azzurriのショッピングレビュー

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僕が買ったもの、観に行った映画・ライヴなど、要は金を払ったものに対して言いたい放題感想を言わせてもらおうというブログです。オチとかはないです。※ネタバレありまくりなので、注意!

Love Jam Vol.5は超濃厚な2020年初ライヴ!!

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ORIGINAL LOVEのライヴに小山田圭吾が出るっていうんで、行ってきましたLove Jam Vol.5! 昔渋谷系が好きだった者としては、これは行かないわけにはいかないでしょう!
 
というわけでZepp DiverCityに行ってきたのですが、先ずは本編前に、この日のイベント「LOVE JAM Vol.5」のオープニング映像が流れ、その後にCorneliusのいつもの、波音をバックにしたコロナのような映像が流れ続けていました。小山田圭吾が出るからかなー、と思っていたら、ライヴが始まると、なんと普通にCornelius! 
 
実はこのLove Jamというイベント自体がよくわかってなくて、てっきりORIGINAL LOVEのライヴに小山田圭吾と中村佳穂がゲストで一、二曲出るのかなー、と思っていたんです。そしたら、ガッツリ対バンライヴ、というよりフェスでした(^^;;
 
これはでも逆に最高に嬉しくて、2020年最初のライヴはまさかのCorneliusということになったわけです。セトリやステージ演出はここ最近のツアーのものをまんま持ってきた感じ。最近のCorneliusバンドはmoogのシンベと弦ベースの使い分けがカッコ良く、いつも注目して聴いていたのですが、この日は特にカッコ良く聴こえました。中でも、ファンクっぽいベースプレイがカッコ良かったです。音、映像、そのどちらもすごいのに、そのシンクロがまた二倍にも三倍にもそれらをカッコ良く見せている今のCorneliusのステージ演出は今一番なんじゃないか、と思っているので、これはORIGINAL LOVE食われちゃうんじゃないかなー、って正直思っちゃいました。
 
それから機材交代中に田島貴男がMCで登場。「小山田君を見ていて新宿ロフトの袖で見ていた時のことを思い出した」「彼は30年変わらないなー」と感慨深げ。そして次の中村佳穂を「ぶっ飛んでる」と激推し。「あっち行ったり、こっち行ったり、丁度いいところで落ち着く」とも。
 
どんなかなー、と思ったんですけど、いかんせん中村佳穂のことわかんなくて、ぶっちゃけ不安だったんです。そしたら、えらい普通の、いやむしろ地味目の女の子がめっちゃ笑顔で登場してきて、大丈夫かなー、こりゃCorneliusに食われるだろうなー、と思ってしまいましたねー、正直。
 
でも、先ずバンドのキーボードがカッコ良くて、お!っと思いました。音がえらい気持ちいい。プレイもアヴァンギャルドでカッコ良い。しかしそれも束の間、中村佳穂のステージングがめちゃ面白いことにすぐ気づきました。「原曲通りにやらないってよく言われます」という言葉通り、即興性が強くて、自由度が高い。72回連続のキメとかやっちゃってw もう無茶苦茶! こりゃバンド大変だな、と思ったけど、みんなスゴ腕! 全然ついてくる。
 
バンドメンバーの一人一人が実に濃かった。キャラも濃ければ演奏も濃い。特にコーラス兼ビートメイカーの人がめちゃ歌上手くて焦った。ソロパートを任せられたりして。すごいイカついんだけど、すごい高くて綺麗でパワフルな声出す。そして、中村佳穂含めたバンド全体が実に楽しそうに演奏しているので、観ているこっちもテンション上がって来る。そして、そのバンドを束ねる中村佳穂の濃さったらない。歌も演奏も曲もMCも濃い! 枠で言うと、天才女性アーティスト枠。
 
歌も上手いけど、曲も良いんですよねー。一曲、ピアノ一本で弾き語りをしたんですけど、コード感が良いんですよね。よくいる、なんとなく綺麗な曲弾く雰囲気系ピアノ弾き語り女子、ってんじゃ全然ない。むしろなんか男っぽい。他の曲もバラエティに富んでいて、なんかアヴァンギャルドなんだけど、どこかポップで気持ちいい。
途中、田島貴男がゲストで参加。このバンドに合うかな?と思ったけど、意外にも楽しそうに演奏するスタイルがバッチリかみ合っていました。
 
最初はCorneliusに食われるな、って思ったらとんでもない。Corneliusを向こうに回してがっぷり四つでやりきりました!
 
そしてトリはORIGINAL LOVE。さすがに前二つのバンドが濃厚すぎたので、若干押され気味ではあったけど、やはりカッコ良かった。今のORIGINAL LOVE渋谷系というよりはシティポップといった感じ。途中、中村佳穂を呼んで田島貴男のギターと中村佳穂のピアノで一曲演奏。これまた非常に良かった。この日は中村佳穂デーといった感じだけど、田島貴男も歌とギターで存在感を示しましたねー。
 
続いて小山田圭吾について、「見た目は30年前と変わらないけど、音楽は宇宙の彼方まで行ってしまった」と称賛。そして小山田圭吾を呼び込み、実は初めての競演だったそうです。来る前はこれを観に来たようなものだったので、すごく嬉しかったです。昔渋谷系が好きだった者としては感慨深い上に初共演という記念すべき日でありました。バンド形式で小山田圭吾がギターで加わって、この二人が並んでギター弾いてる姿はすごく不思議な感じでした。演奏が終わって、小山田が引っ込む時、田島が「小山田くん、ありがとう!」と感慨深げに握手したんだけど、小山田はそういう大仰なのが苦手なようで、恥ずかしそうに手を握っただけでした(^^; というより、田島貴男がこんなに熱くて濃い人だとは思わなかったですw でもその感じ、好きだなぁ。
 
それからまた通常のバンドメンバーに戻って本編再開。最後の二曲は「Let's Go」と「THE ROVER」。昔よく聴いたなぁ。特に「THE ROVER」はベースラインがすごくカッコいい。
 
そして最後は出演者全員でステージに上がってご挨拶。アンコールが起こるも、残念ながらそれはなし。大団円で終わったこの日のフェスはCornelius、中村佳穂バンド、ORIGINAL LOVEと、とんでもなく濃いメンツとなりました。ライヴもみんな素晴らしかった。もうホントに最高で、まだ2020年始まったばかりで、最初のライヴなのに、これが今年一番のライヴになってしまう可能性は極めて高いと感じた、そんなライヴでした。

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