですが、その前に、さっきの巨大カエル料理で腹ごしらえ。今度はもちろんトンカツ! やはりそう来ますよねー。勝つ、というわけで。縁起を担ぐのであります。

 

第11話

今回は珍しく、というより初のガッツリバトル回。

レッドドラゴン打倒の作戦決行!

もう、開始3分とか5分くらいで、いきなりのレッドドラゴン登場! 出し惜しみなし! ここら辺の展開の早さ、いいですねー。

ライオスたちは事前の作戦を決行するも、レッドドラゴンの予想を上回る強さと、ハプニングと、立てた作戦の甘さで、ことごとく失敗。この「作戦が全部失敗」っていうのがまた良いですよね。「どうなっちゃうんだー?!」って思わせて。

そういう絶体絶命をどう挽回するか? そりゃもちろん肉弾戦しかないでしょう!

それぞれがそれぞれの役割を熟知し、実行し、仲間に託す。そしてそれぞれに、まさに肉を切らせて骨を断つ! 王道の燃える展開だし、その展開も実によくできていたと思います。ちょいちょい笑いもまぶしつつ、パーティの面々の、普段見られないシリアスな顔も見せてくれて。

最後はライオスが敢えて左足をレッドドラゴンに咥えさせ、ぶら下がって下顎の下にある逆鱗を剣でぶっ刺して勝利!

最後の大勝負の時のライオスはいつになくカッコ良かったです。食や魔物に関しては完全な変態ですが、元々はイケメンでカッコいいんです。

しかし、その勝利の代償に、ライオスは左足を失ってしまいます。と、思ったらマルシルの魔法で元通りに(但し、斬られた足は必要なようで、マルシルの「探してくる」という、お使いくらいのノリの軽さがまたこの作品らしい)。

重傷を負ったチルチャックとセンシもマルシルの魔法で治るのですが、治癒痛とかいう反動的な痛みがあるらしく、それがまたかえってめちゃくちゃ痛いという。

なんか、こういった、重傷を負っても割とポップに治ってしまうのがこの作品の、ひいては最近のダンジョンものらしさなのかもしれません。多分ゲームの流れを汲んでいるのでしょう。復活の呪文とかポーション的な。よく知らないけど。

そして、いよいよファリンを助けるためにレッドドラゴンの胃を解体します。そして胃袋に至るまで、レッドドラゴンの体を掘り進むのですが、その巨大生物の中があたかも洞窟のようであるのが、「ピノキオ」のクジラの体内を思い出してしまいました。

また、レッドドラゴンの体の中が「暑い」というのがまたそれっぽい。倒したばかりでまだ体温があるだろうし、なんせ火を吐く大怪獣ですからね。

そしてやっとの思いで胃袋を取り出すのですが、中には何もない。腸も探してみるけど、そこにもファリンはいない。

もうダメか…、完全に消化されてしまったのか…、と思ったところでライオスです。困ったときのライオス。さすが主役。

何か気づいたらしいライオスが取り出したのは、レッドドラゴンが火を吐く時の燃料にするための器官(らしい。←ウロ覚え)。

すると、その中にファリンのものと思しき金髪と、髑髏があったのです。というところで次回!

ただ、レッドドラゴンから負った傷で気絶していたライオスが見た夢の中で、ファリンが別れの挨拶をしていたのが、強烈な伏線になっているのかも…。

第12話

前回、ファリンであろう髑髏を発見したライオスでしたが、さすがにこの状態からでは蘇生は難しいらしい。

ファリンを生き返らせることは厳しいか…、というところで、マルシルが「自分がやる」と申し出るんです。マルシルが、禁忌となっている、いわゆる黒魔術の研究者であることをカミングアウトします。

後のシーンでも言及があるけど、どうもこの黒魔術というのは相当にヤバい代物らしくて、それをマルシルは、いわば「平和利用」するために研究しているらしいんです。

ヤバい力ではあるけど、それだけに強い力でもあり、確かに上手くすれば有用かもしれない。往々にしてある話ですね。

しかしそれは、「平和利用」の名の下にとんでもない化け物を生み出してしまう危うさもあると思いまし、それもまた往々にして話されることですよね。だから、行き過ぎた科学・開発批判なんかも結構頻繁に出てくるわけです。

