前作に続きまして、「すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ」をアマプラで観ました。
そもそも作品自体がすごく観たかったものなのですが、今回の主題歌を担当したのはなんとPerfume!
前回のBUMP OF CHICKENに続き、今回も自分の超大好きなマイフェイバリットアーティストの登板に、これはもう絶対に観なくてはいけない作品となりました。
今回も1時間ほどの短い映画なので、感想も短めです。
予告編
全体的には良かったものの…
工場の内部がインダストリアル可愛い感じで、そういう場と言いますか、そこはすごく好きでしたねー。実は映画においては特にどこに場を設定するか、実写だったらロケハンとかセットとか、アニメだったら背景がとかってすごく重要な要素になると思うんですよ。
言ってみれば映画って、ちょっとした旅気分にさせてくれるものじゃないですか。だから、そういう場が自分の好みの合致している、或いは行ってみたい、と思わせるものってやっぱりそれだけで魅力的だと思います。
例えば、「ブレードランナー」なんかはその典型みたいですね。ある種のアトラクションと言いますか。だからあれだけ指示されているのだそうです。SFとかディストピアとかサイバーパンクとか好きな人の教典みたいになってるのはそれが原因らしいです。確かに、僕自身、そういった魅力で「ブレードランナー」に反応した節はあります。
で、今回の全体を通してはどうかというと、主にしろくまの家族愛の話が貫かれていました。やはりそういう話はグッと来ますね。全体的には非常に良かったと思います。
ただ、すみっコたちが工場で働くようになるのですが、結構観てて、「体よく働かされているだけじゃね?」という疑問が、正直ありましたw
と、思ってたら、やっぱりそんな感じの話でしたw それはちょっとなんだかなー、と思ってしまいました。ただ、それが一つの大きなテーマではあったので、仕方ないんですけどね。ちょっと微妙ではありましたねー。
割とホラー。割とアクション
あと、くま工場長は実は生産されたぬいぐるみだった、という割とホラー要素があって、これはちょっと怖かったかなw いや、面白い展開だとは思いますけどね。
それから、工場そのものが人格を持っていて(人格を帯びて?)、すみっコたちを追いかけ回して、っていうもの、ホラー要素だったりしますよね。これも怖かったなー。見た目が可愛いからちょっと怖さが軽減されてるけど、逆に見た目が可愛いから怖さが浮き彫りになる面もあるような気がします。
そこから逃げるすみっコたちと追う工場のアクションシーンになったりもして、盛り上がりもするし映画的で良いような気もしたのですが、ちょっと作品のカラーに合っていないんじゃないかなぁ、というような気も正直しましたねー。
なんとなく、求めているものが違うというか。個人的にはそこらへんの、見る側と作る側のボタンのかけ違いがあったような気もします。
吉田玲子は偉大だった!?
また、「本物のぺんぎん」が登場早々いなくなってしまうのですが、みんな全然気にしていなかったりするんですよねw
これ、ちょっと冷たすぎじゃないですかね?
それが伏線となって、後から登場して、後から大活躍するのかなー、と思ってたら、やっぱり登場!
待ってました!と思ってたら、そこまでの活躍でもなかったり(^^;;
そういうことが結構この作品では多くて、ちょっと脚本に粗があったかなー、と思います。
前作はそういうことはなかったですからね。今回脚本は吉田玲子ではなかったのですが、それを思うと、やはり「さすがは吉田玲子だった」、と言うべき印象になってしまいましたねー。
意外と社会派
ただ、工場の思い出が工場そのものを動かし、なんとかかつての楽しく、充実して、みんなを喜ばせていた頃を復活させたい、というストーリーは、資本主義の帰結としての栄枯盛衰な無常を感じさせて、やるせない思いになりました。
割と社会派というか。
それで嬉しかったのが、映画のエンドロールで工場が映画館として生まれ変わった描写があってですねー、それがすごくハッピーエンドな感じがして良かったですね。
一度ダメになってしまっても再生の道がある、ということが描かれてて、エンドロールにこういう後日譚を描く、しかもハッピーなものを描くというのは、実に生きですよね。
ところが、ですw
エンドロールも終わり、最後の最後で工場がすみっコたちの村を去った、ということが語られてしまいます。
え? それいるぅー?
僕はそのまま、廃工場が映画館として生まれ変わって、この先も長くすみっコたちと関わるのかと思い込んでたんですけど、全然そうじゃなかった。
それがもう、ホント、すごく残念でした。最後は完全に蛇足でしたね。いいじゃん、別にハッピーエンドで。なんというか、無理矢理にバッドエンドにすることによって、なんというか、文学的になる、と勘違いしてる作家って、すごく多いような気がします。
いらないいらない!そんなもん!
ハッピーエンドで丸くおさまるならそれでいいんですよ。
特に今回の場合は、無理矢理な感じで、あのまま映画館として再出発しても、ちゃんと話的には綺麗におさまってますからね。
そういった意味で、やはり脚本には粗があったと、言わざるを得ないように思います。
