azzurriのショッピングレビュー

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僕が買ったもの、観に行った映画・ライヴなど、要は金を払ったものに対して言いたい放題感想を言わせてもらおうというブログです。オチとかはないです。※ネタバレありまくりなので、注意!

「エクス・マキナ」ネタバレ有り感想。帝国側の将軍は反乱軍のエースパイロットの部下!?

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「アバウト・タイム」という映画が好きなんですけども、主役を演じたドーナル・グリーソンがすごく良くてですね。以来、非常に好きな俳優なんですけど、その彼がまた主役をやるということで、観に行ったのが「エクス・マキナ」です。

士郎正宗原作のSFアニメ「EX MACHINA」という同タイトルの映画もありました。その点でも、気になる映画でしたね。

ちなみにエクス・マキナというのはラテン語で「機械仕掛けの」を意味するそうです。タイトルからして非常にSF的な香りがしますね。

そうなんです、この映画は、そのものズバリ、ロボットの映画なんですけども、そのロボットと人間の恋愛を基本的には描いています。ロボット、というかAIといった方がしっくりきますかね。

ジャンルとしてはSFスリラーらしいのですが、非常に綺麗でスタイリッシュな映画でした。

ドーナル・グリーソン、やっぱいいなぁ

というわけで、基本的にはドーナル・グリーソン目当てで行った映画なんですけども、やっぱ良かった!

彼の演技は相変わらず良かったですね、。ナイーブな男の子を演じさせたら右に出るものはいないのではないか、と思ってしまいます。

ひょろっとした体型とか、どこかオドオドした感じとか、この映画でも特にハマッていたと思います。こういう感じの人、あまりハリウッドでは見かけないですからね。

しかし、そんなドーナル・グリーソンですが映画「レヴェナント」では将軍役というのがすごい。全然違う! こちらはものすごく威厳のある役ですからね。もう、髭面の大男。

俺、全然わかんなくて、後でキャスト調べたら、あの「アバウト・タイム」の男の子であるというじゃありませんか。えー!とかびっくりしちゃって。

もう、見た目から演技から全部変えちゃう。個人的には名優と言っていいと思うんですけどね。あぁ、だから主役たくさん演じたり、大作にも多く出演してるのか。

そうそう、スター・ウォーズでも将軍役演じてましたね。なんだか将軍づいてるなぁ。それを思うと、あのナイーブな男の子がねぇ、と勝手に親戚のおじさん的気分に浸れます。

でも、スターウォーズの将軍は割と情けない感じの役でムカつく役どころでもあるんですけどね。でも、その感じがまた上手い。さすがですねぇ。

登場人物で言うと、社長役のオスカー・アイザックスター・ウォーズのポー・ダメロン役を演じてるんですよね! これまたびっくりした。この映画の時は割と太かったんですけど、スター・ウォーズでは渋い大人の男担当でしたもんね。やっぱ向こうの俳優は演じ分けがすごいなぁ。

しかし、よくよく考えたら、この映画では帝国側の将軍が反乱軍のエースパイロットの部下なのですね。そう思って観ると、なんか味わい深いですね。

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ロボットと言えば日本?!

ところで、この映画は全編通して、何となく「日本」を意識して作られたのではないかと思えてしまいます。

山奥の社長の別邸からの景色は、なんとなく日本的な印象を受けるんですよねぇ。

木が風にそよぐ音だけのシーンがあったりもして。こういうのって、なんか日本的じゃないですか? こういうシーンを使う日本映画もたくさんあるし。例えば、是枝裕和とか西川美和の映画に多い印象。

あとわかりやすいところで言うと、日本人のアンドロイドが出てきたり、ですかね。

やはり、ロボットものは日本、ということでしょうか。ロボットアニメとかは有名なところですし、日本のロボット産業はすごいものがありますからね。

但し、この映画のテーマでもある「人間とAIの恋愛」ということで言うと、AIに関しては日本はもうすっかり周回遅れというか、もう完全にアウトみたいですけどね。

デザインの勝利

それで、この映画、全体を通して、えらいスタイリッシュなんですよね。

別荘のデザインなんかもですねー、ちょっとキューブリックっぽくて秀逸ですし。自然派キューブリックとでもいうべき趣がありますね。

また、アンドロイドのロボ感がですねー、なんか綺麗だった! ああいう、中のメカが見えるアンドロイドのデザインって大体キモくなるのに(キカイダーはカッコ良かったですが)。それこそ透明感があって(透明ですからね)、すごく綺麗でした。

まー、アンドロイドを演じたアリシア・ヴィキャンデルが綺麗だった、って要素は相当にデカイいとは思いますがw

それにしても綺麗でしたねー。ありゃ恋に落ちるわ。このアンドロイドを観るだけでも一見の価値アリではないかと、個人的には思います。

あと音楽もですね、非常に良かったと思います。何が良かったって、その使い方ですね。よく聞くとひっきりなしには流れているのですが、あまり意識されない。

この主張しない感じが、映画を邪魔せず、それでいて、作品の構築に一役買っている感じで。

しかもちょっと音響系テクノっぽいんですよね。その感じもこの作品にすごく合ってるし、そうやって音楽が作品世界を盛り上げていたと思います。

そしてこの映画、アカデミー賞の視覚効果賞を受賞しています。さすがですね。

男女関係の比喩?

話自体もですね、サスペンス仕立てで面白かったと思います。シニカル、というには毒の効きすぎたラストも良かったですね。

そしてそれは、男女の関係の比喩だったんじゃないか、というような気がしたりしなかったり。

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