マルシルには、なんとなくそういったマッド味を感じます。優等生の怖さとも言えるかもしれません。広く浅くは見聞を広めて、フラットな思考を得ることができそうな気もするけど、深さを追求してしまうと、ややもするとカルトに行ってしまいますからね。深い分、周りが見えづらくなるというか。

ま、そんな感じでですね、ここはマルシルに託そう、ということになり、ファリンの骨を全部集めることになります。

しかし、レッドドラゴンは魔狼も2匹ほど喰っていたらしく、その骨との判別作業も必要となります。ところが、なんとなくその作業がですねー、ジグソーパズルっぽくなってきてしまい、しまいにはライオスはちょっと楽しくなってきちゃったっぽく、変態性能天気性を発揮します。すかさずチルチャックが「楽しんでんじゃねーよ!」と突っ込んでくれたから良かったですが。

こういったところが、なんとなく「ダンジョン飯」らしいし、実際にこういうことがあったら、そうなりがちだとも思うし、そういったところも、なんかリアル。人間の感覚って、どこか怖く、そういったところも描いている感じがする気がします。

そしてなんとかファリンの骨を集めるのですが、更に蘇生させるには他の動物の大量の血肉が必要らしい。そこで倒したばかりのレッドドラゴンを使うとマルシルは言い出すのですが、それもこの世界の常識では考えられないことらしいんですね。

マルシル、手段は選んでられない、といったところですね。ファリンに対する想いの強さがわかります。

それもあってか、今回のマルシルはいつになくシリアスで、どこか怖い。前回のライオスも普段とは違うシリアスな顔を見せたし、ここはそれくらい大事な場面だ、ということがわかります。この緩急、ギャップ演出も観ていてメリハリがあって素晴らしい。

そしてまた、ここで「黒魔術」「竜の血肉での蘇生」と、後の伏線になりそうなものが二つも出てきた感じですねー。

しかしながら、蘇生自体は見事成功。ファリンは無事元の姿で蘇生され、感動の再会となりました。なんだか、視聴者であるこっちもホッと安心しました。

しかし、基本的には元通りのファリンではあるんですけど、やたら魔力が溢れていたりします。そして極めつけは、迂闊にもガスが充満しているレッドドラゴンの死体付近で調理を始めたセンシ(笑)を守るために使った防御魔法が、とんでもない強力なものだったりします。おかしいくらいにファリンの力が強くなっているんですね。

また、これまでの回想の中でのファリン、つまり過去のファリンは、大体目を閉じている(ように見える)のですが、復活後のファリンは常に目が開いて、金色の瞳を見せています。これってやっぱり「覚醒」した、っていう演出なんでしょうか? 既に、今後の不安要素の片鱗が垣間見えたようにも思います。

そしてラストシーンではダークエルフっぽい女がレッドドラゴンの死体の前に現れ、マルシルの書いた黒魔術の魔法陣を見下ろす、というところで次回。

ちなみに、前回は料理シーンは一切なかったのですが(それくらいアクションに振り切っていた)、今回はちゃんと料理シーンがありました。もちろん、倒したレッドドラゴンの料理です!

なんとなく鳥っぽい味なのかな、と思いきや、何にも似てない味らしく、ライオスは「これが竜の味だ!」と言って、むしろご満悦でした。そしてファリンも魔物料理に興味津々で、この兄にしてこの妹、といった感じ。やはり血は争えないといったところでしょうか。こうなると親の顔が見てみたいものです(確か回想シーンで出てきたけど)。


 

azzurri.hatenablog.com

「ダンジョン飯」第7~9話ネタバレ有り感想。ちょっとキナ臭くなってきたか?!


