「SEX 」読んだ! うぉー! 長かった! いや、全部で7巻だから、さほど長くはないんだけど、待った時間が長かった! 何年くれーだ? 15、6年くらいかな? 待ったことも忘れたくらい長かった。
このマンガは「To-y 」でも有名な上條淳士が書いたんですけど、諸事情があったらしく、単行本化が途中で止まっちゃったんですね。僕はヤンサン 連載当時から好きだったので、すごく単行本が欲しくて、その当時出た単行本ももちろん買ったんですけど、2巻が出て以降はずーっと単行本出なかったんです。それが去年の春頃ですかね、装いも新たに月一で全七巻発売されることになったんです。
それでまぁ、全巻読んだんですけど、やっぱ、カッコいいっスねー! このマンガの魅力は色々あると思うのですが、やっぱり何と言ってもスタイリッシュな作画じゃないですかね。「To-y」の時もカッコいいなーと思って見てたのですが、この「SEX」は更に洗練された感じだと思います。ホント、人物から背景からカッコいい。すごく絵が綺麗なんですよね。また、絵だけじゃなく、登場人物の生活スタイルもすごくカッコいい。本当にこいつら高校生か?って思う反面、ナツとカホの感じとか、やっぱり高校生っぽかったり、そこがまたいい。
ストーリーの方は全ての謎が完全に解明されるわけじゃないんですけど、それはあえて全てを語らない感じで、行間を読ませて断言しない感じだったので、そこがまたいいと思います。全てわからせること程興ざめなことはないですからね。また、上條淳士ならではの時折挿入される小っちゃいギャグもまたいい感じでした。
まぁ、今回、新たに単行本化されるにあたって、微妙~に修正も加えられていたみたいです。以前出た単行本と比べると、「ファミコン」のところが「プレステ」と書き換えられていたところは時代を感じました。また、前回の単行本では時折カラーになっていて、それがすごく効果的だったのですが、今回の単行本は前編モノクロでした。そこはちょっと残念だったんですけど、でも、今回は巻末に色んなゲストの作家が書いてて、それがなかなか良かったですね。
そんなわけで、今見ても全然カッコいいですね。すごいスタイリッシュで、ホント、カッコいいと思います。色んな意味で時代のかなり先を行っていたように思います。