BUMP OF CHICKEN の5thアルバム「orbital period」を聴きましたー!
いやー、流石BUMP! またまた名作出ましたねー。
「メーデー」PV
ブックレット最高!
まぁ、曲も良かったんですけど、先ずはブックレットの絵本について語りたい!
今回のアルバムには藤くん作・挿絵の「星の鳥」という絵本が付いてきています。昔の遊佐未森みたいですね~。
ちなみにこの星の鳥、あのBUMPのトレードマークなんですね。最初気付かなかった(^^;;
で、これがまた非常に良かったですねー。孤独で強欲なな王様が星の鳥と出会うために森の動物たちと分かり合うようになって、っていう話なんですけど、藤くんはストーリーテラーの才能もあるんですね。まぁ、藤くんの歌詞はそれ自体で物語だなぁと、ずっと思ってはいましたが。
おまけに絵もすごくいいし。一芸に秀でた者はって言うけど、藤くんはホントに多才ですね。
読んでて、僕は王様の寝る時に胸がぎゅうっとなる、っていう気持ち、わかるような気がしました。そんな夜ってありますから。
「裸になる」王様
それで、僕が特にいいな、って思ったのが王様が「裸になる」くだりです(脱がないですよ)。
皆に星の鳥へのメッセージを作るのを手伝って欲しいと、冠取って、頭を下げて頼んで、自分の宝物まで見せて分けるって言って、今まで自分の身を固めていたものを全部取っ払って「裸になる」んです。
でも、その宝物ってのは、孔雀の羽根だったり、どんぐりだったりで、皆にとっては全然当たり前のものだったんですね。王様は本気でそれらを宝物だと思ってたんですけど、皆にとってはそうじゃないから、王様はうそつきだって言うんです。
でも、よくよく考えたら王様の宝物は皆の日常であったわけです。それは取りも直さず、王様は皆のことが好きだった証ではないかと。
そしてそれがどんなに素晴らしいものかを実は森の皆よりも知っていたのではないかと、思うんです。
とにかく、ここのシーンは王様の気持ちが一気に全て出ている感じで、好きですね。とにかくこの話はすごくいいです。この絵本だけでも買う価値ありです。
ギターオーケストラ
で、曲の方なんですけど、相変わらずギターがすごい重ねてあって、ギターオーケストラかって感じで、すごくカッコいいんですけど、リズムの方も結構凝ってて、すごくカッコいいですね。
でも、複雑にしたままじゃなくて、途中から普通にエイトになったりして、聴きやすくなったりとか。
あまりマニアックになりすぎてもついていけない人も多いと思うし、かと言って、普通のリズムだけでは物足りない。そこらへんのバランス感覚がいいですね。
それから藤くんは結構たくさんメロディ持ってるなぁと。メロディラインも割と複雑というか、あまり単調になっていない感じですね。
ベストアルバム?
今回、ちょっと意表を突かれた感のある曲が「かさぶたぶたぶ」です。
大抵BUMPの曲って「重い」感じの曲調が多いのですが、これはすごくかわいらしい。
The Beatlesの「Getting Better」にオマージュを捧げてますねー。こういうのがスポーンと入っていてもいいなぁと。
まぁ、そういうBUMPの「重さ」はいつもは隠しトラックで脱力させてるんですけどね(笑) 今回の隠しトラックも秀逸です。
あと、CDケースをガコッて外した裏の脱力感が素晴らしすぎますw
曲で言うと「才悩人応援歌」が藤くんの本音が見える感じでいいですね。
どの曲もすごくいいんですけど、今は「メーデー」をよく聴いてます。う~ん、でも、どれもいいなぁ。
BUMPは毎回毎回「ベスト?」っていうくらいのアルバム作ってて、やるなぁって思います。
長野まゆみ?
ちなみに「voyager」と「flyby」は長野まゆみを彷彿とさせる。
やっぱり藤くん、長野まゆみ読んでるんじゃないのか?
飼い猫の名前に「黒蜜糖」って付けるくらいだし…。