azzurriのショッピングレビュー

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僕が買ったもの、観に行った映画・ライヴなど、要は金を払ったものに対して言いたい放題感想を言わせてもらおうというブログです。オチとかはないです。※ネタバレありまくりなので、注意!

World Happiness 2017はのんちゃん祭り?!

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一年で一番楽しみ且つ重要視しているイベント、ワーハピに今年も行ってきましたー! 今回は10周年にして初の葛西臨海公園での開催。ロケーションは海も近くて自然豊かで、割と近くに観覧車も見えるし、最高と言っていいでしょう。しかも天気は晴れ! ワーハピというとどうしても雨のイメージがあって、今回も事前の予報では雨だったのですが、まさかの大快晴! 天候にも恵まれましたー(^^)

そんなよく晴れた夏の日に(少々暑すぎたが(^^;;)真っ昼間っからビールやモヒート飲んで、気持ちの良い音楽に酔う。なんだこの多幸感は?!と思ったくらい気持ちの良いフェスでしたねー。

やっぱり今回も思ったのですが、ワーハピってホント良質な音楽作る人が多く出ますねー。逆に正直音楽自体はそれほど良質とまではいかなくても、とてもユーモアに溢れるパフォーマンスを観せてくれる人も多いです。

よく考えたら、質の高さとユーモアというのはキュレーターである高橋幸宏が音楽を作る上で、若い頃からとても重視していた要素でしたね。そこは人選にもちゃんと反映されてて、さすがブレないユキヒロイズムという感じです。

で、初めての葛西臨海公園でのステージなのですが、えらいイビツ(^^;; 向かって右から左に下がる坂に強引に建てた感じでした。あのアンバランスな感じはMLBの球場みたい(笑) フェンウェイパークとか(^^;; でも、左右対称にこだわるのはひょっとしたら日本人だけなんでしょうか? よく考えたら別に音楽が楽しめれば整然とした作りになってなくても問題ないような気がしてきました。

それからステージから客席後方に向かって下る坂になってもいたので、ステージがえらい高いところにあったんですね。でもすごく高いところにあるから、人の頭が邪魔にならないので却って観やすかったです。

そんな感じで随分無理矢理な感じで会場作ってたのですが、おそらく他に良い場所がなかったからかもしれません。良い場所、というのはこのフェスのコンセプトに合致しているか?ということです。今回から共同キュレーターとなったいとうせいこうが言っていたのですが、ワーハピの特徴のひとつに「都心からのアクセスが極めて良い自然を感じる会場」というのがあります。確かに前回までの新木場もそうでした(今回の会場の隣駅w)。それを思うと、前回までの場所にも近い上、「自然を感じる」という点では前回以上でしたので、とても良い会場だったと思います。さっき言った多幸感ということも、自然を感じられた、ということも大きな要素だったように思います。

そして今回個人的に特に気になったアーティストはコトリンゴ、宮内優里、Nulbarich、Glim Spanky、くるり、あとやっぱり高橋幸宏バンド! しかし、何と言っても一番存在感を放っていたのは特別ゲストののんちゃんでした。

この人の出演は今回のフェスの一つのハイライトでしたねー。生で見たのんちゃんはホントに可愛くてびっくりした。本当に天使だと思いました。白い、フワッとした衣装も似合っていて、とても綺麗でした。曲は「悲しくてやりきれない」。あの名作「この世界の片隅に」の主題歌。歌はお義理にも上手いとは言えなかったけど、すずさん役の人が歌うことに意味があるし、懸命さ、気持ちは伝わったと思うし、それにやはり良い曲でした。あと、ファルセット気味ののんちゃんの声はこれまたファルセットが魅力のコトリンゴの声と案外合っていましたね。

そして最後の高橋幸宏バンドでも一曲、「タイムマシーンにお願い」をギターをかき鳴らしつつ熱唱! やっぱり歌は上手くはなかったけど(^^;;なんかパンク。逆に面白かったです。それにギターを弾く姿がとてもカッコ良かった。だから、これは将来上手くなってしまうかもしれませんよ。ギターは顔で弾くって言いますからね。

ただ、最後にMETAFIVEが登場して、いとうせいこうも出てきて「東京ブロンクス」がラストの曲となって、というのはとても良かったんですけど、正直、大トリがこれかあ、という気持ちはありました。やはり最後はMETAFIVEの曲が聴きたかったなぁ。

思うに、今までのワーハピはYMO、METAFIVEと、スーパーバンドがトリを務め、そしてその求心力は凄まじかったんです。でも、やはり高橋幸宏だけだとフェス全体を引っ張るには少し足りない。他のお二方でもそうかもしれない。そこはちょっと残念だった。思い返してみると、今回一番求心力があってカリスマ性もあったのはスペシャルゲストののんちゃんだったように思う。それはのんちゃんが出てきた時の会場の雰囲気が雄弁に物語ってたと思います。それを思うと、のんちゃんの出演はワーハピにとって、最大のハイライトであり、救いですらあったように思います。逆に改めて、のんちゃんの持ってるものに思いが至りました。