azzurriのショッピングレビュー

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僕が買ったもの、観に行った映画・ライヴなど、要は金を払ったものに対して言いたい放題感想を言わせてもらおうというブログです。オチとかはないです。※ネタバレありまくりなので、注意!

フランス・ギャルは歌謡曲の源流?!

ジャケ写の可愛さは抜群!


結構前に買ったCDなんですけど、フランス・ギャルのベスト盤です。邦題は「夢見るフランス・ギャル ~アンソロジー'63/'68 」です。


金髪の女の子がりんご飴なめてるという、いきなりポップでロリータなジャケ写ですが、中身もなかなかポップです。しかし! それだけではありません。フランス・ギャルの世間的なイメージはポップなフレンチアイドルといったところだと思いますが、実はかなりのジャズ好きらしいです。そのためかジャズっぽいかっこいい曲が結構入っています。何と言うか、フレンチポップジャズとでもいうような、そんな楽曲も多いです。このアルバムでは特に「ジャズる心」(邦題もある意味お洒落)がいいですね~。これは思いっ切りジャズ寄りの曲なんですけど、ギャルのボーカルも素晴らしいです。ちょっと不安定なピッチが逆に可愛らしい魅力になっている他の楽曲とは一線を画している感じです。


あと、「夢見るシャンソン人形」と「すてきな王子様」の日本語バージョンが収録されているところもポイントでしょう。実はこの二つの音源は相当レアなものであったらしいのですが、いやー、なかなかインパクトありますね。しかも、いきなりこの二曲で始まりますからねー。まぁ、フランス語の中で途中にこの二曲を入れる方が違和感あるとは思いますが。前述したようにジャケットは金髪の可愛い女の子なんですけど、やはりそこは白人女性。結構声低くて太いんですね。日本語で歌うとそれが特によくわかる感じです。でも、フランス語バージョンも入っているのですが、そっちは可愛いんですね。こっちの方が楽曲の良さがよくわかるかもしれません。まぁ、あとやっぱりフランス語ってお洒落なんですかねー。例えばK-1の番長と言われているジェロム・レ・バンナだって相当乱暴なこと言ってるはずなのに、フランス語だとどことなくお洒落に聞こえますからね。


あと、全体的に聴いた印象なんですけど、どことなく日本の歌謡曲っぽい。フランス・ギャルが日本デビューした時は相当売れたらしいんですけど、日本の歌謡曲にもかなりの影響を与えたんじゃないですかね。このアルバムの楽曲が発表されたのが1963~68年なので、時期的にもそれ以降の日本の歌謡曲に似ている気がします。実際、「夢見るシャンソン人形」は多くの日本の歌手にカヴァーされているみたいです。


とにかくこのアルバム、アイドルの曲と馬鹿にすることなかれ。かなりいい曲が揃っていて非常に充実した内容。ポップな曲が好きな人、お洒落な曲が好きな人、或いは日本の歌謡曲が好きな人は買いだと思います。