azzurriのショッピングレビュー

azzurriのショッピングレビュー

僕が買ったもの、観に行った映画・ライヴなど、要は金を払ったものに対して言いたい放題感想を言わせてもらおうというブログです。オチとかはないです。※ネタバレありまくりなので、注意!

Wold Happiness 2010 は再々生YMO第二期の幕開け?!


azzurriのショッピングレビュー-World Happiness 2010


今年も行って参りました! 「年に一度YMOが再結成するカーニバル&フェスティバル」ことWORLD HAPPINESS!!! 今年は早い段階でチケットを買ったおかげでAブロックを手に入れました! さすがにBブロックより近いです(当たり前か)。なんだか上流階級になった気分です(それはまさに気分だけ)。でも、さすがに早く来ている人が多く、BブロックよりのAブロックでした(^^;; でも、PAの近くだったので、音は良かったと思います。


ただPAと言えば、今年のワーハピのPAはホントにヒドかった。大橋トリオの時なんてボーカルが聞こえなかったり、逆にデカすぎて割れたりと、もう最悪。あれじゃ演ってる方にも聴いてる方にも失礼だ。プロ(だと思う)なんだからもうちょっとちゃんとやってもらいたいです。


まぁ、それはそれとしてこのワーハピ、ホントにのんびりした雰囲気のいいフェスです。さすがに「家族で来れるフェス」(確か)というコンセプトです。会場には子供が遊べるスペースもあって、実際家族連れも多いです。モンパチに「なんですか? このまったり感は?」と観客が突っ込まれてました(笑) 何でも、モンパチなのに最前列で座って観てた人もいたらしい。モンパチ自身、そんな体験初めてだったそうです(^^;; そうそう、今年は若干小粒かなぁ~、と思いながらも出演者も良くて、非常に「通」ウケするような面子で、そこらへんもこのフェスの良いところ。そんなわけで、僕が今回特にいいなぁ~、と思ったアーティストをピックアップします。


先ずはモンゴル800。今回唯一のスリーピースバンド。バンドの原点、って感じですごくカッコ良かった。有無を言わさず楽しめる、いや、盛り上がれる、いや、燃えられる力のあるバンドだと思います。なんだかちょっと昔のブルーハーツを思い出させる。沖縄のブルーハーツっていう感じが僕の中で勝手にあって、気になる存在ではあったんだけど、今回のライヴ観たら、やっぱすごい。本人たちは「何でこのフェスに俺らが」みたいなこと言ってたけど、だだっ広い広場の夏の青空の下で、最もふさわしいバンドのような気がする。また来年も出てくれるかなぁ。


次はpupa。最早常連の三年連続三回目出場です。今回も知世ちゃん登場で、すごく可愛かった(*^^*) 萌えた。そして今回はnew albumを引っさげての登場。衣装もブルーを主体にしたものに変わりました。だけど…。音は正直パッとしなかったかなぁ。新しいアルバムの中からの曲も多かったけど、う~ん、もう一つか。実はまだアルバム買ってないんだけど、どうしようかちょっと悩んだ。去年、一昨年はすごく良かったんですけどね。まぁ、CDで聴いたらいい曲、て感じかもしれないですね。


で、次は非常に楽しみにしていたサカナクション。いや、これ、いい! すごくいい!! TVでPVとか観て「いいなぁ」って思ってたんだけど、ライヴはもっといいかもしれないよっ! 超盛り上がった! 特にベースとキーボードの女性陣がカッコよすぎっ!! キーボードを前面にフィーチャーしたギターロックはフジファブリックを彷彿とさせ、またテクノっぽい音色の多用やキーボードの女の子のキャラなどはPOLYSIXを彷彿とさせます。非常に期待以上のカッコ良さだったし、このフェスにも合うと思うので、是非ともレギュラーになっていただきたいです。


そして、最後は御大・YMO with 小山田圭吾高田漣権藤知彦です。これを観るために毎年来てますからね♪ しかも今年はAブロック。しかも、一緒に行った友達がなかなか強引な男で、Bブロック寄りのAブロックを離れ、ものすごく前のAブロックに突進! うわっ! 近けぇ! バチ当たりそう!ってなぐらい近いところで観てしまいました(^^) 後ろの人に心の中で謝りつつ、その強引な友達にも感謝です! で、オープニングの曲なんですが、意外すぎる「LOTUS LOVE」! いや、これは予想だにしなかった。割に地味目な選曲の次は今年もThe Beatlesのカヴァー、だけど往年のYMOファンには涙もの、「Day Tripper」! 去年の「Hello Good-bye」からの繋がりを感じてしまいます。そんな感じで今年は捻りに捻った選曲、って感じでした。その後「体操」をやった時はかなりド肝を抜かれました。「Technodelic」からの曲を持ってくるとはね~。YMO信者なら逆にあっけにとられてしまい、知らない人には普通にあっけにとられてしまったことでしょう。ここではあの伝説の教授の拡声器が観れました。ご時世柄「ブルマ」の一言はなかったですね(^^;; そういえば、この前日のクラムボンでも拡声器ボーカルがありました。何か予感めいたものがあったかもしれないですね。クラムボン自身、YMOに繋がるアーティストだと勝手に思ってますし、しかも三人組。何か繋がりを感じてしまいました。そして、中盤にはスカパラクリスタル・ケイが登場! スカパラはわかるが、なぜクリスタル・ケイ?と思ったんですけど、後々調べたら一緒にレコーディングしたんですね。うぅむ、早くCD買わねば…。その編成でSly and the Family Stoneのカヴァーを演った後、スカパラだけ残って、なんと、ライディーン!! いや、凄かったですね~。超盛り上がった! しかしやっぱりこの曲は昔のアレンジではやらないんですね(^^;; 「あの」音色で演奏したら会場がひっくり返ってしまうくらい盛り上がってしまうと思うんですがねぇ~。まぁ、それをしないのがYMOなのですが。でも、この編成はやはりスペシャル! 観れて良かったです! そして毎年恒例、フェスなのにアンコール(^^;; 恒例の「Fire Cracker」を演った後はなんと、「Hello Good-bye」! ここに持ってくるか! なんだか最後まで翻弄されっぱなしでした(^^;; 


しかし、今回、選曲から何から、いよいよYMOが本格的に動き出そうとしているような予感がしました。かなりコアな曲を演奏したかと思えば、サービスに徹する曲もあったり(しかもかなり肩の力が抜けている!)、そしてあまり打ち込みを使わなかったり。再生YMOでは機械を使わずに人力でやる、という案もあったと言います。そして本人たちはそれをやりたがってるのではないか。どてらYMOなんて、その典型ですよね。sketch showの最初のライヴもアコースティックな編成でした。そしてこれが昨今のYMOの流れの礎でもあると共に、僕が観た中では最も素晴らしいライヴだったように思えます。だから、なんだか今後のYMOにちょっと期待してしまうのです。


今回のライヴは「YMO再々生第二章」の幕開けなのかもしれません。