「銀色の髪のアギト」というアニメ映画がありまして、アニメ大好きの私としましては一も二もなく行ってきました。前情報は宮崎あおいが声優で出てるってことくらい。後で知ったんですが、制作は最近注目を集めている制作プロダクションのGONZOということでした。
で、観たんですが、絵はすごかったですね。2Dと3Dを混ぜた感じで作っていたんですが、どちらも良かったと思います。ところどころ2Dと3Dの混ぜ方に違和感があったりもしましたが、まぁ、許容範囲というか。近未来アニメ特有の世界観も好きなものでした。超高層ビルの上に森が出来ていて、そこで人々が混沌と生活をしているというか。作画もしっかりしていたし、映像はすごいと思いました。確かGONZOって前田真宏が立ち上げたと思ったけど、やはりそこは流石といったところでしょうか。
ただ、作劇的にはちょっと…という感じでした。脚本というか。なんか、観ててノッていけないんですね。それぞれのエピソードが淡白というか、描き切っていないというか。すんなりと事が運んでしまう感じがしました。ちょっと不可解なシーンも多かったし、キャラクターにも感情移入できなかったですね。作者に都合の良いように話が進んでいきすぎたのではないでしょうか。あと不自然さが目に付くことが多かったように思います。
それから、ストーリー的には宮崎駿でした(^^;; ナウシカとラピュタとコナンを混ぜた感じでしたね。そう、なんかねー、すごいコナン。どうもこの映画の世界に住んでいる人たちはすごい高いところで生活しているみたいなんですよね。言ってみれば高地ですね。だから酸素が薄いところで生活しているからなのか、みんなやたらめったら運動神経がいいんですよ。残された環境の中でサバイバルみたいな感じで生活して、運動神経がすごいって、すごいコナンを連想させました。
あと、音楽というか、主題歌は結構好きでしたね。KOKIAという人が歌ってて、正直結構クセはあると思うんですけど、映画の世界観には合ってました。
そんな感じで、外枠はすごく良かったんですけど、残念ながら中身がもう一つ、といったところでした。