ダンジョン飯」をですねー、毎回楽しみに観ているのですが、今回感想を書くあたり、つまり7話からくらいですね、なんとなく、こう、ちょっと、キナ臭くなってきたというか、「おや?」と思うようなところも散見されるようになってきました。

なんというか、なんとなく「黒さ」みたいなものを、その兆候みたいなものを感じるようになってきたような気がします。

なんというんですかねー、このダンジョンと言いますか、この「世界」と言いますか、なんか闇がありそうで、なんか香ばしくなってきましたねー。エグみを感じるというか。

そんな、第7~9話の感想です。

PV

youtu.be

 

第7話

冒頭、いつかの回で財宝に擬態する虫に全滅させられたパーティが、なんか怪しげなパーティに蘇生してもらう場面から始まります。

で、怪しげなパーティの一人が全滅の原因は擬態する虫にやられたことを隠してしまいます。曰く「死体は多い方が良い」。

どうも死体を蘇生させて、その謝礼金で儲けているらしいんですね、このパーティ。そういう「職業」があるという設定もなかなか細かい。ダンジョンは危険な上、蘇生技術があるのなら、それで商売するというのもありそうな話です。

そういうことを生業としているわけですから、擬態する虫にやられたパーティに自分たちを全滅させたと疑っているパーティ(つまりライオスたち)に復讐させよう、という腹なのでしょう。

その後、虫にやられたパーティは再びライオスたちのパーティに先んじて且つ全滅させられていました。一体どうやって先回りしたのかはわかりません。ここは一つ謎ですね。そういう、何かワープ的な術を持ってるんでしょうか。

そして、今回の舞台は地下湖水。なかなかロマンあるダンジョンです。

センシはここでもマルシルの水上歩行魔法を拒絶し、「飼い慣らしていた」と豪語する水の上を歩ける馬のような魔物に乗ると言います。

しかし、ライオスの懸念通り、魔物はセンシを背に乗せたまま水中へと潜り、センシを食おうとします。センシ曰く「背中に乗るのを待っていた」。そういう獲物の取り方なのでしょう。いや、やはり魔物恐るべし。相手を油断させておいて食う、というのは捕食方法としてはめちゃエゲツないですね。

ライオスは「魔物は何を考えているのかわからない」と言うのですが、それはそのまま我々の現実世界の動物にも当てはまるように思います。

最近はインスタとかで野生動物との和気あいあいとした動画とかがよく投稿されていますが、なんせ相手は野性ですからね、いつ牙を剥いてくるかわからない。なんか、このアニメの異世界は、やはり現実と地続きな感じがします。すごくリアル。

そして今回の料理はクラーケン! タコヤイカですかねw そしてそこに寄生していた寄生虫! いや毎回思ってるけど、来るとこまで来たなぁw

クラーケンはあまり美味しくなかったそうですが(デカすぎるから大味だったのかも)、巨大寄生虫(ちょうどウナギくらいの大きさ)の蒲焼きはめちゃ美味かったらしいです。

しかしまぁ。なんというか、人間というのは不思議な、強いもので、最初グロいと思っても、一度その美味しさを知ってしまうと、後はもう美味そうにしか見えなくなるんですねー。

以前、橋本愛が主演した「littele forest」という映画で、鴨をさばいて料理する、というシーンがあったんです。もちろん、そこでグロいとか気持ち悪いとか言って「文句言ってる」奴は食う資格なし!だとは思います。

しかし、それはそれとして、どうしても「可哀想」とか「グロい」と、感覚的には思ってしまいます。それはまぁ仕方がないことだとも思うんですよね。

でも、その映画を見ていたら、ある時点から、もうその捌かれていく鴨を「食材」としか見れなくなってしまったんですね。

そして感想としては「可哀想」から「美味そう」になってしまいました。まぁ、なんというか…そういうもんですよ。

そしてまた、今回ちょっと魔法に関してセンシはマルシルに歩み寄り、そしてまたダンジョン内の生態系の奥深さに感動するのでありました。

第8話

今回はマルシル回で、前半は魔法魔術学校でのファリンとの出会い。

で、今回マルシルがファリンとの馴れ初めを話す際、魔法魔術学校始まって以来の才女だったことを明かします。やっぱり優等生だったんですねー。それっぽい描写はこれまでにも散見されました。

しかし、いかんせん「自称」なので、すかさずチルチャックから、「始まって以来」は言い過ぎだろ、と突っ込まれます。でも、それに対して割とガチで怒ったので、まぁ、多分事実そうだったのでしょう。

一方ファリンは、いつも泥だらけで、授業をサボる落ちこぼれということでした。しかし、授業ではマルシルを凌ぐほどの成果を挙げてしまいます。気になったマルシルは色々と教えてもらうことになります。

