全巻感想、今回は第12巻。全23巻なので、ようやく半分を越えました!
そしてですねー、今巻では一つのマイルストーンに辿り着きました。それは第100話に到達したことです。
100話。
これはなかなかのマイルストーンなのではないでしょうか。100ってやっぱりデカいですよね。それまでとは桁が変わるわけですから。次に桁が変わる時は1000ですからね。話数としてはひょっとしたら一番のマイルストーンかもしれません。
そんな100話に到達した第12巻ですか、戦いと戦いの合間の小休止、といったところでした。
第2回パワハラ会議
第12巻、先ずは初っ端、鬼舞辻無惨先生のパワハラ会議から始まりますw
いや、いきなりの緊張感w 戦闘とはまた随分様子の違った緊張感となりますが、緊張感は緊張感です。嫌な汗をかきます。
今回は第2回ということなんですが、1回目はいつでしたか、あ、そうそう6巻でしたね(←調べた)。
第1回は下弦の鬼に対してのパワハラ会議だったのですが、今回は上弦の鬼に対しての会議でした。
1回目の時はですね、下弦ということで、あんまり大事にしていないんでしょうか、バッサバッサと殺していってですね、一人を残して全員ブッ殺してしまったというとんでもない拷問会議。拷問というよりは、死刑ですね。
ただ、この生き残った鬼が、あの爆裂大ヒット映画の原作となった「無限列車編」のキーパーソンならぬキーデーモンとなります。
まぁ、とにかく、いくら敵方の会合といっても、そのあまりの無慈悲不条理ぶりに結構話題になっていたみたいですね。
しかし鬼舞辻無惨というのは、本当にわからない鬼ですね。まぁ、そもそも鬼だから、わかれって方が無理ではあるのですが、それにしてもですよ。てめぇで下弦に選んでるんだから、先ずはそれを選抜した上司の責任だと思うんですけどね。
しかも、よくよく考えたら集められた下弦の五人の鬼は特にミスを犯したわけではありません。一人やられたから連帯責任で殺されたようなものです。むちゃくちゃですよ、これ。
まー、何と言うか、鬼の不条理さを表すにはこれ以上はない演出ではありました。
しかし、1回目では猛威を振るった鬼舞辻先生のパワハラも、2回目の今回は相手が上弦ということで、いささか鳴りを潜めます。
やっぱ上弦は贔屓されてんですかね?w
というより、むしろ興味がなさそう…。
それもまたどうかと思うのですが。
今回も招集の理由は上弦が一人倒されたから。なんか、一人いなくなる毎に連帯責任っていうか、呼び出されて怒られて…。そういった意味では非常に日本的ではありますが…。鬼としてもたまったものではないですよね。
しかも、今回の戦闘に関して、鬼舞辻先生は大体のことは把握していた模様。
…見てたんですかね?
だったら、手伝いに来いや、って感じしません?
俺、思ったんですけど…鬼舞辻って、鬼殺隊怖いんですかね?
思えば、鬼舞辻って鬼には滅法強いけど、まだ一度も鬼殺隊には手を挙げておりません。
ここらへん、なんかおかしいですよね? 妙ですよね?
何か秘密があるんでしょうか…。あるような気がしてきました。
要注目ですね。
様子のおかしい柱
そして今回、上限の鬼との激闘をなんとか制し、傷ついた体を癒し、また刃こぼれしてしまった刀を作ってもらいに刀鍛冶の里へ行きます。そして、そこに柱が二人いました。
先ずは一人目、恋柱・甘露寺蜜璃。
恋柱。
恋柱、って何だァ?
炎とか音ならわかるんですよ。恋って何スか? 恋でどうやって戦うの? すごくない? しかも、鬼殺隊に入った動機が、平たく言えば婚活だという。
……。
すごいですね、甘露寺蜜璃。
また、めちゃめちゃ食いしん坊で、めちゃめちゃ食う。炭治郎の軽く10倍は食ってました。ギャル曽根入ってますね。そう言えば、煉獄さんもめちゃめちゃ食いしん坊でした。
こんな話を聞いたことがあります。プロ野球の世界では「食える」ということが必要だそうです。人よりも練習するためには、そうするための体力が必要だそうです。そして体力をつけるにはエネルギーの補給が肝要です。だから、たくさん食べることができなければ、プロに必要な練習ができないのだそうです。
そう言えば、王さんはその食欲は群を抜いていたそうです。やはり、フィジカルなもので超一流になるためには食欲というのも、一つの才能なのかもしれません。あ、そうそう。川藤幸三の食欲もすごかったらしいですね。
だから、煉獄さんにしろ、甘露寺さんにしろ、食いしん坊で大食いなのは柱になるための必要な能力なのかもしれません。炭治郎もいっぱい食えよ。
ちなみに甘露寺さん、めちゃめちゃ優しくて、めちゃめちゃ可愛いです。好き。
そして、もう一人。霞柱・時透無一郎。
俺、こいつ嫌いだなぁ。何て言うんでしょうね、天然で嫌な奴ですね。それでいて天才。好きになれる要素は皆無です。
天然で嫌な奴、でもダメな奴、だったら好きになってたかもしれません。
天才、で良い人、だったら好きになってたかもしれません。
嫌な奴(しかも天然)+天才。これほど嫌な組み合わせはあるでしょうか? ないですね。
まぁ、ぶっちゃけキャラ的には悪役ですよ。ホント、柱って悪役要素ある奴ばっかですね。
今のところ、話が通じそうなのは、冨岡義勇、胡蝶しのぶ、煉獄杏寿郎、宇髄天元、甘露寺蜜璃くらいですかね(段々増えてる気はしますが、気のせいでしょう)。
ギャグ要素多め
それで、今回は戦いと戦いの合間に、炭治郎が成長するための修行の巻、といったところなんですけど、その修行の感じが、なんか、笑えるw
今回、炭治郎は小鉄くんという10歳の少年と修行をし、また一つ開眼するのですが、小鉄くんのスパルタっぷりが、なんかこう、笑えます。
最初小鉄くん登場した時、まだ10歳だし、頼りない子、って感じだったんですけど、いざ修行になると卓越した分析力で炭治郎をしごきます。
そういった意味で、意外にも炭治郎にとって非常な力になるのですが、いかんせん、つーか、めちゃめちゃ口悪いですw
その口の悪さが時透に向けられた時は非常に痛快だったんですけど、炭治郎にも向けられます。
そんでできなければメシを与えないという拷問のごとき無茶なトレーニングをするから、むしろ炭治郎あやうしになります。
なんか、以前もそうだったんですけど、修行の回はちょいちょいギャグ要素を入れてきますね。欲しがってる感満載。
戦闘の時はエグすぎるほどにシリアスですが、反面、修行する時はちょっとゆるめに楽しくって感じです。辛い練習の時こそ、明るく楽しくってことなのかもしれません。
今回はそんな感じで全体的に楽しい巻だったのですが、善逸が全然出てきませんでした。善逸推しとしては、ちょっと寂しい。