azzurriのショッピングレビュー

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僕が買ったもの、観に行った映画・ライヴなど、要は金を払ったものに対して言いたい放題感想を言わせてもらおうというブログです。オチとかはないです。※ネタバレありまくりなので、注意!

「LIVING IN THE MATERIAL WORLD」ネタバレ有り感想ジョージの知らない面を知る!!


azzurriのショッピングレビュー-Living in the Material World

 

GEORGE HARRISON LIVING IN THE MATERIAL WORLD」を観てきました。高橋幸宏のツイートで知ってからずーっと楽しみにしていました。映像見て、やっぱジョージってカッコいいなぁ、て思いました。僕の友達が「ビートルズのビジュアル系」って言ってた。なるほど、って思いました(笑) 坂本龍一も何かのインタビューで「ジョージはほんとにカッコいいお兄さん」って言ってましたね。僕も一頃はジョージにハマッてて、ビートルマニアは大抵そうだと思うけど、メンバー全員を一回りするみたい。ちなみに今はリンゴのドラムがやけにカッコよく響きます。

 

なんか、すごく印象に残ったのはオープニング、そしてエンディングの映像ですね。花畑が映されているところにジョージがひょッと顔を出すシーン。これがすごく印象的でね。なんかひょうひょうとしてて、どことなくユーモラスで、それでいてカッコいい、決まってる、というね。最初と最後に持ってきた演出もいいと思うし。

 

映画全体としては、ジョージ自身のインタビューやポール、リンゴはもちろん、クラプトン、フィル・スペクターなどファンにはお馴染みの面々やジョージの奥さんや息子さん、モンティ・パイソンテリー・ギリアム、元F1レーサーのジャッキー・ スチュアートなどなど、豪華かつ多彩な面々のインタビューでジョージが語られたり、出演したテレビやジョージが自ら撮影したビデオ映像(ビデオ日記といった感じ)など、非常に貴重な映像も満載でした。僕自身、ジョージの知らない面が結構たくさんあって、ちょっと驚きでした。

 

それにしてもジョージは交友範囲が広いですね。音楽仲間、映画、レース、インド音楽…。ホント、色んな人たちと付き合いがあったんだなぁって。それに人柄ゆえか、みんなジョージのことが大好きみたいでした。中でもちょっと驚いたのが、ジョージって結構宗教にどっぷりハマッてたんですね。それはビートルズ時代からそうだったみたい。本や雑誌には「精神修行」って書いてあったけど、信者になってたんですね。それは知らなくて、ちょっと驚いた。もっぱらインド音楽に強い興味を持っていたのだと思ってたので。まぁ、それもあると思うんですけど。

 

あと、映画の前半がね、やっぱりビートルズ中心で。そこはやはりすごく面白かったんだけど、ビートルズってやっぱすごい! 今見てもホントにカッコいいし、今あるロックバンドのやってることはほぼ全てビートルズがやってしまったんだなぁって改めて思いました。最近のバンドとやってることが変わんないってのがすごい。それから、ジョージってギター上手かったんですね(失礼!) ビートルズに入ったいきさつもジョージが上手いってんで入ったみたい。

 

そして、やはりジョージはビートルズにとって音楽的に強力な推進力になっていたんだなぁと。非常にアヴァンギャルドで変なことをする。オノ・ヨーコによると、あの「Revolution No.9」はジョージが「やろうよ!」と言ってやりはじめて、ジョンとヨーコとジョージで作ったみたい(ヨーコさんもジョージのことがすごく好きみたい)。完全に前衛音楽ですからね。

 

ジョージはやはりジョンにすごく影響を受けていたのではないでしょうか。そもそもジョンに似てると思いました。好奇心旺盛でユーモアがあり、時に傲岸不遜で強気な面がある一方、すごく繊細でいて、心優しいところがある。映画でも随所に語られていたけど、ジョージには二面性があったみたいです。この映画を観る前に観たジョンのドキュメンタリーで、ジョンに対して感じた二面性と似てると思います。ただ、ジョンと違うのはジョージはやはり寡黙なところがあり、思慮深くじっくり観察、考察するようなところがあるのでは。一方ジョンはいきなりプールに頭から飛び込む(リンゴ談)ような人でしたからね。ただ、ジョージってああ見えて結構マッチョな人だったらしく、警官に補導されそうになった息子を助けたり、非常に男っぽいところがあったみたいです。

 

この映画でジョージの知らない面をたくさん知ることができた反面、それら全てをひっくるめたジョージがやはり彼の作った音楽の中にはいるような気がして、「やっぱり」と思うところもある。音楽は作ったその人を雄弁に物語るというか。