実はファリンはダンジョンに足繁く通っていたのだそう。それは「勉強のため」というよりは、好きだから。楽しいから行っていたのでしょう。いわば「趣味を兼ねた実践」ですね。自然と身についたフィールドワークというか。

その感じはなんとなくセンシっぽくもあるけど、センシはいささか男っぽい求道的なところがあります。対してファリンの場合は、そのような肩肘張った、気負ったところはなく、実に自然にダンジョンに溶け込んでいる感じ。

それは頭デッカチだった(今でもそうだが)マルシルにはかなり刺激的だったよう。秀才と、ある意味での「天才」の出会いというのは、なかなか面白い。

それにしても、マルシルが言う、「ダンジョンを作る」という発想がまた面白いですねー。実際この世界では、魔術学校でもダンジョンの作り方を学んだり、ダンジョンとは「作るもの」であるらしい。そして今、ライオス一派が潜っているダンジョンはマルシル曰く実によくできていると言います。

それは「狂人の所業」だと。ダンジョンが「人工」を基本とするなら、このダンジョンは「自然」なのでしょう。設定厨にはたまらない作品ですね。

そして後半はマルシルがウンディーネに襲われ、一騎打ち。しかし、朝の身支度中だったこともあり、武器である杖がない。そんな中、なんとか奮戦するのですが相手が強力すぎました。深手を負い、パーティの連中に助けられて撤退。

そして今回の料理は、そんなマルシルを元気付けるために、前回の水棲馬の焼肉。これがまた、もう、ホントリアルで美味そう! マジで焼き肉食いたくなったもん。あと馬刺し。

そして最後に、その匂いにつられて(?)、マルシルを裏切った筋肉オバサンがいるパーティが現れます。次回、波乱の予感。

第9話

今回はパーティの金銭的な世知辛さについての回、だと思います。

前回のラストからの続きで、裏切り者の赤髪マッチョおばさんが所属するグループが合流。

なんというかこのグループ、さすが裏切り者が所属しているだけあっていけ好かない。リーダーが考古学的にダンジョンを研究している学者らしいんですけど、まー何というか、インテリだかなんだか、金持ちだかなんだか知らないけど、エリート風を吹かせてきます。いけ好かない

怪我人(マルシル)を前にしても、交換条件を出せ、と治療を突っぱねます。それでいて、実はそんなに役に立たない。ウンディーネくらいわけない、と言いつつまるで歯が立たなかったりします。そのくせ人使いが荒い。まー最悪ですね。

ただ、蘇生術は使えるらしく、そういった蘇生系の術には長けている模様。そして、センシは蘇生術のことを魔法の中で一番嫌っているそう。なんとなく、その思想はわからんでもないですが、いや、冒険に置いては蘇生術は結構重要であるような気もします。

そして、そのやり取りの中でまた新たな情報が出てきます。学者曰く「このダンジョンの中では魂が体にくくりつけられて離れらない」んだそう。もっと言ってしまうと、死が『許されていない』とも。

なんだか、逆に闇の深さを感じてしまいます。

そんな感じでまぁひどいパーティなんですけど、その代わり、働きに関してはそれ相応の対価で応じるところもあります。ライオスが調査を手伝えば、その報酬としてマルシルを治療したり。

ただどうやら、この世界、しかもパーティの間では仕事と報酬というのがことのほか重要であるらしいです。

チルチャックがファリン救出に付き合うのも、実は現金後払いだったとか何とか言ってました。つまり、報酬が出るからであって、決して情で動いているわけではなかったんですね。ショック。

だからか、裏切り者の赤髪マッチョおばさんを見ても、マルシルと違い、ライオスは実にサバサバとしたものでした(いや、おまえの妹を裏切ったも同然なんだぞ。まぁ、いいけど。いや、よくないか)。

逆に言うと、マルシルがこの世界では異常なほどに情が深いとも言えるかもしれません。実にエルフらしくないw いやあ、やっぱ俺、一番好きだなあ、マルシルのこと。やっぱそこは「ワンピース」大好き人間ですからね。仲間の絆は金や打算じゃなく、情で繋がってなくちゃダメでしょう。特にこういう冒険モノでは。打算で繋がってる奴に背中預けられるかよ。

ただ一方、こうも言えると思います。マルシルとファリンはどうやら深い友情で結ばれているようなので、救出の対象がファリンでなかったとしたら、マルシルも動かなかったかもしれない。

で、今回の料理は魔力切れを起こしたマルシルが魔力を取り戻すため、ウンディーネを飲むという…。

飲みますか!アレを!

