azzurriのショッピングレビュー

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僕が買ったもの、観に行った映画・ライヴなど、要は金を払ったものに対して言いたい放題感想を言わせてもらおうというブログです。オチとかはないです。※ネタバレありまくりなので、注意!

「鬼滅の刃」第十巻ネタバレ有り感想。人気投票善逸第2位!!


鬼滅の刃」全巻感想というマラソン企画、今回は第10巻ということで、遂に二桁に乗りましたあ!

いや、長かった。でも、全23巻ですので、まだ半分にも達しておりません。まだまだ先は長いです。

というわけで、今回で遊郭編が終わるかなと思っていたんですけど、次巻に続くと相成りました。今までは、大体2巻で一つのエピソードが終わりだったので、ちょっと意外だったかもわかりません。

そして、二桁巻数に到達した記念ということからか、ジャンプ長期人気連載漫画の証、キャラ人気投票もありました。
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炭治郎、禰豆子、鬼まで覚醒! 煉獄親父も眼を覚ます

今回は色んな人が覚醒しますねー。

最下位とはいえ流石に上弦の鬼、堕鬼に炭治郎は大苦戦します。もう、怪獣みたいな力なんですよ、この花魁が。だって、建物をV字型に切っちゃうんですよ。そんな建物の壊し方、ウルトラ怪獣以来ですよ、多分。

しかし、堕鬼の不用意な一言で炭治郎の怒りの導火線に火がつきます。遂に日の呼吸の覚醒です。と言っても、多分まだ全開ではないのでしょうが。

やはり不用意な一言は鬼も人も気をつけなくてはいけませんね。巨人に3連勝した後4連敗を食らう原因となった近鉄・加藤のヒーローインタビューを思い出させます。

で、この覚醒した時の炭治郎の描写が良いですね。表情がないんですよ。普通、戦う時って、歯を食いしばったり叫んだり、表情豊かになるじゃないですか。それがないんです。能面のような顔で堕鬼と戦うんです。

その描写が、非常に炭治郎の覚醒したというか、達観したというか、ゾーンに入るというやつですかね、そういう状態を表してて、非常に凄みがあり、怖くもあり、説得力があります。ここらへんの描写が非常に上手いですね。

そして、禰豆子も鬼として覚醒します。こちらは日の呼吸を使いすぎたため体力の限界に達した炭治郎を救うための覚醒でした。

右目上から一本角が生えます。蹴って蹴って蹴りまくるというファイトスタイルは変わらないのですが、蹴りの重みと再生スピードが格段に向上します。

しかし、この覚醒は良くもあり悪くもあり。なんせ上弦の堕鬼を圧倒するくらいの戦力ですから、その点では良いのかもしれませんが、炭治郎が最も危惧していた鬼に近づいてしまう、人間から遠のいてしまうという点では、非常に悪い状況です。

その状況は、子守唄を歌うことによって禰豆子を幼児退行させることで乗り切るのですが、鬼って見た目がむちゃくちゃ変わる。戦ってる時の禰豆子は堕鬼に負けず劣らずエロいのに、普通に子供になってしまいますから。

で、その堕鬼なんですが、こちらも覚醒(という言い方は正しくないかもしれませんが)します。なんと、堕鬼の中に堕鬼の兄貴がいたんですね。一体の中に二体の鬼がいるという。

どういう理屈なのかはまだ明らかにはされていないのですが、この兄貴が陰キャのくせにめちゃめちゃ強い。堕鬼の方は天元に「下弦の鬼」と言われてしまう程度の強さなのですが(天元強すぎ)、兄貴の方には現在かなり手こずっています。次巻、どうなるか?!

ついでに言うと、煉獄杏寿郎の父親である槙寿郎も目を覚まします。あれだけ飲んだくれてやさぐれていた槙寿郎が炭治郎に謝罪の手紙を送っていました。炭治郎の覚醒にはその手紙も少なからず一役買っていたようです。

どうした経緯で飲んだくれ親父が更生したのかはわかりませんが、一先ずは良かったです。

天元は理想の上司?!

