「まりあ†ほりっく 」というアニメがありまして、そのエンディングテーマが何と、YMOの「君に、胸キュン。 」だという情報を仕入れまして、買ってまいりましたーっ! まさかねぇ~、YMOがアニメのエンディングになるとはねぇ~。
まぁ、エンディングっつってもYMOのをそのまま使ってるわけではなくて、カヴァーなんですけどね。登場人物の三人の女の子役(あ、一人男の子か!)の声優さんがそれぞれの役の名義で歌っています。なかなかアレンジも良くて、原曲をかなり踏襲しつつ、Perfume以来流行りのアイドルテクノポップって感じで仕上げてます。そういえばYMOのお三方も「おじさんアイドル」宣言してこの曲歌ってましたねぇ~。それから、原曲に比べてかなりテンポが速いですね。こっちのカヴァーを聴いた後、原曲を聴くと、かなりゆったりした感じに聴こえます。これ聴くまでは原曲の方をそんな風に思ったことなかったんですけどね。逆に言えば、カヴァーの方はせわしない、という言い方もできると思うけど、やはりパッと聴き比べた感じは原曲の方がまどろっこしい、という印象になってしまうんでしょうね。
でも、それを思うと、曲のスピードへの欲求というのはどんどん高まっているように思えてしまいます。このカヴァーだって、いつかはまどろっこしく感じるようになるかもしれない。最近、RADWIMPS の「おしゃかしゃま 」っていう曲を知って、すごくカッコ良かったんだけど、ムチャクチャ譜割が細かい。あ、最近の若い子はこういう曲作るんだ、ってちょっとびっくりした。曲がどんどん細かく速くなっていく。でも、その傾向はもうずーっと前からあったことだと思うんですけどね。それの積み重ねでここまで来ちゃったって感じかな。それはいいことなのか悪いことなのかは分からないですけど、ただこの先どこまでいっちゃうんだろうっていうのはあります。
あと、音色とか、全体的なアレンジはやはりYMOの繊細さというか、ある意味上品さを再確認させられます。いい意味で落ち着いている。以前、ユキヒロが「YMOって青くならない」って言ってたけど、まさにそんな感じ。こういうアイドル歌謡でも青くならない。ああ、YMOって昔から大人だったんだなぁ~って思います。
それから、このCD、カップリングの曲がすごくいい! 「ネコミミリズム」っていうんですけど、こちらもアイドルテクノポップっていう感じ。メロディも結構いいと思うし、むしろこっちの方をよく聴いた感じです。