「Genius Party Beyond」を観てきましたー。気鋭のアニメ作家5人による短編オムニバス作品です。いやー、やっぱカッコ良かったッスねー。
まぁ、短編なので内容的にはそんなに深い、というものではないんですけど、前田真宏の作品は生命誕生のダイナミズムというか、そういうものを描いていて、良かったですね。それから音楽がね、やけにいいなーと思って。すごくスケール感もでかいし、オリンピックの開会式でも使えそうな感じで。最近の若い音楽家なのかなーって思ってたらパンフレット見てびっくりした。伊福部昭! 何つーか、音楽に若さを感じる。いや、若い時に作った曲かもしれないけど、古さを感じないというか。やはりいいものは時代を超越するんだなー。
それから今回一番楽しみにしていたのが田中達之! 以前、画集を本屋で立ち読みしたらすごく良かったので買ってきたんですけど、今回その田中達之の作品が映像で観れるという! ひょっとしたら初めてのオリジナルアニメーションかもしれません。この人の描き出す世界観はすごいです! 近未来のようなノスタルジックなような世界観。鉄、コンクリート、配線、そしてそれらに書かれている怪しげな漢字、ロボット、機械人形というか。それらのものがちょっと汚れてて。生活感のある汚れというか。妙な生々しさがあるんですよねー。それが今回アニメになって動いて。この作品には音楽がなかったのも良かったですね。
あとやっぱり森本晃司も良かったですね。ケン・イシイの「EXTRA」のPV作った人なんですけど、やっぱカッコ良かったですね。この人の世界観も田中達之と通じるものがあるかもしれません。ただ、この人のはもっと日常性、現代という時代とリンクしてる感じがありますね。内容的にはもうひとつよくわからなかったのですが(^^;;、絵の説得力で魅せましたねー。
それぞれの持ち時間が短かったり、スターが一同に会したりして、音楽フェスのアニメ版的な印象もありますね。この企画自体、去年もやったらしいのですが、また是非、来年もやって欲しいですね。