「EX MACHINA」を観てきましたー! 前回の「APPLESEED」はそれ程面白さを感じなかったのですが、今回のは面白かったと思います。サイボーグ、バイオロイドといった設定をうまく使って、物語、ドラマを作っていると思います。
物語的にはサイバーテロとの攻防を縦軸(だか横軸だか)に描き、ドラマ的には人間(デュナン)、サイボーグ(ブリアレオス)、バイオロイド(テレウス)の三角関係(だと思う)やアイデンティティを描いています。ちなみにバイオロイドとは平たく言えば「かなり人間に都合のいいように作られた人造人間」です。個人的には特にテレウスに興味がありました。ブリアレオスがサイボーグになる前のDNAから作られたのですが、言ってみればブリアレオスが失った肉体は持っている。しかし、ブリアレオスが持っている中身(ざっくりした言い方ですが…)は持っていない。そこでの葛藤をもっと見たかったのですが、バイオロイドは感情を抑制することができる、という設定なので、それは無理なんでしょうか?(^^;;
映像的には、前作に比べてCGが進歩しているように思いました。特に背景とメカはすごかったですね。技術の進歩というのは早いですね。ただ、やはり人の表情はまだまだで、見ていて感情が伝わらないですね。二次元のアニメの方が感情は伝わるのに、3DCGが伝わらないのはなぜなんでしょう? よりリアルになっている分、作り物感が強く出てしまうのでしょうか?
で、まぁ、そんな感じで全編フルCGなんですけど、それ故、良くも悪くも最近のゲームや最近のハリウッド映画のようでした(^^;;
それで、俺的にはこの映画最大のポイント、細野さんが音楽を担当(多分、全体の調整役だと思う)しているということなんですが、やっぱカッコ良かったです。映像とも合ってたし、曲のカッコよさの割にはあまり前に出すぎていないところが良い。参加してるメンツもすごくて、このサントラは買いですね! ただ、一つ残念だったのはHASYMOの主題歌がエンドロールのところで流れてて、劇中、アニメと一緒には流れなかったことですね。まぁ、主題歌だから当然っちゃあそうなのですが、あの音と絵がシンクロしたらカッコよかっただろうなーと、思ってしまうわけです。