azzurriのショッピングレビュー

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僕が買ったもの、観に行った映画・ライヴなど、要は金を払ったものに対して言いたい放題感想を言わせてもらおうというブログです。オチとかはないです。※ネタバレありまくりなので、注意!

「ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ」ネタバレ有り感想。B級的アクション映画は派手目なシーンから始まる。

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第一作の「ボーダーライン」は僕の好きなドゥニ・ヴィルヌーヴ監督ということで観に行ったのですが、これがまたむちゃくちゃ良くて。アメリカとメキシコの国境付近の麻薬戦争をCIA(多分)と麻薬カルテルに加え、カルテルに個人的恨みを抱く元検事という複雑な話を重厚且つ社会派的に描き出していました。

この時の主役の一人、ベニチオ・デル・トロがまたむちゃくちゃ良かったんですね。それで「ロープ/戦場の生命線」という映画も観に行ったくらい(これもすごく良かったです)。

で、その「ボーダーライン」の続編「ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ」が作られたので観たのですが…。

期待していたほどではなかった、というのが正直な感想で(^^;;

今回も前作の内容を色濃く踏襲していながら、全体の印象としては「麻薬戦争アクション映画」といった感じになっていました。

ここら辺は監督交代に依るものか、シリーズ物は徐々にパワーを失う運命なのか、いずれにしろエンタメ要素が強くなっていたように思います。ちなみに脚本家は同じテイラー・シェリダンでした。

カッコいいB級的アクション映画

よくよく見ればアメリカ政府のド汚い且つ非情すぎるやり方をスッパ抜いてみたり(事実かどうかわからないし、あくまでフィクションですが)、アメリカに入り込むイスラム系テロの手の込んだやり口なども描いていたり、かなり社会派な面もあります。

しかし、全体的な印象はアクション映画なんですよねぇ。アクション「重視」映画というか。

画面作りなんかはね、衛星からの映像を多用して、あたかもゲームの画面のような、殺風景な絵が非常に印象的だったり(この人間性を感じさせない絵がこの映画には非常にピタッとハマッています)して、カッコ良くはあるんですけどね。

でも、なんかアクションが無駄に多く、大掛かりだったような気がします。思えば、この映画のオープニングを見た時、ちょっとB級アクション的かなぁ、と心配になったのです(^^;; ヘリコプターを更に上から撮る空撮だったんですね。

例えば、社会派や芸術的な映画は大体が街中から始まることが多い印象です。しかし、B級的アクション映画は空撮とか、大海原を映すとか、割と派手めの絵作りから始まる印象なんです。

もちろんこれは、僕の超個人的な印象なのですが、今回は当たってしまった感じですねぇ(^^;;

また、今回はラストに一度殺されたと思われた主人公がとんでもないウルトラCで復活するという離れ業まで使用してしまっているんですね。極めて御都合主義的な印象は否めなかったですねぇ。まぁ、非常にエンタメ的ですよね。

そこはかとなく漂う「レオン」の二番煎じ感

あと、主人公のデル・トロと麻薬カルテルの長の娘の感じがどうしてもレオンの二番煎じ的な印象を与えてしまう(^^;; その二番煎じ感がどうにもエンタメ的印象を与えてしまうんですね。

それに、レオンと違い、この「親父×少女」はどこか安易な印象を受けてしまいました。

親父×少女は結構なテンプレですから、それを求める観客は正直多いと思います。そこに応えようとしたのかもしれません。要は商業主義ですね。それも悪くはなとは思うんですけど、こういう作品では如何なものだろう?

もちろん、この作品の二人に恋愛感情は露ほどもなかったはずだけど、それを観る観客の中にはそれを「見て」しまう輩もいるでしょう。

脚本家は前作と同じテイラー・シェリダンです。「ボーダーライン(原題:SICARIO)」はもちろん、「ウインド・リバー」でも、理不尽な現実の問題提起を、容赦のない、それこそ現実主義で描き切ってきた脚本家にしては少々ロマンティックに過ぎるように思えます。

これが少年(女性捜査官が主役なら少女、要は主役と同性の子供)なら、印象は少しは変わっていたかもしれません。

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評価は上々らしい

成績的には、今作は前作を上回る興行収入であったらしいです。評価も上々です。ですが、僕はどうしてもこの映画を諸手を挙げて褒めようとは思えないんです。

それは上記で挙げた理由もそうなんですけど、それ以外でも、何と言っていいかわからないような理由で、ちょっと納得いかないんですよね。

結局、多くの人は小難しい話(まぁ、ぶっちゃけ俺もよくわからん)や救いのない話は嫌なんでしょう。と言いつつ、よくあるハリウッドのバカアクション映画では物足りない。そこへいくと今作は、小難しく、ハードな現実を描きつつも、それでいて、そこそこロマンティックでスカッとする(とも言い切れないけど)アクション映画に仕上がっているので、多くの人の支持を得た、といったところなのかもしれません。

それにしても今回もアクションシーンはリアルではあったけど、それ故にグロくて参りました。最近の映画は戦闘シーンをいかにリアルにグロく描くことが良しとされているように思えてならないです。

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