いやあ、マルシルもさすがにライオス一派だなぁw

というわけで、なんとかウンディーネを捕まえて火で沸かして討伐。なんとお湯になったウンディーネをシチューにして食べるという、実に美味しそうなものでした。なるほど。

その甲斐あって、無事マルシルも魔力を取り戻し、ファリン救出の旅は続きます。

 

 

azzurri.hatenablog.com

azzurri.hatenablog.com

azzurri.hatenablog.com

 

アニメ「ダンジョン飯」第4~6話ネタバレ有り感想。ダンジョンの中のリアルな生活!!

ダンジョン飯」にすっかりハマッてしまって、毎回楽しみにしております。

正直最初は全然興味がなかったんですけど、実際観てみましたらば、これがすごくよくできてる!

まさに前言撤回! 掌返し!

今回は4~6話の感想を書いてみました。徐々にダンジョンの深層へと潜っていくわけですが、それとともに食材(!)もなかなかにしてエキセントリックなものになっていきました。

そして、世界観もより深くなっていってる感じです。

PV

youtu.be

 

第4話

今回はセンシがゴーレムを畑にしているという変態回。まさにセンシの料理変態ここに極まれりw

なんか途中、音楽とかもほのぼの路線で演出していたのですが、実はものすごい変態的なことしてるし、その演出が実はかえってその変態性を浮き彫りにしているのが笑えるw

それにしてもセンシは、ホント、なんていうか、ああ言えばこう言うw 屁理屈の達人である。

その表情の読めないギョロ目のポーカーフェイスと押しの強さも相まって、本当は言い負かされているのに、言い負かされている感を感じさせない。そんな感じで口論に勝ち続けてきたような人である。実に厄介です。

しかしその生活力、料理の腕前は確かだし、センシなりのこだわり、生き様は説得力があります。

センシは魔法が嫌いだそうなのですが、「なんでも便利にしてしまうと、それと共に失うものが必ずある」ということらしいんですよね。なんとなく、それは今の世の中にも結構当てはまる感じがするし、もっと言っちゃうと、その繰り返しを人類は続けてきたのやもしれません。

また、センシがなぜダンジョンの中での生活にこだわるのかというと、そうすることによってダンジョンの生態系、もっと言ってしまうとダンジョン内のシステムを崩すことなく維持することができる、のだそうです。まさに現地主義。郷に入っては郷に従え、です。

それに、こういう視点を入れることによって、非現実一点張りだったファンタジー世界にリアリティを入れることもできると思います。地下へ潜っていくスタイルといい、どことなく「メイドインアビス」を思い出してしまいました。

azzurri.hatenablog.com


そして後半はドワーフ族とのいざこざ的な話になるのですが、暴力一辺倒のドワーフ族のおっさんが息子に「歴史の勉強」と称して、都合よく解釈された迫害の歴史を語り、自分たちの暴力を正当化するシーンがあります。

それに対してマルシルはことごとく言い返していきます。様々な種族が集えば、文化、思想も違うし、必ず軋轢は生まれる。そういったことも、それぞれの、それぞれなりにいささか都合良く捻じ曲げた歴史解釈がなされるのもまたリアル。

このアニメはダンジョンの中に生々しい生活を持ち込む、ということが根本的なコンセプトなのかもしれません。その象徴が「食」だったのではないでしょうか。食とは生命の基本なのだから。

そういうところ、コンセプトの段階から実によくできた作品だと思います。

 

第5話

今回は遂に昆虫食! 来ましたねぇ。『現実』世界でも話題の昆虫食。当然、この作品が取り上げないわけがない。

しかも、ただの昆虫ではざいません。なんせ、そこはダンジョン。金銀財宝に擬態するという虫で、このアイデアも秀逸。

早速センシは食える虫と食えない虫で選別するのですが、最後にチルチャックの、食えない方は捨ててもいいか、という問いに、よい、と答えます。チルチャックは捨ててしまいます。そりゃそうです。

しかし、その捨てていい理由とは、「本物の財宝は食えない」から…。

飯バカここに極まれり!

