「笑う大天使 」を観に行ってきました。昔友達に川原泉 の漫画を借りて、それがすごく良くて、いっぺんでファンになってしまいました。もちろん、借りた漫画の中に「笑う大天使」もあって、すごく良くて、だから映画も楽しみにしていました。で、観たんですけど…。う~ん、スッゲエ微妙!
割に原作通りに作ってあるんですけど、何か違う。エピソードはもちろん、台詞もほとんど原作を踏襲したものになってるはずなんですけど、役者が下手なのか、監督の力不足なのか、なんか、原作とは違うんですよねー。原作の方はほんわかした中に笑って泣けてグッとくる、というような感じなんですけどね。映画にはほとんどないですね。ただ悪ふざけしてるだけ、っていうような印象かなー。映画の方も最後はグッときたんですけどね…。
あと、作り方としては、CGの使い方が間違ってると思う。今やCGを使わない映画はないし、もはやそれ抜きで映画を作る方が難しい面もあると思うけど、ちょっと使いすぎ。ダミアンっていう犬が出てくるんですけど、全部CG。これは僕的にはなし。本物の犬を使うと時間もお金もかかるのはわかるけど、やはり生きた犬を使って欲しかった。それに、クライマックスのお嬢様救出のシーンで、文緒が巨大化する場面なんて文緒をCGで描いてやがる。役者が演じなくてどうすんの? あと、船の上でのアクションシーンもいらない。下手なアクション描く時間があったらもっと描くことあるだろ! それからなぜ文緒が関西弁? なんでも関西弁使えばいいってもんじゃない! そういう細かいところも不満でした。でも、そういうとこがあったとしても、やはりやりようによっては原作の雰囲気を出すことは可能だったと思うんですけどね。やはり監督とか役者の問題なのかな。
まぁ、そんな感じで不満感の方が大きいのですが、いいとこもやっぱりあって、先ず場が良かった。映画は旅であり覗きであると思ってるのですが、これはなかなかいいロケーションだったと思います。長崎のハウステンボスとCG使って桜蘭高校 ばりの金持ち高校を現出したのはとてもよかったと思います。あと、音楽が良かった。オープニングは良かったですね。ハリー・ポッターをパクッてましたが、音楽とのシンクロの仕方も良くて、なかなか期待させるものでした。それだけに残念…。それから、女の子がかわいかった。男子はそれだけでも楽しめるかもしれませんね。でも、それを思うと、この映画って少女漫画原作なのに、女の子が観ても面白いのかな?