すーっと気になっていて、買おう買おうと思って、遂に買ってきました。KEANEです。今回はファーストアルバムの“HOPES AND FEARS”を買ってきたんですが、一年以上経つかなぁ、欲しいと思ってから。FM局で流れてて、ピアノ主体のアレンジで綺麗な曲だなぁということで、すごい注目してたんですけど。
で、聴いてみて、やっぱり綺麗な曲ばかりでした。攻撃性はほぼ、ないですね。割にアップテンポな曲でも、他のアーティストの曲ならかなりまろやかな曲の部類に入ると思います。で、意外にもメロディラインはそれ程わかりやすいものではないという印象です。おそらく歌詞から最初に作っているのではないでしょうか。そんな印象のあるメロディが多かったです。メロディ、というよりは音色、アレンジなど楽曲全てで作る雰囲気が綺麗なのだと思います。特に音色の作り方はかなりこだわっているのではないかと。アナログっぽいシンセの音色なんてホント曲にばっちりハマッてる感じがして、派手さはないもののよく練られているなぁと思いました。あとピアノも一台だけじゃなく、何台か重ねて録ってるみたいですね。
あと、なんつっても声が綺麗ですね。デビシルのようなノド声でいて泣き声っていうか、かなり独特な声質だと思います。で、この声がまたピアノの音色に合ってるんだ。この声とピアノの絡み。これがこのバンドの生命線だと思います。
で、ピアノなんですけど、これまた意外にもメロディアスなフレーズを弾く、というよりは割に単純なパターンの繰り返し、という印象を受けました。例えばコードを八分で連打し続けたりとか。やはりボーカルの声がすごくいいですから、それを邪魔しないようにシンプルに弾いてるのかもしれません。それでいて聴く者に強い印象を与えるのはピアノという楽器の響きを大切にしているのかもしれません。あと、2曲目の“Bend and Break”という曲のピアノリフはすごくカッコいいです。
そんな感じで、もうちょっと荒っぽい曲があってもいいかなぁ、なんて思うのですが、でもやっぱりいいアルバムだったので、次のアルバムも買おうかなぁ、なんて思ってます。