azzurriのショッピングレビュー

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僕が買ったもの、観に行った映画・ライヴなど、要は金を払ったものに対して言いたい放題感想を言わせてもらおうというブログです。オチとかはないです。※ネタバレありまくりなので、注意!

「/05」はシンプルでグルーヴィー!!

シンプルなピアノを堪能

 

去年発売された「/04」に続く坂本龍一 のピアノセルフカバーアルバムの姉妹盤です。もっと言ってしまえばピアノ、バイオリン、チェロの編成でのセルフカバーアルバム「1996」の従姉妹的なアルバムです。「1996」はそのまんま発表された年号だったので今回は「/」を入れて西暦の下二桁なのだそうです。

 

前回のアルバムもそうだったのですが、今回もコンサートなどではよくピアノアレンジで弾いてくれたものが多く入ってて、個人的には嬉しい限りです。打ち込みとかで作った曲をピアノ一台でリアレンジしてたりするのですが、それがすごくいいです。

 

実は教授はハナからピアノ曲を作ろうとして作った曲って少なくて、教授がピアノで弾く曲は大抵は映画音楽やオリジナルアルバムで発表したものをリアレンジして弾くパターンが多いんです。「戦メリ」なんてホントいい例で、あれってどちらかと言うと色々シンセサイザー使って作った曲なんですよね。でも、今では教授のピアノ曲の代名詞的曲ですからね。教授ファン以外の人ではオリジナルのバージョンを知っている人の方が少ないのではないでしょうか。

 

それにしも教授のピアノ曲っていいですよね。僕、すんごい好きなんですけど、あんまチャラチャラ色んな音入れないっていうか。できるだけシンプルに弾こうとしいるように思えて、それ程多くはない音を一個一個丁寧に硬質に響かせる感じがすごい好きです。

 

それで、アレンジとかも結構面白くて、およそピアノ一台では演奏しないであろう曲までピアノで弾くことも多いです。今回のアルバムのハイライトになっている「Thousand Knives」とか、これ普通ピアノじゃ演んないですよ。でもこれ、ドラムとか使わずにピアノだけでグルーヴ出してますからね。こういう曲をピアノで弾こうとする人ってあんまいないんじゃないですかね。そこらへんはさすがだなーと思います。

 

あと、今回初めて聴いた曲ってのもあって「Happy End」って曲なんですけど、ずっと前にシングルになった「Front Line」って曲のB面らしいです。YMOでも「BGM」ってアルバムでカバーしてるんですけど、それはエフェクトとかかけまくって全然原曲がわかんない。で、今回初めて原曲に近い形で聴いたんですけど、これすごいいい曲ですね。基本的にはバロックっぽい曲なんですけど、なんかすごくいい! 泣ける! 泣かなかったけど。

 

それから、「The Last Emperor」って曲がすごい好きだったんですけど、今までピアノ一台だけで弾いたのって確か一回もないんですね。で、今回初めてピアノ一台だけで弾いてるバージョンが収録されてて、それもすごい嬉しかったです。やっぱこの曲もいい曲だよな~。

 

そんなわけで「/04」「/05」と続いたピアノセルフカバーアルバムは個人的にはすごく嬉しいアルバムです。

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