azzurriのショッピングレビュー

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僕が買ったもの、観に行った映画・ライヴなど、要は金を払ったものに対して言いたい放題感想を言わせてもらおうというブログです。オチとかはないです。※ネタバレありまくりなので、注意!

フジファブリック1stは切ない!!


ジャケットもいい


フジファブリックというバンドがすごく好きで、これはメジャーデビューしてから初のファーストフルアルバムです。郷愁を感じさせ、且つ1970年代より前の昭和を感じさせる歌詞や、キーボードが非常に効いているギターバンドという、もう、なんつーかね、モロ俺好みというか。特に歌詞の郷愁感は後に出るセカンドよりもこっちの方が強いですね。サウンド、歌詞を含め全体的な曲の感じははっぴいえんどに通じるところもあると思います。結構意識してるかもしれませんね。21世紀版はっぴいえんどというか。ボーカルの志村正彦の歌い方もどことなく大瀧詠一に似てる気がします。アートワークもボーカルの志村正彦がやっていて、これまた1970年代より前の昭和を感じさせて、かなり好きです。


僕がこのバンドにハマッたきっかけである金澤ダイスケのキーボードがやっぱり良くて、ホント難しいことやってなくて、むしろ音色とかもシンプルなんだけど、すごくカッコいい。ギターが二本も入ってるので、音圧とかは任せちゃってるんでしょうね。フレーズがすごくカッコいいです。あと、音色もシンプルながらよく練られているというか、特に二曲目の「TAIFU」の音がかっこいいです。くすんだ感じのアナログシンセの音というか。ちょっとアタックが弱い感じの。


あと、音の感じで言うとベースがね、八分を刻んでる曲が多くて。そのストイックな感じがいいですね。あまり動きすぎずにどーんと構えてる感じというか。でも刻んでるから疾走感みたいなものはあるし、。キーボード、ギター二本と上モノが多いので、キーボード同様任せちゃってる部分もあるのかもしれませんね。で、この「任せちゃってる」のがバンドなのかもしれません。自分の役割を把握して、それが集まると最大限の効果を発揮するというか。フジファブリックは楽器が多い割には音がシンプルな印象があるのはそのためなのではないでしょうか。


曲で言うとフジファブリックを初めて聴いた「陽炎」がやっぱ個人的には特別な感じがあります。おそらくはボーカル志村の子供の頃の日常を綴ってるんですけど、すごく切ない感じがあります。歌詞と曲が合わさって、曲でもない詞でもない一つの世界を構築する。これが歌ってやつなのかもしれません。他の曲も切ない曲が多いんですけど、アップテンポのノリのいい曲でも切ないんですね。その感じがねー、すごく好きですね。