azzurriのショッピングレビュー

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僕が買ったもの、観に行った映画・ライヴなど、要は金を払ったものに対して言いたい放題感想を言わせてもらおうというブログです。オチとかはないです。※ネタバレありまくりなので、注意!

乱歩映画はやっぱり実相寺昭雄だ!!

実相寺昭雄は良かった


実相寺昭雄江戸川乱歩映画が好きです。僕が観た実相寺監督の乱歩作品は「屋根裏の散歩者」と「D坂の殺人事件」でした。二作品とも「これぞまさに乱歩映画」と呼ぶべきものでした。原作に大胆に脚色を加え、それでいて、原作の世界をよく表現しているというか。特に「D坂の殺人事件」は「D坂…」に加え、「心理試験」もミックスした作りになっていました。光、陰、構図など映像全てで乱歩の世界を表現していたと思います。そう、実相寺昭雄は乱歩の原作を映画で「再現」するのではなく、乱歩の世界を「表現」しているのだと思います。そういった意味では、乱歩作品の「映画化」ではなく「映画で表現したカヴァー」と言った方がいいかもしれません。


で、今回は「乱歩地獄」という四つの作品からなるオムニバスなのですが、その一つを実相寺昭雄が作っていました。実相寺昭雄は「鏡地獄」を担当(選んだのかな?)。鏡が並ぶ海岸、斜めにして不安感を煽る構図、光と陰、そして音楽。まさに実相寺ワールド炸裂! また、作中で使われるテロップが反転してて、これは「鏡」を意識したものだと思うんですけど、これもまた流石と思わせる演出でした。同じ文字でも、左右反転させると全然印象が違ってしまう。見慣れた文字が読みにくい。これも観ている者の不安感を呼び覚ますように思います。また、背景というか、セットも大胆で、ほとんどの場面で鏡がズラッと並んでいます。まず、見た目の良さもありますし、鏡によって役者の動きが幾つもの角度から見える、また、鏡を複雑に配置することによって、役者の位置関係が曖昧に見えてくる、一種騙し絵のようにも見えました。とにかく、実相寺昭雄の映像は不安にさせるんです。観ている者に安定させないというか。そこも魅力の一つだと思います。今回もまた原作の「鏡地獄」に大胆な脚色を加えていました。主人公は鏡職人の美男の青年、という役どころになっていました。これを演じたのが成宮寛貴。この人がすごく良くて、まさかこんなにいいとは思わなかったなー。実相寺昭雄もかなり気に入っているみたいです。今後の作品でもコラボレートがあるかもしれません。


あとの三作品についてなのですが、僕的にはちょっと…という感じでした。なんか、スプラッターがすぎるというか、一昔前だったら、絶対に公開はされてなかったんじゃないかなぁ。あまりにも生々しく残虐な映像には疑問を感じてしまいます。実相寺昭雄作品はそういうシーンは伏せていたと思います。


今回のオムニバスは実相寺作品は良かったと思います。やはり実相寺の乱歩映画は違う!