ゴジラ全集の第二弾が去年発売されまして、人気の高いビオゴジ（「ゴジラVSビオランテ 」のゴジラ）が遂にラインナップされたということで、買って参りました（中身がわかってる割高のやつを）。
このシリーズは高さ6cmくらいと小さいのにホントによくできていて、このビオゴジも素晴らしい出来です。で、最初の印象は「長い」。何が長いって尻尾。これは俺が思うビオゴジの最大の魅力の一つなのですが、特に上から見ると長ぇって感じです。ビオゴジのもう一つの魅力はその背びれ。これは昭和の時のゴジラよりも立派になっていて、大きさもそうなんだけど、背びれがデカいのが三列になってるんですね。昭和のゴジラは真ん中にデカいのがあって、横にはごく小さいギザギザしたやつが並んでるんですけど、ビオゴジは真ん中のデカいのの他に両サイドにちょっと小さいサイズだけど、真ん中のと同じ形のが並んでて、これが何つーか立派なんですよ。ライオンで言うところのたてがみっていうか。これまた王者の風格っていうかね。
あとはやっぱりそのシャープな顔かな。すごく精悍でおっかなくて強そうでカッコいい。怪獣の中ではNo.1で男前でしょう。ただ、ここで気になること、というか面白いと思うところなんだけど、このビオゴジ、小顔で男前なんですが、基本的にはゴジラは恐竜、特に肉食であるティラノサウルスを基に作られたと言われています。ゴジラの背びれは草食恐竜のステゴサウルスの背びれが基になっているらしいので、ゴジラは肉食恐竜と草食恐竜の二つを合わせて作られたという側面はあるけど、基本的には肉食恐竜のイメージが強いです。で、肉食の恐竜って大抵は顔がデカいんですね。顔がデカくて歯がデカい。だけどこのビオゴジは頭が小さくて、歯も鋭いけど、そんなに大きくない。首も長めだし、そういう風に考えると草食恐竜のようなんですね。でも二足歩行だし（大抵の肉食恐竜のイメージは二足歩行）、凶暴で攻撃的な感じはやはり肉食恐竜のイメージです。さっきも言ったようにゴジラは最初から肉食恐竜と草食恐竜を合わせて作られたところがあるけど、このビオゴジで更に肉食と草食の割合が五分に近くなったような気がします。そうなってくると、ゴジラは何を食べているのかも想像がつきにくい、どういう生物かよくわからないまさに「怪獣」と呼ぶにふさわしい造形なのではないかと思います。
