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僕が買ったもの、観に行った映画・ライヴなど、要は金を払ったものに対して言いたい放題感想を言わせてもらおうというブログです。オチとかはないです。※ネタバレありまくりなので、注意!

「ゲド戦記」ネタバレ有り感想。竜がいい!!

 竜が飛ぶ感じが良かった

 

この夏公開の(もう秋だけど)観たいアニメ映画三本のうちの一本、「ゲド戦記 」を観てきました。いやァ~、微っ妙! まぁ、結論から言うと、つまらなくはなかったです。

 

冒頭は良かったですね。人の側に近寄らないはずの竜が現れ、しかも共食いをするという異常な光景、不安や混乱を増す国を立て直すことに奔走する国王を、息子にしてこの物語の主人公・アレンが暗殺するという衝撃の幕開け。また、荒れ狂う海の上空で二匹の竜が戦う場面は非常によくできていたと思います。竜が飛ぶということに説得力があった。これは「ブレイブストーリー 」での竜の飛び方よりもその動きは良かったと思います。それから物語は進み、何者かに怯えるアレン、襲われたテルを助ける時、突如豹変して悪漢を打ちのめしてしまうアレンなど、先の読めない謎かけが随所にちりばめられ、物語の展開にも興味をそそられました。僕の周りではえらく評判が悪かったのもあり、ぶっちゃけ全く期待しないで観に行ったのですが、「実は面白いんじゃないか」と期待が膨らみました。

 

しかし、徐々に物語のペースがゆるやかになっていきます。ちょっと間延びする感は否めませんでした。また、疑問を感じる演出も結構あり、徐々に微妙な感じになってきました。中盤以降、説明台詞が多かったような気もします。クライマックスも疑問を感じる演出が多かったかな。魔女がテルを抱えて館の上の方に上っていき、それをアレンが追うのですが、上に行く必然性がない。また、突然テルが竜になったのもよくわからない。テルって一体何者だったんだろう? あと、なぜアレンが死を恐れ、人生に不安を感じているのか、その契機となった出来事を描いて欲しかった。

 

まぁ、そんな感じで段々勢いがなくなってきたかなっていう印象なんですけど、でも生と死と再生のサイクル、負のものにも正と同じだけの価値があるというテーマ(だと思う)は深いと思う。それだけに作品全体が重い雰囲気になってしまったと思うけど、物語自体は面白かったと思う。あと、劇中に流れたアカペラの歌も良かった。演出は微妙だったけど、綺麗な曲だし、声もいいと思った。ちなみに作曲は新井昭乃

 

最後にクレジット見たら、原案は宮崎駿の「シュナの旅 」だった。それなら宮崎駿が監督やればいいのにってちょっと思った(^^;;

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