新海誠 最新作「秒速5センチメートル 」を観に行ったんですけど、いやぁ~、すっげえ切ねぇ!
ちなみに秒速5センチメートルとは桜の花びらが落ちるスピードのことだそう。それもまた何か切ない。
でも、桜吹雪は5cm/secなんだろうか? もっとありそうだけど。ちょっと疑問。
予告編
女は強く、男は弱い
最初はえっらい爽やかな、甘酸っぱい話が展開していくんだけど、段々重い展開になっていくというね。これは前作の「雲の向こう、約束の場所 」にも通じるような大まかな話の流れのような気がします。
「雲の向こう~」と通じていると言えば、好きな人の影を追って探し続ける、というモチーフも似ていると思います。この物語ではタカキという主人公が初恋の女の子への思いをずっと引きずってるんですけど、それって心情的には「探してる」ような気がする。だから似ているのだと思います。
ただ、そんな風にタカキの方は引きずってるんだけど、元カノのアカリの方は別の人と結婚する前に昔の手紙を見るまではすっかり忘れていたような印象があって、それを思うとやっぱり女は強ぇなーと思ってしまいます(^^;;
高く真っ直ぐに伸びるもの
あと、種子島のロケットを打ち上げる時のジェット雲(で、いいんだと思う)が「雲の向こう~」のUNIONの白い塔に似てると思いました。
当日、新海監督のティーチインとサイン会があったので監督本人に直接聞いたのですが、絵を描いてる時に「似てる」と思ったらしい。
たまたまということらしいのですが、高く真っ直ぐに伸びるものには憧れを抱くことはあると仰られていました。無意識的に出てしまったのではないでしょうか。
ところで新海監督はとても物腰の柔らかい優しそうな方でした。汗だくになりながら一人一人と丁寧に会話をし、サインをしている姿は本当にすごいなぁと、思いましたね。
ファンを本当に大事に思っているというか。熱い人なんだなぁと、思いますね。
すれちがいの物語
で、総じてこの物語は「すれちがい」の物語であると思います。
一話でタカキとアカリのすれちがいの火種があり、二話ではカナエとタカキがすれ違う。そして三話ではタカキとアカリに加えて、タカキと眼鏡のOL(名前忘れた)のすれちがい。
実際、多くの場合男と女って、すれ違いなのかもしれません。最近特にそう思います。だからやはり現実を突きつけられる感じですね。
でもそれで良かったと思う。結論的にはひょっとしたらアンハッピーエンドかもしれないけど、おざなりなハッピーエンドにするよりも、より心に残る作品になったと思います。
なぜならちゃんと現実を見ていると思うから。現実を生きる人に対するエールのように思える。誠意を感じるというか。
ちなみに新海監督によれば、二人がうまくいかなかったのは二人共、引っ越した先のその土地で生きることを決めたから、だそう。
やはり人間「土地」で生きる、ということなのかもしれません。「蟲師 」でも「その土地と共に生きる」というのが裏のテーマになっているような気がするし。これからの時代、「土地」というのが大きな意味を持つようになるのかもしれません。もちろん不動産とかそんなケチくさいことではなくて。
あと監督は「いつまでも初恋に引きずられるのは良くない」とも言ってました。そういった意味では非常に「前向きな」ストーリーだと思います。
one more time, one more chance
それから、主題歌の山崎まさよし 「one more time, one more chance 」は僕の中では「月とキャベツ 」の主題歌なんですけど、「想いを寄せる人を探し続ける」という新海監督のテーマに合ってると思うし、何より大名曲なので、すごく良かったと思います。
でも、「桜木町」はこの作品には違うよな、と思いました(^^;;
それで、この映画観た時、僕自身もすれ違いというか、すごく辛い状況で、非常に自分と重ね合わせてしまいましたね。
つーか今でも引きずってるんですけどね。
そういった意味ではせっかくこの映画観たのに、さっき言った新海監督の「いつまでも引きずられるのは良くない」ということが全く生かされてないですね(^^;;
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