azzurriのショッピングレビュー

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僕が買ったもの、観に行った映画・ライヴなど、要は金を払ったものに対して言いたい放題感想を言わせてもらおうというブログです。オチとかはないです。※ネタバレありまくりなので、注意!

Cornelius 『Mellow Waves Tour 2018』はインスタレーション?!

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コーネリアスのライヴ『Mellow Waves Tour 2018』に行ってきました。彼が出演したライヴ、という点ではsketch showYMO、METAFIVEで何度も観ていたのですが、ソロライヴを観るのは初めてだったので、非常に楽しみでした。


会場は東京国際フォーラムのホールA。ホールに入るといきなり聴き覚えのある曲が流れてると思ったら、教授の『Thatness and Thereness』。なんだか嬉しかったです(^^)
席はかなり後ろの方だったものの、ほぼド真ん中の席だったのでほぼ真正面から映像を観ることができました。そうです。このライヴは映像もまた主役であったので、この位置関係は非常に大事でした。また遠かったことで、逆に音がクリアに聴こえてその点でも良かったですね。

ライブ前にはステージ前方に覆われた黒のスクリーンに白っぽい円形が映し出されていました。開演直前にはSEが波の音になり、その音に合わせてスクリーン上の円が反応して微妙に形を変えていました。で、その波音に各楽器が音を合わせ、次第に音楽になっていき、ライヴが始まったのです。ライヴ前と開始がゆるやかに繋がっている演出は素晴らしかったですね。ライヴのイントロは『あなたがいるなら』だったのですが、歌は『いつか/どこか』からスタート。

で、ライヴ中は終始ステージ後方の壁一面をスクリーンにして映像が流れていたのですが、演奏スペースもスクリーンになっているようで、バンドが映像の中で演奏しているような錯覚にとらわれました。この感じがむちゃくちゃカッコ良くて、音とのシンクロ率もとにかく高かったし、もう「ライヴ全体がカッコいい」という点では今まで観た中では一番でした。これはもう、ホントにスゴかった。

また、ステージにいくつも置かれた照明も音や映像と連動して、めちゃカッコ良かったです。もうほとんどインスタレーションではないかと思うほど、ライヴ会場はコーネリアスの世界で満たされていましたね。

なんというか、今回のライヴで『Mellow Waves』の全貌を体感しているようでした。この音楽と映像がシンクロしているライヴの感じは再生YMOを思い出しましたね。あの時も、『Technodon』の全貌はこれだったのか!という強い衝撃を受けました。

映像と言えば、途中テレビの映像をコラージュ、サンプリングした曲があったのですが、佐藤二朗吉野家のCMが結構長めに挿入されてて、ちょっと笑ってしまいました。あのCM好きなんですよね。なんだか嬉しかったです。あと、『はたらく細胞』の血小板ちゃんのシーンも挿入されていて、これにもびっくりしました。『はたらく細胞』もすごく好きで、先週終わったばかりなんですけど、この秋一番の話題作を早速使ってくるあたりはセンスの良さを感じます。

で、バンドなんですけど、ホントに素晴らしかったです! みんな上手い。特にリズム隊が二人とも女性だったのに、えらいパワフル。シンセベースが多用されていたのも印象的だったのですが、音がCDで聴くより大きく太く、迫力がありましたね。

あと、実は楽しみにしていたのが小山田圭吾の歌。フリッパーズの頃から好きだったんですけど、METAFIVEではほとんど聞かせてくれなかったんですよね。でも今回はソロということで、十分に堪能できました(^^) やっぱ好きだなあ、小山田の声。

本編最期の曲は「あなたがいるなら」。同じ曲で始まって終わる、という点でこのライヴが実質的には終了。始めと終わりにスクリーン上にもメッセージを映し出す演出も綺麗にまとまっていたと思います。

もちろんアンコールはあったんですけど、ここはコーネリアスからのご挨拶、といったところ。本編では一言もトークはなかったのに、アンコールでは結構喋っていたところからも、そんな印象を受けました。

去年からツアーを続けていて、40本くらいこなしているらしいけど、その前までは十年一回もライヴやってなかったそうです。十年ぶりのライヴでいきなりこんなに音、映像、演出ととんでもなく高いクォリティのライヴを持ってくるとは、もうさすがとしか言いようがありません。

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