高橋幸宏 が7年振りにソロの新譜を出したということで、買って参りました。いや、素晴らしい。さすが幸宏。
アルバム一曲目から非常に爽やかで穏やかな優しい感じの曲で始まります。全曲聴くと、そういう曲ばかりではないのですが、アルバム全体を包む雰囲気は、そういう感じだと思います。基本的にはsketch show の流れをくむエレクトロニカです。ぱっと聴いた感じ、sketch showだと言われても気付かないかもしれません。こうして考えると、sketch showは幸宏色が色濃く出てるのだなぁと思います。非常にいい曲ばかりで、sketch showがすごく良かったので、期待して買ったのですが、これはいいアルバムですねぇ。sketch showの2ndがちょっと内省的だったのですが、これは開放的というか、明るいですね。青空のイメージというか。日曜の遅い朝に聴きたい一枚です。
ただ、若干音が硬いかなぁという印象はあります。これはsketch showの時もそうだったんですけど。あと、若干曲を展開しきっていない印象もあります。割に最後まで同じトーンでいってしまうというか。でも、全体的には僕はすごくいいアルバムだと思います。音色の選び方でもやっぱりこだわりあるというか、センスもあると思います。
あとやっぱりこの人、ホント、いい声してます。英語の発音もすごく綺麗だと思う。多分。僕はネイティヴではないのでわからない。でも幸宏の英語の先生はピーター・バラカンですからね。ちなみに今回日本語詞は一曲だけ。他は全部英語詞です。僕は男性日本人ヴォーカリストの中ではこの人の声が一番好きかもわかりません。あと、細野晴臣 の声も好きですが。
また、今回初回限定盤はジャケットはデジパックで、CDはCD-EXTRAになっていて、期間限定のPVストリーミングを観ることができます。ジャケットは幸宏の肖像画になっていて、白いシャツを着た幸宏が晴れた日にどこかアトリエにいるという感じで、アルバムの世界に非常に合っています。装丁もなかなか凝ったものになっていて、デジパックを開くと歌詞カードがポケットの中に入るようになっています。ヴィデオの方もなかなか僕は好きでした。ジャケットと同じ場所で撮影していて、ジャケットの動いてる版というか。そのままですけど(^^;; それにしても高橋幸宏って明治時代のおじさんってイメージがあるんですけど、どうでしょうか? 文学者というか。あのヒゲの感じがそれっぽいのかな? カッコいいですよねー。
そんなわけですごくいいアルバムで、幸宏のソロの中でも相当上位の方にランクされるアルバムではないでしょうか。春の日差しと青空の下、ブランチの時間に聴くとすごくいいのではないかと思います。