「劇場版SPYxFAMILY CODE:WHITE」を観ましたー!
まぁようやく、というより、今更、といった感じですけどねw
シーズン3が始まったということで、2と3の間の作品ということでね、観る必要に迫られたのですが、いやー、面白かった、やっぱり!
予告編
CODE:BROWN
最大の見所は、やっぱりアーニャの顔芸でしょうw
映画だからでしょうか、普段よりも攻撃的且つアヴァンギャルド且つダイナミックです。
作画はアーニャの顔に全身全霊をかけていたのではないでしょうか。そう思うと、物語の全ての要素がアーニャの顔に収斂していくようですらあります。
そしてもう一つの見所にして、アーニャの顔の最大の見せ場でもあるのがウンコシーンです。
「コップクラフト」や「メイドインアビス」など、脱糞ヒロインがここ数年、定期的に現れています。しかも、割と共通しているのが、見た目が幼女ということです。そういう需要があるのでしょうか。
それはともかく、このウンコシーン(ウンコの世界とでも言うべきか)その力の入れようったらありません。
そこだけ水彩画風イラスト調に代わり、異世界、空想上の世界、アーニャの観念的世界を実に上手く表現しています。その上、ウンコというこの上なく汚い、汚物的(というより汚物)事象をオブラートにかけるが如く、また事を成した後の安らぎを表現するかの如く、この演出は見事でした。
しかも、結構な尺を取られているのです。その間、当然の如くアーニャの顔が炸裂し続けています。むしろ清々しいくらいです。
しかもしかも、その裏ではロイドやヨルさんがなかなかにしてシリアス且つハードな戦いを繰り広げています。そこに挿入されるのがアーニャvsウンコです。
そしてむしろ、敵としては、そんなロイドやヨルさんよりもアーニャのウンコの方がプライオリティが上というパラドックス。いや見事です。
構成も動機も完璧ですね。この映画にとってすらも、アーニャのウンコが最重要事項であるのです。いっそタイトルも「CODE:BROWN」にした方がこの映画の肝をよく表現しているとさえ思えます。
構成の妙
構成も素晴らしいですね。ちゃんとウンコに繋がるように、序盤からエサを撒いているのがニクい。
そもそもの発端は調理実習です。そこでステラを獲得するため、校長の好物であるケーキの参考とするため、北の観光地へと家族旅行に出かけるというもの。
ここに更に家族の問題(ヨルさんにとってはいつもの勘違い浮気疑惑、ロイドにとってはオペレーションストリクスの人事交代に伴うフォージャー家解散の危機)が割と自然な形で絡んできます。ここらへんの劇作も絶妙ですね。
そして、アーニャが事件に巻き込まれるきっかけとなる電車内でのつまみ食い(チョコの中にウェスタリスの極秘マイクロフィルムが入っていた)。
このように、全ての事象が食に関することが動機となっているのです。
そして食から至る当然の帰結がウンコです。
実に見事且つ自然な流れと言えるでしょう。
この作品が持っている真っ黒い裏の顔
また、そんなアホらしい下品ギャグ要素でありながら、決して下品になることなく(むしろ全体の雰囲気は上品ですらあります)、且つその裏にかなりヤバい陰謀や、やり取りなどが行われているドス黒さ。
特に映画だからか、血だまりの描写など、割とこの作品が持っている、そういった隠れたドス黒さがTV版よりも強めに表現されています。
そもそもが、今回の舞台となる観光地が戦時中は激戦区だったというのだから、なかなかにして黒い舞台設定です。一見、アメリカのシチュエーションコメディ風味付けがしてあるものの、その裏ではとんでもなく真っ黒なことが展開されているのです。
そもそも、アーニャが食ったマイクロフィルムは、他国に渡ったら開戦必至だというのです。ウェスタリスもなかなかにして黒いのではないか、と勘繰ってしまいます。
ロイドが信奉しているであろうウェスタリス政府も、実は平和なんか希求してなくて、その裏でかなり黒い動きが胎動しているのではないでしょうか。
逆に、東側の国は確かに戦争を始めたくてウズウズしている勢力(軍部)もいるものの、そこに暮らす人々は割と善良な人も多く(レストランの外で寂しく待っているボンドに食事をサービスしてあげるお姉さんなど)、一概に善とか悪とか言いにくいのも良いと思います。
そういうものを全部ひっくるめて、全体としてはすごく楽しく、手に汗握るアクションエンタテインメントになっているのが素晴らしいですね。
余談何連発
あと、ヨルさんと対決したサイボーグが、なんとなくナチスを題材にしたB級映画の人造人間みたいで怖かったですねー。制作者は多分そういった映画も参考にしているんじゃないかなぁ、と思います。
あと、敵の大将とロイドが味覚対決をするのですが、そこだけなんとなく美味しんぼになっていたw 敵の大将もどことなく海原雄山みたいだし、ロイドは山岡士郎のようだしw そしてキッチリ海原が勝つのも美味しんぼっぽい。
あと、ロイドの変装が早すぎるのは御愛嬌でしょうか。どうやってメイクしてるんだ、って話だし、服はどこから持ってきた、って話ですよねw
まぁ、そういう描写があるってことは、やっぱり基本的には子供向けの作品なんだと思います。だからアーニャが主役なのです。この映画の主役は紛れもなくアーニャでありました。
