昨日「GOETHE 」という雑誌を店頭で見かけました。中田英寿 の独占インタビュー、しかもインタビュアーはあの小松成美だという。これは読みたい、と思い買ってきました。
ところで、この小松成美という人、なかなかの作家で、かつては中田の他には、イチローにロングインタビューを敢行したり、ビートルズについての著作もあったりと、なかなか見る目があるというか、本物の超一流を知っている感じがします。また、イチロー、中田とマスコミ嫌いで有名な二人にロングインタビューを敢行したということで、非常に興味のある人です。
で、そのインタビューなんですけど、読み終わって、なんか、ちょっと、やっぱり寂しい感じになりましたね。そりゃーやっぱり好きな選手の引退についての記事ですからね、寂しい気分にならない方がおかしいっちゃそうなんですけど、でも、その寂しさの中身はやっぱり中田は代表の中で孤独だったというか、そういうところですね。あと、引退の理由についても書いてあったんですけど、やはり引退したのは肉体的な問題ではなくて、モチベーションの問題というかごくごく簡単に言ってしまえばそういうことですね。やはり引退というのはある意味プライベートな、選手の内面の問題なのだなぁと、改めて思いました。肉体的な衰えっていう理由も「衰えた」というだけなら続けられると思うけど、「衰えた、もうできない」と思うからこそ引退すると思うんですね。だから、やっぱり選手の内面の問題なのかなぁと、思います。だから、選手の引退については周りがとやかく言うべきではないと思います。
あと、最後に書いてあったのですが、中田がサッカーは世界のどこででもできるって言ってたんですね。ボールがなければタオルを巻いてボールを作ればいいし、どこでもできるんですね。世の中にはサッカーは下層階級の貧乏人のスポーツだ、なんて言う輩もいますけど、でも、やっぱりサッカーって素晴らしいんだ、と思いましたね。