azzurriのショッピングレビュー

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僕が買ったもの、観に行った映画・ライヴなど、要は金を払ったものに対して言いたい放題感想を言わせてもらおうというブログです。オチとかはないです。※ネタバレありまくりなので、注意!

「I LOVE スヌーピー」ネタバレ有り感想。人生の縮図?!

スヌーピー
 
劇場で予告編を観てから非常に楽しみにしていたのですが、思いのほか非常に感動してですねー、ある意味期待以上だったかもしれません。というのも、スヌーピーってすごくキャラクターが可愛いんですけど、なかなかにしてシニカルで、あまり感動という点では期待していなく、可愛いキャラクターを3DCGで観れる、という点を楽しみにしていたからです。そういえば、可愛いキャラクターの作品って案外シニカルなものが多いですよね。ドラえもんもホントに大好きでキャラクターも可愛いと思うんですけど、案外シニカルでナンセンスな話が多いです。まぁ、ドラえもんの3D映画はドラえもんの感動的な面を前面に押し出した話だったですが(あれはあれで最高でした)。

 

で、どこらへんが感動したかというと、チャーリー・ブラウンに好きな女の子ができるんですけど、ホント何をやってもダメで裏目裏目で全く持ってうまくいかないところに感動しました。もう、何言ってるかわかりませんね(笑) どういうことかというと、努力は人を裏切る、ということをきっちり描いているところが素晴らしいです。ここはしっかりと、特に子供たちに伝えて欲しい点ですよね。ここだけ聞くとシニカル以外の何物でもないですが、そうではないです!(強く言いたい)

 

そもそも僕がこの「基本的に努力は人を裏切る」ということに感じ入ったのは水木しげる氏の言葉を知ったからです。努力は人を裏切る、でもやりたいことをやるべきだ、というような水木氏の言葉を知って(詳しくはもっと違ったかもしれませんが、僕はそう解釈しました)、そうだなー、と強く思ったのです。

 

やはり自分を振り返ってみたり、回りを見てみたりすると、努力は人を裏切りまくってます。でも、だからと言って何もやらないんじゃなくて、だからこそやるんです。逆に水木氏の言葉を知った時、気持ちが楽になって、ちょっとやる気も増しました。「ああ、そういうものなんだなー」と思うと、かえって気が楽になって努力することが辛くなくなるし、むしろ楽しくなる。「あ、俺やりたいことやってるんだなー」って。成果を求めると辛くなる。でも、やりたいことやってる、って思うと楽しくなる。

 

この映画のチャーリー・ブラウンも好きな子の気を引くために色んなことにチャレンジし、一所懸命努力します。しかも一定の成果をあげます(実はすごい)。でも全て失敗します。で、なんでうまくいかないかというと、基本的にはチャーリーがすごくいい子だから。妹のために自分を犠牲にしてみたり、間違いをみんなの前で正直に告白してしまったり、運も悪かったり。でも彼は何の弁解もしません。ちょっと落ち込みますが、次々に次の手を打ちます。そんな彼の姿を見る度にどんどん彼に感情移入していって、彼が失敗する度に泣きたい気持ちになります。まぁ、でも最後はその女の子に気持ちが届くんですけどね!

 

そこがまた良くて、この子はそんなチャーリーをちゃんと見てたんですね。その時はうまくいかなかったけど、次々に努力したからこそ、また自分の中に譲れないプライドがあったからこそ、彼女に届いたんですよね。見てる人はちゃんと見てる。現実世界にはあんまりないけど、たまにはある。この作品こそ、人生の縮図だと思います。

 

そう、チャーリー・ブラウンって実は非常に誇り高いんですよね。最後、女の子が文通相手にチャーリーを選ぶんですけど、それが同情だったら絶対嫌だ、って言うんですよね。間違いを正直に告白するのも誇りが高くなければできません。一所懸命努力してるだけじゃなく、そういったところもチャーリーに惹かれる要素なのかもしれません。

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