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僕が買ったもの、観に行った映画・ライヴなど、要は金を払ったものに対して言いたい放題感想を言わせてもらおうというブログです。オチとかはないです。※ネタバレありまくりなので、注意!

「メイドインアビス」第10~12話ネタバレ有り感想。いやコレとんでもないアニメだ!!


テレビアニメ「メイドインアビス」全話感想。今回は10~12話の感想ということで、いよいよ佳境に入ってきたわけなのですが…。

遂に! 「メイドインアビス」が牙を剥いてきました!

いや、大げさじゃないんですよ! 本当に「牙を剥いてきた」という表現がピッタリなんですよ!

いやー、参った…。

もう、とにかくね、すごいアニメです!

PV

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第10話

俺の友達曰く、「全ての感情を垂れ流す」というその10話です。

マジでビビッた。というか、参った。

物語は、いよいよ危険度が更に増すという第四層に入ったのですが、危険なんてもんじゃなかった。

いきなり、速い、賢い、デカいが揃った、見た目ライオンみたいな不気味なバケモノが襲ってきます。というより、忽然と、気配を消して現れました。

しかもこのライオンバケモノ、上記の三拍子の他に毒まで持ってやがる。その毒の矢がリコの左手を貫通したのだからもうヤバい。この毒で100人以上の探窟家がやられているといいます。

万事休すの二人だが、レグがリコを抱えて上の方へと逃げることに成功。だが、第四層の上昇負荷は死に至るという。しかもそれが極めて惨たらしい。

そしてこのアニメは主人公だからと言って都合良くそれから逃してくれません。この時のリコの描写が極めて酷い。見ててホントに辛くなるくらい。

あまりに辛いので、画面を小さくしようとしたんだけど、仕様上小さくはできないよう。Amazonの余計な気の使い方が仇となってしまった。なるべく画面から遠く離れて見たのでした…。

ここでも、描写が実に丁寧。丁寧な描写をすればいいってもんじゃない、ということを思ってしまいました。

ただ、リコは「動く死体」であるという疑惑があります。しかし、これだけ痛がり、苦しみ、辛い目に遭ってるリコは、とても「死体」なんかには見えない。

「痛みは生きてる証拠だぜ」というとんでもないクサいセリフをギャグ的に吐かせた漫画を以前読んだことがあるのですが、これはガチでそういうことなのでしょうか。

やはり、このアニメは「生きる」ということを徹底的に描こうとしているように思えます。

そんな感じで、もうこれは完全にダメで、最終回を待たずして物語は終わった、と思いきや、EDに出てきたウサギ獣人みたいなのが出てきて助けてくれそうになります。この展開は予想通りではあったのですが、もっと早く来てくれても良かったのではないか。

絶体絶命のピンチに都合良く救世主が現れる展開に難色を示す最近の「自称眼の肥えた」視聴者もいるようですが、しかしそういうシーンって、新キャラをどうやって登場させるか、ということが主眼のように思います。

主人公のピンチを救うことで視聴者の支持、感情移入を得ることができるのではないか、と。今回のシーンもそんな気がします。

それにしても今回は見ていて辛かったです。なんでこんな可愛い絵を見て、こんなに辛い思いをしなきゃならんのだ、という理不尽な思いに駆られ、観終わった後、友達にLINEを送ってしまいました。

その後、楽しいラジオ(PONTSUKA!!)を聴いて、歯を磨いて、気分を落ち着かせました。

第11話

今回はナナチの家でリコの看病をする回、といったところ。

ナナチは「可哀想だから助けた」と、半ば愚弄するような言い回しをしたんですけど、前回、二人を物陰から見ていた時、自分も仲間を心配するようなシーンがカットバックされました。

そして今回、リコが手にした白笛を見たことも描かれていました。色々と事情があったからこそ、他人事とは思えなかったからこそ、助けたのだと思います。

しかしそもそも、「可哀想だから助ける」というのは、実に人道的な、真っ当な理由だと思うのですが、どうでしょう?

