今年の夏はMETAFIVEがフェスに出まくる、ということで普段腰が重いワタクシも精力的にフェスに行ってきました! いやー、楽しかった! やっぱフェスはいいなー。
行ってきたフェスは全部で三つ。Summer Sonic、Sweet Love Shower、そしてWorld Happiness。サマソニは久しぶりに行ったスタジアムもある都市型屋内フェス、ラブシャは初めて行った観光地型(?)野外フェス、ワーハピは毎年行ってるおなじみ都市型野外フェス。よく考えたら僕的には三者三様で、結果バリエーションに富んでましたね。
というわけで、一発目はSummer Sonic! 個人的には大好きなフェスで実は毎年チェックだけは必ずするフェスです。今年はRadioheadやUnderworld、The Offspringなどが出るということもあって例年以上に話題性があったように思います。そして個人的には観たかったアーティストが被りまくるという、こういう大型フェスあるあるにモロに引っかかってしまったという…。
で、METAFIVEなんですけど、出番前にしっかり音作ってた割にはボーカルが弱かったように思いました。楽器の音デカいなー、とも思いました。いつの間にか爆音バンドになっていたなー(^^;; それはそれでカッコ良かったですが。あと、小山田が「Turn, Turn」歌った時はすごく嬉しかったんですけど、…口パクひどすぎでしょう(^^;; 曲は大好きな曲をたくさんやってくれたわけでもなかった印象ですねー。大好きな曲は…4曲くらいか。多かったw とは言えもちろんすごく良かったんですけど、それまでのライブに比べると不完全燃焼な印象は否めないですかねー。でも、よく考えたらフェスなんて出番が30分くらいなんだから、まぁこんなもんか。フェスに出演するMETAFIVEを観るのは初めてだったし(オトナの!フェスはフェスとはいえツーマンだったし、ワーハピは本拠地ですから(笑) 曲数も多かった)まぁ、初めて見る人用のダイジェスト版的な要素もありますからねー。ここで新しいファンを獲得する、というのもアーティスト側には当然あるだろうし。でも、道行く若い人がMETAFIVEの話題で盛り上がっていたり、グッズ売り場に行ったら、若い男の子がMETA Tシャツを買っていたり、後から聞いたら入場規制がかかってしまったり、コアなファン以外にも評判いいのだなー、と思うとファンとしては本当に嬉しい(^^) そういうのを体感できるのもフェスの良さですよね。
そして、Sweet Love Shower! 一頃、スペシャめちゃめちゃ観てる時期があって、その頃から行ってみたいフェスではありました。何より山中湖ということで、ロケーションは最高ですし。でも、なんか毎年雨が降ってる印象があって、そこもまた躊躇していた一因だったんですけど、今年は…晴れました(^^) もう、ホンット、ロケーションは最高で気持ちの良いフェスでした。ただ、中高生多かったー(>_<) もう、ホント完全アウェイ。歩いてても俺みたいなおっさんは完全に浮いてるのが肌感覚でわかったもん。ここまで若年層が多いフェスは初めてでしたねー。
この日は正直METAFIVEとサカナクションのみがお目当てだったので(サカナクションは終電の関係で観れなかった…)、出番1時間半くらい前に行ったんですけど、一番前が取れてしまいました。時間が早かったし、なんせこの日はMETA的には完全アウェイでしたからねw ほとんど注目されなかったというのもあるでしょう。しかしそれが幸いし、最前の柵が取れてしまった(そもそもなんでSLSに出たんだろう?)。今までMETAFIVEのライヴは向かって右側からばかりだったんですけど、今回は初めて小山田・テイ側でした。小山田圭吾のギターがすごくよく聞こえましたねー。アンプの音が直で聴こえてたような気がする。それにしても前には誰もいないし、柵があるので、めちゃくちゃ快適な上によーく見えた。ただ、客席からステージまでの距離が遠かったかな。ライヴ自体はよく音も聴こえたからか、小山田ギターがキレッキレだったように思いました。めちゃくちゃカッコよかった。レオのボーカルもサマソニの時と違い、他の音に埋もれることなく、よく聴こえましたね。ただ、前に出てきた時の幸宏のボーカルの音が消えたのは残念。そう、消えたんです。これはPA的なミスでしょー。しかし、ドラミングはキレキレだったし、ドラムのボーカルマイクは正常に機能してて、しかも今回はRadioJunkを歌ってくれました! 屋外ということもあり、いつものVJやステージセットはなく、西日の逆光でめちゃめちゃ眩しかったし、トラブルもあったけど、全体としてはとても良かったように思います。何より最高のロケーションの屋外でMETAFIVEを聴く気持ち良さがありました。
そして今年の夏の締めくくりはWorld Happinessです! 去年は「真綾の呪い」がありましたがw今年は(オープニングアクトは観れなかったのですが)最初から観れました(^^) 天候は雨、というより台風が心配されましたが、ずーっと曇り空で、日差しの逃げ場のない会場では逆にすごく助かりましたねー。そんな感じで天候はある意味「最高」だったのですが、残念ながら電グルの時から雨が降り始め、METAFIVEの時に本降りとなってしまいました。しかし、新曲からは雨が上がったんです。その偶然性もすごいなあと。そう、この日は新曲を初披露したのです。めちゃめちゃカッコ良かった。同時にミニアルバムの発売とツアーも発表されました。そして初めてMETAFIVEでレコーディングした攻殻の主題歌を本邦初披露したのも、思えばワーハピでしたねー。そしてその「Split Spirit」もやってくれました。攻殻の主題歌は大好きなんですけど、久々に生で聴けましたねー。そして、よく考えたら「META」発売後初めてのワーハピなんですね。何回もライヴ観たし、ワーハピでもMETAFIVE観てるから初めての感じはしなかったです。ちなみに音のバランスは今までのフェスの中では一番良かったと思います。さすが本拠地。しかし、ワーハピのトリなのに出番は30分ほど、他のフェスとほぼ変わらぬ時間で本編は終了となりました。正直物足りなかったですねー。水原佑果のゲスト出演もなし。アンコールをいっぱいやるのかな、と思ったら一曲だけでした。
しかし! この一曲がすごかった。ゲストは予告通りスティーブ・ジャンセン! 黒のシャツから赤のシャツに着替えたメンバーが演奏したのはなんと「君に、胸キュン。」! ぶったまげた! YMO解散後、公式なライヴで元メンバーが演奏するのは初めてではないでしょうか? しかもメインボーカルの高橋幸宏が歌う! まさかこの曲を幸宏ボーカルで生で聴けるとは思わなかったです。もう、最高に幸せ! しかもドラムはスティーブ・ジャンセンだ。贅沢! この曲は小学生の時から本当に大好きな曲で、最後の最後に夏の最高の贈り物となりました。聴いてる間ずーっとニヤニヤしてましたw
夢の島最後のワーハピはある意味過ごしやすい天候にも恵まれ、夏の雰囲気満載の曲がいっぱいで、過ぎていく夏を感じる最高の『夏の最後の一日』となりました。
そんな感じで、やはりフェスってワンマンとは違いますから、環境も持ち時間もかなり制限があって、大好きなアーティストを心ゆくまで楽しむ、というわけにはいかないかもしれませんが、いわば「音楽の夏祭り」に自分の大好きなアーティストがそこにいて、自分も一緒に参加できるのがワンマンにはない楽しさなのかもしれない、と思いました。