azzurriのショッピングレビュー

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僕が買ったもの、観に行った映画・ライヴなど、要は金を払ったものに対して言いたい放題感想を言わせてもらおうというブログです。オチとかはないです。※ネタバレありまくりなので、注意!

「涼宮ハルヒの憂鬱」ネタバレ有り読書感想。オタクの心を鷲掴み!!


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ラノベを読んでみようということで、歴代で一番売れた「スレイヤーズ」を読んで結構面白くて、じゃあ次に何読むか?ということで、やはりこれしかないんじゃないでしょうか。「涼宮ハルヒの憂鬱」。もう、オタクのバイブルですね。「このラノベがすごい」でも近年一番安定した成績を残しています。結論から言うとこれもなかなか面白かったです。

 

もう、何と言うか、オタクの心を鷲掴みというか、ある意味オタクの夢のほとんどが叶う、そんな話ですかね。SFの漫画やアニメみたいな、そんな世界で冒険したい、と心の中では願っている男の子(この「キョン」という子の一人称で物語は進んでいきます。だから、厳密に言うと、ハルヒではなく、こっちが主人公?)がハルヒと出会うことにより、願望が現実のものとなっていく、という話。おまけにツンデレ、萌え萌え、綾波、委員長など、オタクが好みそうな女の子を各種取り揃えたサービスぶり。う~ん、オタク好きそう!

 

そんな感じで前半は割によくありそうな萌え萌え学園ドラマが展開されていって、あんまり面白くないです。ハルヒのキャラにも正直ついていけないし。だけど、ある時点から突然面白くなっていきます。長門有希という女の子(綾波担当)が実は宇宙人(厳密に言うと違うらしい)だと告白するところなんですけど、ここらへんから物語は急展開。長門だけじゃなく、ハルヒの周りに集まる他の色んな登場人物が実は未来人だったり、超能力者だったり。挙句、涼宮ハルヒは自分で気付いていないだけで、実は世界の創造主であったりします。突然SFになったかと思ったら、更に話はデカくなっていきます。その感じがすごく面白かったですね~。やはり大風呂敷広げた方が面白いです。

 

あと、大きく見ると、ハルヒキョンに対する思いを描いた話、だと思います。ハルヒキョンと同じく、この世はつまらなくて、SF漫画やアニメみたいな人生を送りたいと思っています。そんなハルヒにとってキョンは初めて会った同志であり、分身。そして多分、好きなんだと思います。細かく読んでいくと、そんな感じだと思います。その非常にわかりにくすぎる恋愛感情もいいなー、と思うのですが、そのキョンに対する心意気がいいなーと。ハルヒは最後、自分の作る新しい世界にキョンだけを選んで、他の人たちは見捨てるわけですが、好きな人以外はいらないくらいその人に対する思いがあるってのは、なかなかの心意気だと思います。

 

そして、そんな可愛くて世界を見捨てた神様が自分だけを選ぶってのが、やはりオタク的にはツボなんだと思います。そして、そんな神様を説得して世界を救うあたりも、オタク的にはツボなんだと思います。

 

いやー、こうして考えると、ホント、オタクの夢叶えてますねー。そんな小説を面白いと感じる俺は当然オタク。