その後、ナナチは、リコを助けるための材料をレグに取ってこさせるのですが、その大半が晩御飯の材料だったりしますw 良いように使われるんですねw ナナチ曰く「チョロい」。

しかしそれもまた、ナナチは付きっ切りでリコを看病しているわけだから、やはり理には叶っているように思います。

なんとなく、ナナチは偽善的に見えて、実は偽悪的な感じがします。

また、ナナチは、どうも元は普通に人間だったらしく、どうも探窟家だったのではないか、と予想されます。

そして、割と不気味な生物が同居していたのですが、その生物も元は人間だったそうです。六層から戻ってきたら、人間性を喪失してしまうらしいんですね。そして、そのような姿は知らされることなく、死んだことにされているらしい。

人間性を維持したまま「成れの果て」になったのがナナチらしく、この姿で探窟家に会ったら、何をされるかわからないから、人目にはつかないように気をつけているらしいです。

探窟家の闇らしきものが立ち上がってきたようなエピソードですね。

また、ナナチの家の裏で、レグは過去の記憶らしき幻を見るのです。それはどうも、リコの母親との記憶らしい。

そういえば、リコの母のメモと思しきものの中には、レグらしき人物との交流が記されていました。やはりレグはリコの母親と何らかの関係があるのでしょうか。

また、ナナチの同居人が、ラストに意識を失ったままのリコに近づきます。ひょっとして、リコの母親なのかもしれないし、父親なのかもしれない、と思いました。

また今回、リコの探検にかける思いが極めて強いことが、改めてわかりました。リコという登場人物が、回を追うごとに強く見えてくる。

第12話

前回、ひょっとしたらリコの母親か父親じゃないか疑惑が立ち上がったナナチの連れ、ミーティなのですが、どうやら全然そんなことはなかったようです。

そもそも、リコと同い年くらいらしい。そして、ナナチは命からがらこのミーティを助けたっぽい。そしてその状況は、今回のリコとレグに似ていたのだと思います。だからこそ、ナナチは二人を助けたのでしょう。

また、ミーティには解毒能力があるらしいのです。それでリコは助かったと、ナナチは言います。

また、昏睡したままのリコの上にミーティはずーっと乗っかっている(リコの顔を舐めてヨダレでベトベトにしている…)のですが、どうも精神世界で交流があるっぽい。

夢の中らしい場所で、リコと思しき、これまた割と不気味な風体の女の子は、「窓っぽい目」と相対します。

この目は、おそらくミーティであろうと思われます。両者の目は見つめ合い、最後は目と目が触れてしまいます。

このシーンはなんなのか?

夢の中のリコのあの風体を思うと、やはりリコは「動く死体」なのでしょうか?

そして今回、アビスの呪いの謎が解けてきます。ナナチ曰く、透明な薄い膜のようなものが何重にも連なっているらしく、それがアビスの呪いだというのです。

上から降りてくる分には問題ないのですが、上に行こうとすると負荷がかかり、その負荷を突き抜けた時に一気に負担が襲ってくる。それは、アビスの中心に行くほど強くなる。

だから、ナナチの家もシーカーキャンプも、アビスの中心からは離れたところにあるのです。しかし離れても、弱くなっているだけで、この物質はあるにはある。だから、この島にいる間はこの物質の影響を受け続けているのではないかと思います。

今回、孤児院のキウイが誕生日の日に体調を崩します。この島では誕生日の日に子供が亡くなる事例が多いらしいのです。キウイは海に停泊している医療船で治療を受けることになるのですが、島を離れた途端、ケロッと治ってしまいました。

多分これは、あの「アビスの呪い」と呼ばれる「物質」(?)の影響から逃れたからだと思います。

一方、レグはナナチの指示を仰ぎつつ、あの巨大毒ライオンを撃退することに成功。その際黒笛のおっさんを助けるのですが、そのおっさんに言伝を依頼します。それは、自分たちは旅を続けていることを孤児院に伝えて欲しい、というものでした。

そしてラスト、ナナチから衝撃の一言が。レグの火葬砲でミーティを殺してほしい、と言うのです。安楽死ということなのでしょうか…。ホントにとんでもないアニメだ。

 

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