あまりのことに思わず笑ってしまいましたw

後半はゴーストを退治した時に使った魔除けの聖水がシャーベットになっている、という甘味でした。

ただ後半はどちらかというと、ライオスの妹へのそれぞれの思いを描いた感じ。

そして、今ここにいない人を悔いたり、憧れたりしても仕方がない、今いる人たちで苦境を脱するしかない、という人生訓的内容でした。

こういったストーリーを挿入してくるあたり、なかなか作品に深みを感じます。

実はこういう物語を読んだり観たりする人の心理って、何かを教えてもらいたい、というのがあるという話を聞いたことがあります。わかります。僕も、そういった啓蒙的な台詞とかシーンとか出てくると、はた、と膝を打ってしまったりしますし、そういうシーンに出会えると、何か嬉しいような気持ちにもなります。

そういった無意識的な欲求に応えられる作品が名作になったり、支持を得たりするのでしょう。

第6話

今回は、言ってみれば「地続きの前後編」といったところでしょうか。夕食と寝床をどこにするか、ということがテーマで、前半はライオス、後半はチルチャックが主役の回。

ライオスは相変わらず食に対するこだわり、食への欲求がすごすぎて、呪いの絵の中にある食料に目をつけてしまいます。

これにはさすがのセンシも呆れ気味なところから、いかにライオスが変態かということがわかろうというものです。

そして、呪いの絵の中に入るのはいいものの、絵の中とはいえ、状況的にとても食事をするような雰囲気ではなく、なかなか食えません。

三枚目にしてようやく腹一杯、美味しく食べられるのですが、絵の外に出たら腹持ちが全くなくなってしまうという案の定の展開。ライオスは全くバカで変態です。

しかし、絵の中がそれぞれ一つの世界として繋がっていて、それぞれに劇的な状況であり、その世界を生きる人々の人生を想像させる作りが、実は地味に良かったですねぇ。

最後、その絵の世界の登場人物であるエルフ(多分魔法使い)に、ライオスが怒られてしまうというオチまで用意されていました。

後半は宝箱に擬態するミミックという魔物とチルチャックの因縁の話。

鍵を開けるのが専門のチルチャックが、らしくなくミミックのいる小部屋に閉じ込められるという話でもあります。

なんせチルチャックは開錠専門なので強いわけではありません。そしてこの作品におけるミミックはヤドカリとかカニの化け物なので非常に強いです。

そんな大ピンチの中、戦闘的には無力であるチルチャックが罠の知識を総動員して対抗する、というなかなか知的な戦闘展開で、ある意味非常に王道的冒険モノ展開が楽しめました。

もちろん、最後はこのミミックを蟹よろしく茹で上げて食す。今回もまた、実に美味しそうでした。


 

azzurri.hatenablog.com

azzurri.hatenablog.com

アニメ「ダンジョン飯」第1~3話ネタバレ有り感想。設定も作画も丁寧、キャラも魅力爆発!!


ある日、「PONTSUKA!!」を聴いていたらですね、「ダンジョン飯」がアニメ化されるにあたり、BUMPが主題歌を担当することになった、という話が出てきまして。

「へー」なんて思って。「ダンジョン飯」自体は知っていたのですが、なんとなく異世界ゆるゆる生活系のまったりした、毒にも薬にもならない感じの、最近流行りのそういったものなのだろう、と全く興味がなかったんですね。

でも、BUMPのメンバーは全員が大ファンだという。ふーん、だったらまぁBUMP主題歌だし、主題歌のチェックだけでも損はないから観てみるか、と思ってたんですね。

そしたら、僕の友達みんな知ってて。しかもみんな面白いっつってる。

なんかすごい悔しくて。俺だけ完全に置いてけぼりにされてる感じで。

これはイカン!と思い、早速アマプラで観てみたのですが、なるほど、これは面白い!

