毎年恒例のWorld Happinessに行ってきましたーッ! いやー、今年は降られましたねー。毎年「降りそうで降らない(ちらほらとは降った)」のがワーハピなのですが、今年遂に降ってしまいました。前半戦はピーカンで、それもまた辛かったのですが、昼食を買いに行ってる時に降られました(^^;; しかもごっついやつ。それからも、小降りではあったものの雨は止まず、今年は天候的には恵まれなかったですね~。
そんなワーハピなのですが、今年も印象に残ったアーティストの感想をサクッと書きます。ちなみにワーハピもひとりで行きました(^^;; 僕の趣味は特殊ですからね。どうしてもひとりになってしまいます…。
先ずは宮沢和史 as GANGA ZUMBA。以前ワーハピで観た時すごく良くて、今年も楽しみにしていたのですが、遅刻した…(^^;; このバンドを2バンド目に持ってくるのは間違いだろォ~! この日イチ、ニを争うくらい盛り上がる曲演るバンドじゃないか。そんなわけで(まぁ、ほぼ自分が悪いのですが(^^;;)途中からになってしまったのですが、やはりいいですね~。基本的にはワールドミュージックだと思うのですが、それをノリが良く、わかりやすいポップスに昇華してるのが素晴らしい。これはThe Boomでもやっている宮沢和史のスタイルではあるのだが、メンバーに名を連ねている高野寛の存在も大きいのではないかと勘ぐっています。やはり彼のポップセンスは素晴らしいですからね。
その次はコトリンゴ。グッズとか買いたいなー、とか思ってBブロックを離れ、ウロウロしだしたのですが、グッズ漁りを急遽中止にするくらい、彼女の音楽は面白かったです。基本的にはピアノパンクだと思います。全体的な雰囲気や歌声とはかなりギャップがあります。めちゃカッコいい。ピアノが上手いだけでなく、いい意味で乱暴。さすが教授の秘蔵っ子です。やはりピアノは打楽器ですね。
次はFennesz + Sakamoto。とりあへず教授なので観ましたが、最初は予想通りつまらなかったです(^^;; まぁ、より正確に言うならライヴ、特にフェスで演る音楽ではないなと、CDとかで家で聴く音楽だよなぁとか思って聴いてました。しかし、待てよ。だったら家で聴く感じで聴けばいいのでは? 陣取った場所はPAのすぐ近くで音はむしろ最高。立ち上がってステージを見るのをやめ、配られたシートの上に座ってリラックスして聴いてみました。するとこれがなかなかハマる! しかも会場は自然豊かな夢の島公園陸上競技場。束の間癒された感じですね~。やはり立って騒ぐだけがフェスじゃないッスね。フェスの楽しみ方は千差万別、いつでもフリースタイルです。
で、その次は高野寛。一昨年も高野寛単独で出演したのですが、個人的には毎年単独で出て欲しいです。いきなり「ベステンダンク」からはじまり、会場(特にオレ)は盛り上がります。そして「ワーハピで盛り上がることを考えて作った」というニューアルバムからのカバー曲「君に胸キュン。」! ちょっとコードを変えてて、しかも曲の雰囲気にも合ってる。さすがはYMOマニアの高野寛。しかし、この人のポップセンスの良さはホントにすごい。それに歌うまいですねぇ~。いい声してるだけじゃなく、歌そのものが上手いように思います。
そしてスチャダラパー。前回出演した時はあまりにもタイムリーすぎる「マンモスラッピー」の一言で会場はひっくり返ってしまいました。今回はがっつり反原発ネタで来ました! さすがわスチャダラ! ホント骨太だわこの人ら。しかも「ゴジラ対ヘドラ」の挿入歌「かえせ! 太陽を」をサンプリングしてるあたり、センスの良さと世代を感じてしまいます。
でー、次は星野源さん。普段はSAKEROCKというバンドで活動しているのですが、僕的には「未来講師めぐる」というドラマに出ていた役者としての星野さんが印象深いです。雨が降っていたこともあって、一曲目は飛鳥涼の「はじまりはいつも雨」。基本的にはお洒落フォークだと思うのですが、星野さんの曲は雨に合う曲が多いと思いました。図らずもシチュエーション的にはなかなかハマッていたと思います。