前巻の感想でも、実は宇随天元は上司としては理想的なのではないか、と書いたんですが、やはり今巻でもそれは感じました。

天元には妻が3人いて、そのことが善逸のみならず、鬼にまで羨ましがられ、嫉妬されてしまう原因なのですが、その3人の妻はくノ一で、元は天元の部下だったそうなんです。

くノ一は任務のためなら命を投げ出すのは当たり前。しかし、天元は彼女たちに、とりあえず仕事は二の次で、先ずは自分たちの命を第一に考えろ、と言います。

なんというホワイト忍者でしょう。

これは現代の日本の会社とは真逆の態度ですね。日本人って、全体のために自己を犠牲にすることが尊ばれ、求められるじゃないですか。しかも、上の立場になればなるほど、それを求める傾向が強くなるように思います。

今の日本の不幸の要因の一つに、この自己犠牲の教養があると思います。個人よりも全体を重んじる。そしてその全体は、多くの場合実態がわかりません。

更に言ってしまうと、その全体というのは、得てして上の立場に立つ者だったりします。簡単に言えば搾取です。

しかし天元はそういった態度とは真逆です。優先順位をつけるならば、部下のくノ一、普通の人、天元、という順序だそうです。なんと、上司である天元が最下位なんですね。

自己犠牲を強いることなく、先ずは自分を考えろ。そして、尻拭いは俺がする。なんという心意気溢れる上司でしょう。むしろ、自己犠牲とはこういうことを言うんじゃないでしょうか。

強い者が弱い者の盾となる。

天元は「俺は煉獄のようにはなれない」と言っていましたが、この思想は煉獄さんの思想そのもののように思えます。

逆に言うと、そういう思想でないと、柱にはなれないのかもしれません。

鬼のセリフは現代という時代の象徴

炭治郎が覚醒した要因ともなった堕鬼の一言なのですが、それは実は非常に現代の日本の状況を表しているようにも思うんです。

何言ったかっていうと、醜い人間に生きてる価値ない、って言うんです。

醜い人間。

多分この「醜さ」って弱者のことを言ってるんじゃないでしょうか。弱い人や困ってる人。そういう人のことを鬼は「醜い」って言ってるような気がします。

で、炭治郎は、堕鬼がそういった「醜い」人を殺して、理不尽なことやって反省もしない、人の心を持たない、って言ってブチキレるんです。

自分たちにとって都合のいいことばっかりやって、多くの人に迷惑かけて、居直る。現実の社会でも、そういう人たち、いますよね。

また、鬼はこうも言います。人にやられて嫌だったことを誰かにやって取り立てる、自分が不幸な分は誰か幸せな人の足を引っ張ってウサを晴らす。

SNSでの袋叩きなんかは、まさにこの思想のような気がします。

人が人を食う社会。それが現代の日本でしょう。

そういった状況に不気味さ、不穏さを感じている人は少なくないと思います。ハッキリとそう意識していなくても、どこかで感じてはいると思うんです。

炭治郎たち鬼殺隊は、人を食う鬼を倒す。だから、「鬼滅の刃」がここまで受けたのかもしれません。

人気投票善逸第2位!

それでですねー、巻末にキャラ人気投票の結果が掲載されていたんですね。

やはり、どのキャラが人気あるのか、というのは気になるところ。

で、結果から言うと、一位はもちろん炭治郎! これは主役ですからね。一位じゃなければちょっと主人公として問題あるというかw しかし、ここはさすがに盤石でありました。

そして! そしてそして、第二位なんですけども、こちら、我妻善逸となっております! Yeah! パチパチパチッ!

いやー、善逸! まさかの2位だよ! やったよ善逸!

実は、正直申し上げますと、この漫画ではワタクシ、善逸がイチ推しであります!

そんな善逸が2位とはねー。あんなにヘタレで女にだらしなくて金髪で、でも寝ると強い善逸がねー。いやー、普通に嬉しかったですね(笑)

やっぱねー、1位は主人公固定だと思うんですよ。それはどの漫画でもそうあるべきですからね。問題は2位以下。どのキャラが主人公の次に輝いてるか、ってのが重要で。ある意味、実質の第1位。

例えば、ワンピースならゾロ、銀魂なら土方(両方とも中井和哉ですね)。この、第2位の登場人物が魅力的かどうかでその作品の魅力も決まると思うんですよ。

その、重要な第2位が善逸! いやあ、善逸、よく頑張った。

実際、この善逸が「鬼滅の刃」の雰囲気を作っているようにも思うんですよね。家族の復讐譚という割と陰隠滅滅としたテーマの漫画を、時に明るく盛り上げてくれているのが善逸だと思うんです。

まぁ、それに、実際フックの多いキャラですからね。金髪のルックスもさることながら、気が弱くて、そのくせ我が強くて、女好きで、でもすごく優しくて、耳が超人的に良くて、そして本当は物凄く強いという。

いやあー、善逸、好きだ!

あと、あの「300億の男」煉獄さんが、この段階では7位だったのが意外中の意外でした。普通に考えたら、2位は煉獄さんですからね(←)。

しかも、この投票の段階ではあの爆売れ映画のエピソード「無限列車編」は終わっていたと思います。それで7位というのは、今にして思うと、かなり意外ですよね。

次回の人気投票では色々とランキングが上下すると思うので、今後も楽しみですね。


 

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