PV

youtu.be

第1話

先ず思ったのが、意外と(失礼!)異世界、ダンジョンの世界観がしっかりと作り込まれている、練られている、ということですね。

ここらへんの作りがしっかりしていると、物語の世界を割とリアルなものとして感じることができるので、物語に入っていきやすい。そして登場人物とかにも感情移入しやすい。

そうなってくると、登場人物と一緒に、なんかちょっと異世界を「旅している」感覚にも浸ることができて、ちょっとしたアトラクションのようにも楽しめて、実に楽しい。

で、ダンジョンって結構危険なものじゃないですか。名うての戦士じゃないとおいそれとは近づけない、みたいな。でも、この作品って、もちろんそういう側面はあるのですが、割とポップにダンジョンに潜っていくんですねw その軽い感じが、逆になんか、良い。

というのも、そういう軽いノリでみんな入っていくから、ダンジョンの中にも街みたいなものが作られて、文化が形成されているんですね。文化が形成されるということは、生活が生まれるということです。

この物語の肝は「ダンジョンの中の食生活」、しかも「自給自足」です。だから、そういった生活感を醸し出すことが必要不可欠だと思うんです。そういった状況設定、世界作りも非常に抜け目ない感じがするし、やはり「異世界」を、なんというか肌で感じることができる(いや、実際もちろんできてないですよw でも、そんな気分に浸れる)。

そして、物語中にも言及があったのですが、魔物なりの生態系も形成されているんですねー。自給自足、ってことは狩りということです。キャッチアンドイートを観る者にリアルに感じさせるためには、魔物といえど生物、その生物がどんなものなのかを細かく設定する必要があるはずです。

なぜなら、どういった魔物(生物)であるかによって、調理法、そして味や触感まで決まって来るわけです。だから、ここの設定が「ざっくり魔物調理しましたー」では面白味がゼロになってしまいます。こういったところを丁寧に作り込んでいくところが、実に素晴らしい。

そしてあとは、キャラの魅力ですね。一話にして(これから増える可能性も大ですが)メインキャラ四人がそれぞれキャラ立ちまくり。やっぱり面白い作品はキャラクターですよね。

で、第一話の方なのですが、冒頭でいきなり魔物(レッドドラゴン)にやられてしまうので、夢オチ冒頭か、と思ったんですけど、そんなことはなく、主人公の妹がいきなりそのレッドドラゴンに食われてしまいます。

こりゃ一大事!となるところで、実際そんな感じではあるのですが、しかし割とポップに蘇生できる世界観らしく、緊急事態と言いつつ、のんびりした空気が漂っています。消化されるまではまだ余裕あるかー、といった感じw …どんな世界観だw

でも、そののんびりした感じが結構良かったし、やはり調理の感じが実に良い。作画も丁寧だし、料理場面もすごく美味しそう!(魔物だけど)

設定が細かく作り込んでいる上にキャラも立ってる。そして作品の雰囲気も良い。そんな感じで、今後の展開が楽しみになってきたので、継続視聴することに決めたのでした。

第2話

今回は、基本的には、キャラの魅力が炸裂したような話でした。もちろん、このアニメ(漫画)の肝でもある料理の魅力は言わずもがな、なのですが。

今回は前後編に分かれておりまして、前編はマルシル、後半はチルチャックがメインのお話し。そこへセンシが絡んでくる、という展開ですね。

先ず、マルシルなんですけど、基本的には金髪エルフでエメラルドの瞳を持つ美人です。大体9割方辛い目に遭っていますw 性格的には真面目だけど明るく外交的ですごく可愛い。僕、この人大好きです。

でも、役割としては、リアクション担当w そして、なかなかのポンコツw 金髪エルフで真面目で明るいのにリアクション担当にしてポンコツw しかし、そこが良い! そこがツボ! それに、設定的にはすごく強いらしいし。

で、このマルシル。真面目なだけでなく、多分優等生だったんでしょうね。多分魔法学校みたいなとこがあって、そこで成績優秀で、だから強くもあるんだろうけど。

このエピソードでは、野菜が欲しいということで、引っこ抜くと金切り声を上げて大変という草(名前忘れた。確かハリポタにも出てきたと思う)を取らなきゃいけないんだけど、そんな感じで普通に引っこ抜いてしまうと大変なことになってしまいます。