それから次がTHE BEATNIKS。ユキヒロと鈴木慶一のユニット。10年振りに活動再開し、ニューアルバムを作るそうです。昔の曲もやってくれましたが、変てこな曲もある一方、すごくいい曲もありました。この二人っぽいですね(^^;; まぁ、後ろのバンドメンバー的にはほとんどpupaでしたが(^^;; 「LEFT BANK」をすごく期待していたのですが、それはやってくれませんでした。残念。
そしてド肝を抜かれたのが神聖かまってちゃん! これスゲエ。何だこれ?! 女装した奴が助走してきてフェンス乗り越え、ステージに乱入。そいつがギターボーカルだったんだけど、何つーんだろうな…。色々パンクで色々フリーダム。トークもなかなか破壊してて面白い。曲も割にカッコ良かった。ドラムの女の子の風貌が水樹奈々に似ててすごく可愛かったんだけど、かなり激しいドラムを叩いてて、まさにギャップ萌え。持ち時間が終わってもまだやりたそうなギターボーカルのそいつが「これだけは言わせてくれ!」と言った一言が「またぐなよ」。会場はズルッズルに滑っていたが、俺だけは笑っていた。これは多分、長州が大仁田に言った一言だろう。残念ながらワーハピに来るようなお客さんにはプロレスファンはほぼいなかったようです。それにしても、以前の相対性理論といい、ワーハピは掘り出し物のバンドが出演するフェスですね。
その次がサカナクション! 去年の初登場の時、レギュラーになってくれないかなー、なんて思っていたら今年も参戦! しかも、去年はサイドの小さいステージだったのですが、今年はメインの大きいステージに! わずか一年で出世したなぁ~。去年はライディーンのフレーズを演奏したのですが、今年の一曲目はなんと「東風」! なんか音色の感じとか、最近のYMOよりもYMOっぽいなぁ~。しかし、ここのベースとキーボードの女性陣は相変わらずカッコいいですね。神聖かまってちゃんのドラムとコラボしたらさぞやカッコいいバンドになるような気がしますが、いかに?
で、かき氷が食べたいなぁ~、と思い、Bブロックを離れようとしたところ、salyu × salyuが歌い出しました。女性4人のアカペラ。なかなか良かったので、しばらく聴こうと思って聴いていたら、全部聴いてしまいました(^^) salyuのソロプロジェクトで、salyuを中心とした女性4人のボーカルを全面的に押し出した音楽は声のスティーブ・ライヒって印象でした。なかなか凝った曲が多かったなぁ。それでいてポップ。そこらへんはさすがCorneliusプロデュース。
かき氷を食った後はテイ・トウワ。フジロックの時よりは面白かったです。ただ、やはりDJがあの卓の前で何をやっているのかよくわからねぇ(^^;; 教授の「両眼微笑」をかけたのはご愛嬌?(^^;;
そしてそのテイ・トウワの紹介でYMOが登場! 一曲目は環境音楽っぽい曲。多分、フジロックの一曲目と同じ曲。後で調べたらこれが4年ぶりとなる新曲らしい。う~ん、地味(^^;; 二曲目はフジロックと同じ「Fire Cracker」。でもフジロックの時とは違い、Bブロックだったため、めちゃくちゃ盛り上がる、ということはありませんでした。反面、PAのすぐ近くだったこともあり、音は最高。今回はじっくりと音楽を楽しみました。セットリストはフジロックとほぼ同じ。しかし、「Rydeen 79/07」の代わりに「コズミックサーーフィン」からのメドレーで「Absolute Ego Dance」を演奏! 細野さんの沖縄ポップインストの名曲で「Technopolice」「Rydeen」の系統で、僕が大好きな曲です。しかもほぼ原曲のまま演奏してくれました(^^) 「Cue」で一旦終了。アンコールの後は「東風」だったのですが、フジロックのセトリと同じだったので半ば予想通り(^^;; それでも盛り上がって終わったのでした。一応、セトリは以下の通り。
新曲
Fire Cracker
Behind the Mask
City of Lights
京城音楽
灰色の段階
体操
千のナイフ
Cosmic Surfin ~ Absolute Ego Dance
Cue
東風
そんなわけで、天候には恵まれなかったものの、今回のワーハピは特に出演者の粒が揃ったフェスであったようにも思います。しかも、音楽的に「被る」アーティストはほぼなく、一日で幾つもの良質な音楽をライヴで楽しめる、という超贅沢なフェスだったように思います。