azzurriのショッピングレビュー

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僕が買ったもの、観に行った映画・ライヴなど、要は金を払ったものに対して言いたい放題感想を言わせてもらおうというブログです。オチとかはないです。※ネタバレありまくりなので、注意!

2012年の暮れは教授とユキヒロのコンサート!!


azzurriのショッピングレビュー-教授トリオ2012azzurriのショッピングレビュー-幸宏60th


今月の19日には坂本龍一の、22日には高橋幸宏のコンサートに行ってきました。この週はすごかったですね。一週間のうちにYMOメンバーのソロコンサートが二回もありました。日付、場所が近いということもあって、それぞれのコンサートにそれぞれがゲスト出演するかなぁ、と目論んでもいたのですが、生憎それはなかったです。でも、それぞれ素晴らしいコンサートでした。


先ずは教授。それまでソロピアノコンサートはあったのですが、バイオリン、チェロを交えたコンサートは十年ぶり以上ではないでしょうか。感想としましてはやはりこのトリオ編成は良い!ということでした。ピアノソロコンサートの時は気づかなかったけど、改めてトリオコンサートを聴いてみると、ソロの時に足りなかったものがあって、それが弦楽器による情感の表現だったということです。


教授の曲って美しく、情感のある曲も多いので(特に映画音楽)弦楽器と相性がいいように思うんですね。また、教授自身弦楽器のアレンジを得意としているようにも思います。


そして、情感を表現するにはピアノよりも弦楽器の方が適している、と個人的には思っています。なぜなら、ピアノって鍵盤によって音が厳密に区画されているけど、弦楽器は音と音の間に垣根がありません。従って、例えばドとドの#の間の音も出せるんですね。特にバイオリンなんかはフレットすらない。で、人間の感情って、そんな垣根があるような、言わばデジタルなものじゃないじゃないですか。


だから、情感を表現するには弦楽器の方がやりやすいと思うんです。だから、教授の曲を演奏するにはピアノ一台よりも今回のようなトリオの方がふさわしいように思うんです。


そんな感じで今回のコンサートは本当に楽しめました。今までピアノソロコンサートに意識の上には上らなかった欠落感がスッとなくなった感じで、とても気持ちよく音を楽しむことができたと思います。


曲的には「1919」がすごく進化してて、めちゃくちゃカッコ良かったです。「戦メリ」は昔のアレンジの方が好きだったかな(^^;; でも良かったけど。ただ一点不満があるとすれば「M.A.Y in the Backyard」をやってくれなかったことかな。あの曲はトリオでやるとめちゃくちゃカッコいいですからね。


で、その三日後。今度はユキヒロのコンサートです。チケットで確認すると座席は三階席、ということで若干がっかりだったんですけど、会場に着いたらバルコニー席! 距離的には結構前の方だし、上から見下ろすのでムチャクチャ見やすかったです! すごくいい席でした。


ユキヒロの還暦を記念したコンサートで、高橋幸宏のデビューからの総決算といった内容でした。全部で33曲! 4時間くらいやってました。長丁場なので、途中6分の休憩が入りました。ちなみに6は6月6日生まれのユキヒロのラッキーナンバー(だと思う)。ユキヒロはこの数字が好きみたいです。


ところで、ユキヒロはちょっと声が高くなったかな? 鼻声っぽくなってきたというか。ユキヒロといえば渋い喉声で、その声が僕は大好きだったのですが、最近のユキヒロの声はちょっと残念かな。でもまぁいい声であることには変わりないけど。


しかし、今回のコンサート、お誕生日コンサートということでお馴染みのメンバー総出演、といった感じでした。ゲストは細野晴臣鈴木慶一高野寛、スティーブ・ジャンセン、そしてpupaのメンバーである原田知世!などなど。


特に嬉しかったのはひっさびさに細野さんとのユニット、sketch showを聴けたことですね。教授と共演することが多くなってからパタッと活動がなくなってしまいました。まぁ、それがYMO再々結成に繋がったから文句は言えないのですが、それはそれとして、公約の三枚目のアルバムは是非とも出して欲しいところです。でも、それがきっかけでまた教授と仲違いしちゃったりして(^^;; それはやめて欲しいので、まぁ何とも難しいところです。


あと、夏のWORLD HAPPINESSに続いてThe Beatniksの「LEFT BANK」を聴けたのはすごく嬉しかった。この曲は名曲だと思います。他にもpupaを聴けたのも嬉しかった。これも久々。それにしてもユキヒロはこれまで随分いいバンド、ユニットを数多く組んできたなぁと思います。ユキヒロは他人との関係の中で光を放つ人なのかもしれません。それはドラマーである、ということも少なからず影響があるのかもしれません。


また、今回のコンサートを聴いてみて、ユキヒロのポップセンスを改めて感じました。ドラマーでこれだけ作曲センスのある人も珍しいと思います(まぁ、ユキヒロはギターも弾きますが)。メロディやアレンジもすごくポップ。それでいてどことなくひねくれたところがあって。その相反する要素を更に全体的に包む上品さがユキヒロ最大の魅力のようにも思います。


随分長きに渡っていい曲を作り続けてきたんだなぁ、と思います。