色んなところで色々と話題の「メイドインアビス」ですが、前回第3話までの感想を書いたんですけれども、不穏な空気感はあるものの(笑)、今のところは可愛らしい冒険モノといった感じで進んでおります。
しかし、僕の友人が「中盤までは割と普通に冒険モノだよ」という指摘(忠告?)があったので、まだまだ序盤戦、ジャブすら打っていない間合い地獄といったところでしょうか。
思えば「魔法少女まどかマギカ」も、確か第3話までは割と可愛らしい魔法少女アニメでした。そして存分に裏切られることになるわけですが(このアニメも、どういったアニメか、前情報として知ってはいましたが)。
そんなわけでこの先どうなるのか? 要注目の感想となります! 今回は第6話までの感想となります!
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第4話
意気揚々と探検の旅に出たリコですが、初日にして深淵を指すというコンパスを失くします。これまたいきなりの展開ですねw 割と大事なものだと思うのですが…。
深界二層までは、探窟家でしょうか、孤児院でしょうか、ともかく逃げた者を連れ戻すため、追っ手が来ます。そして、二人はあと少しのところで追いつかれそうになってしまいます。
早々にしてもうダメか!と思いきや、リコの馴染みのおじさん、ハボさんでした。ハボさんはリコの友達の男の子二人に頼まれて、使いにやって来たのです。ただ、アビスの遺物であるというレグを見たい、という好奇心の方が多分に大きかった模様w
また、二人に深淵症みたいなものに対する薬も届けてくれたのです。やさしい。そして、深界二層のゲートキーパーみたいな人のことが気になっていた模様。このゲートキーバーは、リコを母親共々深界から連れて来てくれた人で、白笛らしいです。
その人に会えるということでリコは喜ぶのですが、その時、おじさんは二人をグッと抱きしめます。なにやらただならぬ様子。リコには辛い現実が待っているのかもしれないことを想像させます。
そして、レグは二層までしか追っ手が来ないということに、ここにきて初めて違和感を覚えます。それは、この二層より下は極めて危険だ、ということの証だと気付いたのです。
第5話
「助けて」などの人の断末魔の声を真似して仲間の人間を呼び寄せ、食うという相当アコギな鳥がいきなり出てきます。そして、いきなり探窟家を食っていた…。
その描写が、なかなか生々しい。そしてリコがさらわれてしまいます。深界での急激な上昇は危険であるらしく(やはり深海を模している世界観なのでしょう)、リコはゲロを吐いて気絶してしまいます。この描写も生々しい。
なんかこのアニメ、見た目は可愛い100%の絵柄なのですが、描写がかなり生々しいんですよね。いや見た目の可愛さが、かえってエゲツなさを引き立ててもいるようです。
リコが巣に持ち帰られ、絶体絶命のところをレグの火葬砲(リコの命名。この名前も物騒である)が第1話以来覚醒。凄まじい威力でリコを助けます。
なんとかリコは助かるのですが、探窟ノートをさらわれた時に落としてしまいます。羅針盤といい、リコはやたらと物を落としますねぇ。物語上、何か意味があるのでしょうか。何かの象徴というか。なんか、ありそうな気がします。
そして、レグがやっつけた鳥を調理して食べるのですが(リコはサバイバルな料理がやたら上手い)、さっきまで人を食っていた鳥の肉ということでレグは食べるのをためらいます。
しかし、リコは街に住んでいた時も深界から持ち帰った動物の肉を日常的に食べており、その動物は当然人間を食っています。
そうやって食われた人は、その動物の糧となり、その動物を街の人が食うことによって、その食われた人は街の人たちのエネルギーになっている。それは確かに自然の摂理であり、人間の、動物としての、本来の原始的な形がそのリコの、ひいてはこの世界の住人の考え方にはあるように思います。
言ってみれば、それだけギリギリの生活なのかもしれませんが、「本来の生活」と言えなくもないと思います。
そして、リコのそういった思想に「強さ」を感じてしまます。
サバイバルな料理に長け、生物としての人の強さを自然に身につけているリコに、それまで感じなかったカッコ良さを感じてしまうのです。
そして二人は第二層の基地に辿り着くのですが、その前の逆さ森で、寒さを感じたリコにレグは自分のマントを貸します(イケメン)。その際、ヘルメットの液晶(だと思う)が光り、文字が浮かぶのです。
リコには読めない文字だったのですが、また謎が一つ増えた形になりました。なんかちょっと、オーバーテクノロジー気味ですね。未来か宇宙か。そんな感じがするような気がします。
そして基地に辿り着いた二人なのですが、基地からはゴンドラが降りてきません。その基地内部には、例の、ハボさんが話していた白笛の男(だと思う)と助手らしき可愛い女の子がいました。
そして白笛はこんなことをつぶやくんですねー。
「あのガキ、まだ生きていたか」
非常に捨て置けないセリフです。それは、レグに対してのものなのか、リコに対してのものなのか。
第6話
冒頭のナレーション(坂本真綾)で、この世の闇で一番深い闇は人の闇だ、みたいなことを言っていたが、初めはそれはゲートキーパーの白笛(女だったw ちなみに2メートル超)だと思っていたんです。
やたらリコに辛く当たるし、非常に感じが悪いし、何よりなんこう、暗い感じというか、闇がある感じなんですね。
でも、よくよく考えたら、赤笛が第二層にいることを鑑み、臨時で青笛を貸してくれたり、住居や食料を提供したり、行動だけ見ると、やさしい。
そして、一人になるとリコから奪ったライザ(リコの母親の名)の笛を見つめ、何やら思い出に耽っている様子。相当、彼女にしてもライザには思い入れがあるらしい。
更にリコに、おまえの母親はもういない、というようなことを告げるけど、なんだか嘘っぽい。リコに危険な深層に行って欲しくないのではないか、と勘繰ってしまいます。
更に、第二層のゲートで働いている女の子と思しき子(マルルク)は、実は多分男の子疑惑が浮上。つまり、前回観た時のオーゼン(2メートル超の名)とマルルクの性別の認識は丁度逆だったわけですw 両方とも間違ってしまいましたw
そして、冒頭のナレーションはこの子のことを言っているのではないか、と思いました。
人と隔絶されたところにいると闇は更に深くなる、とナレーションにありました。それはオーゼンにも当てはまるけど、マルルクにはもっと当てはまるような気がします。
オーゼンは、その職種上、シーカーキャンプだけに留まっているわけではないと思いますが、マルルクはずっとシーカーキャンプに留まっているらしいからです。
更に、夜中にリコが見たバケモノじみた生物(だと思う)はこの子と関係しているのではないでしょうか…?
あと、どうでもいいけど、演出的にリコに吐かせすぎだと思うのですが、しかしそのことが、アビスの危険性と、またリコが「生きている」ことを視聴者に感じさせる効果があるように思います。
ただ、リコに寝小便させるのは如何だろうか。しかも、レグの寝床に潜り込んで。