細野さん のトリビュートアルバムを買ってきました。メンツやら選曲やら、非ッ常に興味深かったのですが、やっぱり面白かったですね。まぁ、二枚組みという「大作」なのですが、それだけ細野さんの歩んできた道が長く、幅広かったということの証のような気がします。ロック、テクノ、映画サントラ、アイドル歌謡、トロピカル、あと何だかわかんないもの…。ホント、この人の音楽は尽きないというか、デカいです。宇宙のようです。そういえば、帯には「ちきゅうのみなさんコンニチハ。」って書いてあります。そして、広いだけじゃなく、細野さんの場合は単にかじってるんじゃなくて、モノにしてるというか、すごい高いレヴェルにまで達していると思います。ボンズ とかケン・グリフィーJr みたいなもんですね。
それでですねー、このアルバム、色んな人がカヴァーしてて、中には微妙なのもありますが、どれも結構いいんですね。細野さんに対するリスペクトというか、愛が感じられる気がします。で、特に気に入ってるのはやっぱ同志というか、そういう人たちですね。教授 、幸宏 、アッコちゃん 、コシミハル 。そういった面々のカヴァーが好きでした。あと、スカパラ も良かった。「Absolute Ego Dance」を選んでるあたりが、いいなぁと。
特に、教授が「風の谷のナウシカ」を選んだところがね、めちゃめちゃ意外でした。しかもボーカルは嶺川貴子 。僕この曲が超大好きで、ドーナツ盤のシングル持ってるくらいです。もうホンット、嬉しくなっちゃいましたね。で、曲調はボサノバです。それがナウシカの世界観とか、この曲のメロディとかともすごく合ってる気がして、なかなか絶妙なアレンジだと思います。なんか、エコって感じです。しかも、ただのボサノバじゃないです。笙が入ってます。それがまたねー、絶妙にマッチしてる感じなんですよねー。
あと、幸宏の「スポーツマン」も良かった。やっぱ最近の幸宏っぽくプチプチ言わせてました。ほとんどsketch show ですね。幸宏のボーカルもいいし。ちょっと思ったのは、何でsketch showのエレクトロニカってあんなにフォーキーというか、エコというか、「自然」な感じがするのでしょう？ 思いっきり電気使ってるのに。不思議ですねー。でも、聴いてて気持ちいいんですよねー。森とか、湖の見えるコテージとかで聴きたい感じがする。
まぁ、そんな感じで、どの曲も細野さんへの愛とリスペクトに溢れてて、もちろん曲目も細野さんのベスト盤、というよりダイジェスト的なものなので、これはお勧めですね～！
