azzurriのショッピングレビュー

僕が買ったもの、観に行った映画・ライヴなど、要は金を払ったものに対して言いたい放題感想を言わせてもらおうというブログです。オチとかはないです。※ネタバレありまくりなので、注意!

「いぬやしき」ネタバレ有り感想。シリアス演技のノリさん最高!

f:id:azzurri10:20201127175059j:plain


以前、ノイタミナ枠で「いぬやしき」というアニメが放送されてたんですけども。

冴えない老人(と言っても定年退職前)が正義のヒーローで、イケメン高校生が悪役というエキセントリックな内容のSFアニメなのですが、これがまためちゃくちゃ面白かったんです。

で、その本放送中に実写映画化のCMが流れまして。それだけでも、ファンとしては嬉しいのですが(まぁ、残念実写版が大量生産されている現状があるとはいえ、実写化=人気あるということなので)、それだけに留まらず、なんとなんと、主役が木梨憲武というではありませんか!

これは本当にびっくり&嬉しい! まさにフェスティバル&カーニバルです!

 www.youtube.com

とんねるず世代

一番面白いと思う芸人は誰かと問われるならば、それは色々いすぎてちょっと難しいのですが、一番好きな芸人は誰かと問われたならば、それはとんねるずです。

もう、ホント、夕ニャン世代ですからね。そういった意味ではとんねるず直撃世代です。

昔はとんねるずは本当にスターで、普通にゴールデンで連ドラの主役を張って、普通にヒットチャートの上位にいましたからね。

しかも、Hジャングルwith Tみたいな突発的な企画モノじゃなくて、普通にアーティストとしてコンスタントにシングルやアルバム出して、という流れでです(ダウンタウンで言うと、GEISHA GIRLSはCD買いました。その話はまた後日)。

そして、看板番組では視聴率30%とかいうお化けみたいな数字叩き出すし。

そんな芸人、とんねるずだけですよ。

というより、「芸人」ってイメージではないんですね。それとは一線を画する「タレント」「スタア」って感じ。アイドルですらある。二人とも背が高くてカッコいいし(石橋182、木梨178)。

最近は事務所の力関係や、色々とリテラシーが煩くなった世間の風潮で、めっきりテレビで見かけなくなってしまいまして、非常に寂しいです。

しかし、最近はタカさんがYouTubeで活躍していますね(あっという間に登録者100万人行ってました)。ノリさんは森山直太朗が作った歌を歌ってて、相変わらず歌上手かったです。活躍の場があることはファンとしては嬉しい限りです。

ノリさん最高!

というわけで、映画「いぬやしき」を観に行ったのですが、アニメが面白かった、というのもあるのですが、それよりはノリタケが主演という要素が大きかったです。

で、そのノリタケの演技はどうだったかというと、これがやはり良かった! ここらへんは、さすがにゴールデンのドラマの主役を何度も勤めただけのことはある、といったところでしょうか。

多分、自身初の老け役への挑戦なのに、その哀愁がなんとも言えなく味があって、当たり前なんですけど、おふざけ一切なし! もう、ホント役に徹していた感じで、実存感がすごくあった。木梨憲武の演技力の高さを改めて知らしめた形になったと思います。ノリさん、こういうシリアスな演技もできるので、もっともっと映画に出て欲しいです。

しかも、宇宙人によって機械に改造された、という設定なので、空を飛んだりして、体を張る役なので、運動神経の良いノリさんにはぴったりの役なんです。

敵役の佐藤健に相対した時、ノリタケの方がデカいというのもまた良い点で、なんとなく強そうな、頼りになりそうな感じを出せる。

演技陣は他にも、力のある役者ばかりが出演していたので、一つ一つのシーンはとても良くて、むしろ画面自体にはアニメよりも気持ちが入っていたように感じました。

ちなみにアニメ版では犬屋敷壱郎の声をあてたのは小日向文世! こちらもまたイメージに合っていて、とても良かったですね。こういう作風なので、変にアニメアニメした「作られた声」じゃなかったのが却って良かったと思います。それに彼は芝居も上手いし。実写版主役が小日向文世でも良かったと思います。

また、獅子神の親友・チョッコーをアニメで声をあてていた本郷奏多が実写版でも同じ役を演じていたのは胸熱でしたね。こちらもイメージにピッタリでハマっていたと思います。

更に、主題歌もアニメに引き続きMan with a Missionが担当。こちらもやはりカッコ良かったです。作品のイメージにも合っていますし(←ここ重要)。

残念な日本映画的実写化

しかしながら、じゃあ映画としてはどうかというと…、割と残念実写化の部類に入るのではないかと(^^;;

脚本や所々大事なところで、アニメとはストーリーが変更されていました。

結果良ければいいのですが、残念ながら作品としては悪い意味で日本映画的な予定調和的なオチに落ち着いてしまったように思います。

尺や予算の問題で仕方のない面もあったかもしれないのですが…。

特に残念だったのは、壱郎が徐々に家族との絆を深めていく描写がなく、ひたすら家族から疎まれ続けていた点ですね。あれではクライマックスで娘を助けるところに今一つ感情移入できません。

そして壱郎の娘・マリとチョッコーの関係性も大事だったのですが、そこも描かれていませんでした。この二人の関係性も、娘と父親の関係にとっては重要な要素だと思うからです。

とはいえ、好きなアニメの実写化を、ノリタケ主演で観ることができたのは良かったし、映画としても、色々腑に落ちない点もあるけど、まぁ全体的には楽しめたと思います。