今年最初のライヴは高橋幸宏 and METAFIVE。今回は「テクノリサイタル」と銘打つ通り、幸宏のテクノな面を全面に押し出したライヴとなりました。一頃のエレクトロニカから昨年は一転、フォーキーでバンドな面を打ち出した幸宏ですが、やはりYMOから入った者としては全編テクノの幸宏を観たいというのが正直なところ。しかも、内容も良ければメンバーもすごい！ 権藤智彦、LEO今井、そして今や小山田圭吾はいつものメンバーだとしても（贅沢ですが）、今回は砂原まりん、そして何とTEI TOWAが参加！ このTEI TOWAが僕の中では効いていたんですね～。
僕はTEI TOWAの新譜「LUCKY」が殊の外好きで、特にオープニング曲の「RADIO」が大好きなんです。なぜなら、曲そのもののカッコ良さもあるのですが、幸宏がボーカルなんですね～。音楽的センスはTEI TOWAは折り紙付きですが、その楽曲に僕の大好きな幸宏のボーカルが乗るという。やはり幸宏の声はエレクトロな曲に合いますね。
で、今回このライヴのメンバーにそのTEI TOWAが名を連ねている。基本的には幸宏のライヴではあるものの、この二人が揃ってやらないわけにはいかないでしょ～、と思ってたら、やった！(^^) 幸宏のボーカル、そして小山田のギター。この楽曲を生演奏で聴けたのは本当に嬉しかった。この演奏が早くも2014年ベストパフォーマンスとなってしまう危険性アリ。それくらいカッコ良かったですね。DJプレイもいいけど、この曲は生演奏の方が数段カッコ良いように思えますね。惜しむらくは玉城ティナが来なかったこと。まぁ、玉城ティナは昨年のワーハピの同曲で観たからよしとするかぁ。この曲好きな人でこの演奏聴けた人は本当にラッキーだよなぁ。この編成でこれ聴けるのはこれが最後かもしれないからね。できればライヴ音源発売希望！ ちなみに「RADIO」からの「Radioactivist」の流れは秀逸すぎた！
それから「僕の大好きな人のカヴァー」の曲紹介があって、もうそれだけでGeorge Harrisonだってわかりますね(笑) 曲は「I Need You」。僕もこの曲好きなんですよね～。しかし、幸宏のカヴァーって何となく釣りに合う曲になるような…。大自然の中、のんびりと釣りを楽しむのにぴったりの雰囲気に仕上げるというか。
あと今回、音が昔の音そのままで、昔の音源使ってるのかと思ったら全部作り直したそう。これはまりんの功労だったそうです。さすがカルトキング！ それにしてもまりんのシンベは良かったですね～。すごいカッコ良かった。幸宏曰く「細野さんを完コピ」。
他には「Turn Turn」を久々に聴けたのも嬉しかったですね。しかも幸宏がドラムを叩いて！ これも生演奏だったんだよなぁ。原曲は打ち込みの楽曲なんですけどね。これも「RADIO」同様メチャカッコ良かった。しかし、もうsketch showはやらないんですかねー。もちろんYMO楽曲での盛り上がりは言うまでもないことでした。
そんなわけで、個人的にユキヒロの曲で特に好きな曲ばかり。やはり自分はテクノな幸宏が好きなんだなぁ、と再確認。わずか90分ながら密度の濃いライヴ。幸宏のライヴでは一番好きなライヴのような気がします。