だからマルシルは参考書の通りにやろうとするのですが、急のことなので準備が足りない。そこへセンシが叫ぶ前に狩ってしまって、バンバン取っていく。その方法は正規の方法ではないのですが、センシは逆にマルシルと違って、多分叩き上げ。経験に裏打ちされた合理的な方法で効率良く事を進めていきます。

そんなセンシに焦ったマルシルは大蝙蝠を使って引っこ抜こうとします。引っこ抜くこと自体には成功しますが、なんせコウモリは飛びますからねw 運悪くマルシルの元に飛んできてしまって、マルシルは金切り声をまともに浴びてしまいます。

でも、その後の展開がなかなか良くて。結局、切らずに引っこ抜いたマルシルのものの方が美味しかったんですね。それ見てセンシが、自分は合理的に過ぎたかもしれない、と反省するんです。

教科書通りの優等生なマルシルの方が遠回りながらも質の良いものを提出し、叩き上げで経験豊富なセンシの方が合理に走り過ぎてしまって量は取れたものの質は下がってしまった。

この対比って、普通は優等生と叩き上げが逆のようにも思うのですが、よく考えたら、こういうこともままあることなのかな、とちょっと思ってしまいました。

で、後編はチルチャックが主役回って感じだと思うんですけど、より変態性が前面に出てくるのはセンシの方だったりします。

チルチャックはハーフフットということもあり、見た目一番子供ですが、本人曰く子供ではないらしいです。鍵開けや罠を見破るスペシャリストですが、その風貌とは裏腹に、実はすごい職人気質。自分の仕事に口出しされるのを極度に嫌います。

しかし、センシの食に対する貪欲さ、変態性はチルチャックのそんな気質を凌駕してしまいます。その押しの強さに折れるチルチャック。しかしこのセンシは本当に変態です。なんせ罠の仕掛けを使って天ぷら作ろうってんですからw

そんな感じで一見するとチルチャックが押されまくってこの回の主役の座を奪われてしまったようにも見えますが、チルチャックはその風貌とは裏腹に、このパーティではツッコミ担当の毒舌ガイの皮肉屋。そんな料理変態・センシに対し、ツッコミまくり毒づきまくり。まさにチルチャックの本領が発揮されていると言って良いでしょう。

そんな感じで今回は三者三様、それぞれの立ち位置でその存在感を存分に発揮した変態回でありました。

第3話

今回は一話ブチ抜きのワンエピソードでした。今回の主役はこのアニメの主人公でもあるライオスです。これまでも主役ならでは存在感を発揮してきたのですが、今回はライオスの回です。

もうね、ホント変態www 一番のバカwww これで結構強くて、ダンジョンに対する知識も経験も豊富ってのがまたツボ。いや素晴らしい。

だって、鎧食おうとするんですよ! 鎧ですよ、鎧。鉄ですよ、テツ!

アホでしょwww さすが変態パーティリーダーwww

ただ今回、ライオスの変態性も炸裂し倒してて、そこも面白いのですが、個人的に一番ツボだったのは魔物ですね。

なんせ今回の魔物は「動く鎧」と思わせといて、実は「貝のような未知の魔物」!

どういうことかというと、鎧を貝殻に見立てて、それぞれの個体(軟体動物)が各々人間の体の部位を担当して鎧を動かしてたってんですから。だから、言ってみれば、貝とヤドカリを混ぜた感じなんでしょうかね。

この発想力はすごいと思います。少なくとも、僕はこんな創造上の生き物、見たことありません。

なるほど、考えたなぁ。

そして、当然調理するのですが、もちろん貝のようで、めちゃくちゃ美味そう!(このアニメ、料理シーンが本当に秀逸です!)

基本的には牡蠣ですかね。お吸い物とかも作っちゃったりして、魚介類が大好きな僕としては、それはそれはもう美味しそうで、たまんなかったですね。

思わず自分も食いたくなっちゃったんですけど、絶対に食えないんですよね。だって、あれはアニメの中にしかいない生物だから…。

でも一瞬、自分も食べたい!と思わせるくらい、設定も作画もしっかりしていて細かい。

いや、ホントよくできてるな、このアニメ。


 

azzurri.hatenablog.com

azzurri.hatenablog.com