最近、めっきり寒くなってきた、と思いきやまた暑くなってきましたが、そうは言ってもやはり寒くなってきて、空気も澄んできたのか、夜空を見上げれば星がよく見えるような。
そんなわけで、星ということで思い出したのが以前買ったBUMP OF CHICKENの「プラネタリウム」というシングルです。バンプは以前から好きで、アルバムは全部持っているのですが、シングルを買うのは今回が初めてでした。これはですねー、最初にタイトルを聞いて、心の琴線に響き、尚且つカップリングが「銀河鉄道」という名前であると知って、絶対に買おうと決めたのでした。なぜ、タイトルで買うことを決めたか？というとですねー、僕は長野まゆみという小説家がすごく好きだからです。僕は以前からバンプの藤原基央は長野まゆみが好きなんじゃないだろうかとニラんでいたのですが、今回の二曲のタイトルはまさに長野まゆみのイメージに近いものなので、これは！と思ったからなのです。まぁ、曲を買って聴いてみたら描かれているものは全く違うものだったりしましたが、それでも藤くんは長野まゆみを読んでると、（勝手に）確信しました。だって、これは読んでるでしょー。「プラネタリウム」で「銀河鉄道」って。むちゃくちゃ長野まゆみっぽいじゃん。
まぁ、曲の方もですね、非常に良くて、藤くんのメロディメイカーとしての才能はやっぱ大したもんだなーと思いつつも、歌詞の感じが以前のものとはちょっと変化してきていると思います。以前のこう、ドラマを感じさせるというか、長編マンガを読んだ後のような強力な感動、というよりは、珠玉の短編私小説といった感じで。でも、まぁ、それもすごい良いなーと思います。ただ、変わらないのは「見つける」というモチーフかと。バンプの世界観って、何か、こう、遠くにいる、自分を見つけてほしいと叫んでる人というか、自分の存在を知って欲しがっている人を、探し出して見つけてやる、みたいな。なんか、不特定多数というよりは、個人宛てに曲を作っているというか。そういう風に感じます。そういうスタンスは他のバンドとは一線を画していると思います。で、そいういうところは変わってないのかなぁと、思います。
