「転々 -てんてん- 」を観てきましたー!
一応、ロードムービーだと思うんですけど、場所は東京都内です。狭いです。
それで移動手段は徒歩。旅じゃないですね。お散歩映画ですね。
その発想がすごく好きで、しかも僕もちらほら行ったことのある場所が多く出てたので、楽しみにしてたんですけど、期待した程ではなかったかな(^^;;
予告編
ズル滑り
えー、先ず、全編に渡ってギャグが張り巡らされているんですけど、ズル滑りでした(^^;;
「あぁ、ここ笑わせたいんだなー」ってわかるんですけど、何かもう一つ。
ただ、スーパーの店員のやりとりは良かったです。そこはすごく好きだったなぁ。
説明だけで過ぎていく
それで、全体的にですねー、やけにあっさり、という印象ですねー。
80万円の借金をしている大学8年生(確か)のオダジョ とその借金の取立て屋の三浦友和 が都内を散歩して回るんですけど、最初からどことなく馴れ合ってる感じなんですね。
取立て屋なんだから、そこはもうちょっと最初の方は緊張感があってもいいと思うんですけどね。何か、そこら辺が入っていけなくて、出鼻をくじかれた格好になってしまいました。
三浦友和が妻を殺してたり、オダジョが幼い頃両親に捨てられてたり、というかなり重い話だったりするんですが、めちゃめちゃあっさり。
それらの現場を描いていなくて、人物の台詞だけだったりします。しかも、つるっと
「あー、俺捨て子だったから」とか言うんですよ。だから、「こんなこと言ってるけど、ホントかなぁー?」って言う印象なんです。
でも、物語的にはホントっぽい。そこら辺もちょっと入っていきにくかったりしたんですけど。
ただ、まぁ、そこら辺はわざとらしく大げさにならなくて良かったのかもしれないっていう見方もできますけどね。
まー、だから、あれですかね。作風をもうちょっと理解して観ると入っていけるのかもしれませんね。だから、二回観ると面白い作品なのかも。
ダミーの親
ただ、中盤以降、故あって、この二人とキョンキョン と高校生の女の子で擬似家族になるんですけど、そこは好きでしたね。
特に花やしきに行った場面は何か泣けた。捨て子だったオダジョがひょんなことから、憧れていたであろう家族を、一瞬手に入れられた感じがしたからっていうのもあると思います。
劇中で友和が「お前、親に反抗したことあるか?」ってオダジョに聞いたら、「ダミーの親に反抗しても」みたいなやりとりがあるんですけど、でも、キョンキョンたちとの擬似家族は会ったばかりで、それこそダミーなんだけど、そこではちょっとホントの家族みたいだったというのはなかなか面白いかなーと。
あと、ムーンライダースの主題歌はすごく良かったですね。