azzurriのショッピングレビュー

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僕が買ったもの、観に行った映画・ライヴなど、要は金を払ったものに対して言いたい放題感想を言わせてもらおうというブログです。オチとかはないです。※ネタバレありまくりなので、注意!

詠舞台 蟲師は立ち見の方が勝ち組!!

詠み舞台蟲師

『詠舞台 蟲師』を観てきました! 蟲師十年ぶりのTVシリーズも嬉しかったのですが、そのCM中になんと舞台があるというお知らせ。これは行かねば、と思い、行ってきました。五月には映画も公開されるし、去年から今年にかけての蟲師復活の流れは凄まじいものがあります! やっぱ素晴らしい作品は時が経っても評価されるものなんですね。ちなみに僕が一番好きなTVアニメシリーズですっ!


しかし、チケットを取り忘れてて(←行く気あんのか?)、直前になってチケット買いに行ったんですけど、当然のようにほとんど売り切れてて(^^;; で、まだ席が残ってる公演もあったんですけど、すごく後ろの方だし、残念ながらそれほど魅力を感じる演目でもない。今回の演目の中で観たかったのは何と言っても「雨が降る、虹がたつ」と「緑の座」でした。で、よくよくチケットぴあの人に聞いたら、立ち見ならまだ全然余裕、ということでした。事前に友達から席が平面で後ろの方は観にくい、という情報を仕入れていたこともあり、じゃ、立ち見の方がいいか、ということで立ち見のチケットを買いました。そしたらなんと整理番号1番。こういう整理券では生まれて初めての1番です。うーん、立ち見人気ねぇなー、とも思いましたが、これが後々功を奏するのです


僕が買った日の演目はもちろん「雨が降る~」、それから「一夜橋」。会場に行ったら、立ち見の位置に通されました。座席のお客さんを尻目にずーっと前の方に通され、大体真ん中くらいの位置! うわー近ぇなー! これは得をした、と思いましたねー。なんせ座席よりも800円も安いですからね(笑) しかし立ち見のお客さんはなんと僕一人! いや、ひょっとしたら最後方の立見席にはいたかもしれませんが、両サイドの立ち見は僕以外誰もいません。若干の気恥ずかしさを感じつつ、(なんせ一人だけ立ってるわけですから)舞台が幕を開けます。


今回の舞台はギンコが淡幽に語る話、という作りとなっていて、基本的には薄いスクリーンの後ろで声優が台本を読み、そのスクリーンに時折映像が流れるという趣向。映像と役者がシンクロするようなシーンも見られました。


先ずはお馴染みの『あの』オープニングナレーションからはじまりました! 土井美加さんの怪しくも迫力のある声を生で聴けるとは! いきなり引き込まれてしまいます。そしてギンコ役の中野裕斗さんが上手から現れ、あのちょっと鼻にかかった美声を聴かせてくれます! この声を生で聴きたかった! 中野さんの声、本当に好きなんです! ギンコのイメージにぴったり。それに中野さん、スゲエかっこよかったです!


そんな感じで声、映像、世界観に酔いしれつつ舞台は進んでいったのですが、結構役者の方が座る演出が多く、後ろの人はやっぱり見にくかったかもしれませんね。でも僕は、ほら、立ち見ですから(笑) めっちゃくちゃ見やすかったです。


そうこうするうち、役者さんが舞台そでに引っこんだ後、俺の目の前のドアが開いて、中から中野さんと虹郎役の人が出てきたのです! そしてその場で演技を始めるじゃありませんか! ぬあー! 何だこれは?! もはや最前列とかじゃねぇ! 同じ舞台に立ってるレベルだ! なんせほら、こっちも立ってるじゃないですか? だから全く同じ目線で中野さんの演技が見れたわけですよ! もう、ホント目の前! すぐそこ! あんなに間近でプロの役者さんの演技見たの初めて。いやー、なんつーか、迫力あったっていうか、目つき鋭かったですね。戦ってる、って感じ。やはり舞台は役者さんの戦場なんですね。しかしまさか、中野裕斗さんのギンコをあんな間近で観れるとはねー…。ホンット、立ち見で良かった! ぴあの人、ありがとー!これに味を占め、千秋楽も立ち見チケット買って観にいきました(^^) 今度の演目はもちろん「緑の座」と「花惑い」でした。


舞台の方はですねー、「雨が降る~」は期待通りの演出でした。実は今回、虹蛇が大スクリーンにドワーッ!と下から上へ登るのを見たくて観に行ったんです。まぁ、正直、思ったほどではなかったんですけど、それでも期待通りだったので、行って良かったです。「緑の座」はアニメ版第一話にして一番好きな作品かもしれません。文字や絵が紙から飛び出し、生命を得るっていうのは何とも夢があります。それと、エウレカ以来三瓶さんが大好きなので、この回のポイントは三瓶さんの生声を聴く、ということもありました。それにしても、三瓶さん可愛かった。「花惑い」は話自体はすごく怖い話なのですが、「雨が降る~」同様アニメの映像が綺麗で期待していました。残念ながら短い時間でしたが、蟲が古木に桜の花のように現れるシーンはやはり綺麗でした。そして舞台の翌日、ホントに桜が咲いていたんですねー。


今回は一日に二つのエピソードが演じられたのですが、夢のある話と、ホラー系の話の抱き合わせが多く、蟲師の二つの魅力を見せようとしたのかな、と思います。また、ひょっとしたら演出的には物足りない人も少なくないかもしれませんが、蟲師は力のある声優さん使ってるので、声で魅せたな、って思います。基本的には公開アフレコや朗読劇だと思うので、そう思うとかなり派手な舞台だと思います。